大学生のインターンシップはいつからやるべき?就活スケジュールや応募・申し込み時期を解説

就活の第一歩として、インターンシップへの参加を検討する大学生は少なくありません。しかし、「インターンシップはいつから始めればいいんだろう?」「どのインターンも同じ時期に募集しているのかな?」などと迷ってしまい、なかなかスタートを切れないこともあるでしょう。

インターンシップの開始時期は、早いほど就活で有利になります。本記事では、大学生のインターンシップの応募・申し込み時期、インターンシップに必要な準備について解説します。

目次

インターンシップとは?

インターンシップとは、学生が企業で仕事を体験する制度のことです。数週間から数ヶ月にわたる長期インターンシップでは実際の業務に携わることもありますが、多くのインターンシップでは、グループワークなどのプログラムを通して疑似的に業務を体験します。

インターンシップに参加することで、企業や業務への理解を深められることに加え、自分の適性チェックやスキル向上ど、さまざまな分析や成長の機会を得られるのがメリットです。

また、26卒からは「産学協議会基準に準拠したインターンシップ」が始まります。これにより、企業側は一定の条件を満たしたインターンシップについて、選考やプログラムで得られた情報を採用活動にも活用できるようになりました。

つまり、従来までは非公式だったインターンシップから早期選考や本選考での優遇に繋げる行為が、大々的に認められたということです。これまでよりもさらにインターンシップの重要度が増してきており、就活を進めるにあたり、インターンシップへの参加は早いほど良いといえます。

インターンシップはいつからやるべき?

多くの大学生は、大学3年の春頃から就活を意識し始めます。就活生は自己分析・業界研究・企業研究・Webテスト対策などと多くのことを行わなければなりませんが、インターンシップはいつからやるべきなのでしょうか。

大学3年の夏や秋から始める人が多い

半日~1日で実施される1day仕事体験や、数日から2週間ほどで完結する短期インターンシップは、大学の長期休暇に合わせて開催される傾向にあります。そのため、大学3年の夏休みに当たる7〜9月頃にサマーインターンに参加し、就活のスタートを切る学生が多いです。

また、サマーインターンに加えて、本格的に選考が始まる少し前のV冬休み(12〜1月)や春休み(2〜3月)に行われるインターンシップに参加する学生もいます。本選考直前のインターンシップは、参加者が優先的に採用される場合も多いため、特に志望度の高い企業は必ずチェックしておきましょう。

おすすめは1・2年生から

多くの大学生は3年生からインターンシップに参加し始めますが、おすすめは時間に余裕のある1・2年生からの早い時期です。1day就業体験や業界研究といったプログラムであれば大学1・2年生でも参加できるため、早めに参加して自己分析や業界研究を進めておきましょう。

特に数ヶ月単位で参加する長期インターンシップの場合、3年生になってからでは授業や就活との兼ね合いで時間が取れず、参加が難しくなることもあります。そのため、長期インターンシップに参加したい場合は、時間に余裕のある1・2年生のうちに参加するのがおすすめです。

インターンシップの実施時期・応募受付開始はいつから?

インターンシップの実施時期として多いのは、夏と冬のタイミングです。しかし、応募受付の開始時期はそれよりも2ヶ月以上前であることが多いため、締切を過ぎないよう注意しなければなりません。ここでは、インターンシップの実施時期や応募受付開始がいつからなのかを見ていきましょう。

サマーインターン

サマーインターンの実施時期・応募受付開始時期は以下の通りです。

実施時期 7〜9月ごろ(夏季休暇期間)
応募受付期間 5〜7月ごろ

サマーインターンは夏季休暇に開催されることが多いため、応募受付期間は5〜7月ごろと3年生に進級してすぐのタイミングで行われます。サマーインターンでは企業側も学生側も時間に余裕がある状態のため、お互いにじっくりと向き合えるのがメリットです。

本選考に向けての早めのスタートダッシュにもなるため、3〜6社程度は参加できるようにエントリーすると良いでしょう。

ウィンターインターン

ウィンターインターンの実施時期・応募受付開始時期は以下の通りです。

実施時期 2〜3月ごろ(冬季休暇・春季休暇期間)
応募受付期間 10〜12月ごろ

ウィンターインターンは冬季休暇・春季休暇に開催されることが多いため、エントリーして選考を受ける時期と学期末のレポートやテストが重なってしまうことがあります。しかし、サマーインターンに比べて選考への影響が大きいことから、内定を勝ち取るためには見逃せない機会です。

長期インターンは通年採用していることも

数ヶ月~数年単位で働く長期インターンは、常に多くの企業が募集をかけています。そのため、大学1・2年生の早い時期からでもインターンシップに参加することが可能です。就活情報サイト・求人情報サイト・企業のSNSなどで調べて応募してみましょう。

しかし、一定期間が過ぎれば終わる短期インターンと異なり、長期インターンは数ヶ月〜年単位で参加することになります。勤務条件や社風などが自分に合っているかをしっかり確認しておきましょう。

インターンシップの探し方

インターンシップの全体像を掴めたところで、次は探し方を見ていきましょう。

インターンシップ専用サイトを活用する

インターンシップを探す際におすすめなのが、インターンシップ専用サイトを活用する方法です。

インターンシップ専用サイトでは、条件を絞ることでマッチング度の高いインターンシップを探せたり、エントリーや申し込みまで一貫して行えたりできます。就活に役立つコンテンツやイベントもあるため、総合的に活用してみましょう。

インターンシップガイドでは、短期や長期のインターンシップを通年でご紹介しています。その他にも締切カレンダーやES例文、体験談などもまとめていますので、インターンシップに参加する際の情報収集にぜひお役立てください。

インターンシップを探す

大学のキャリアセンターに相談する

大学のキャリアセンターには、インターンシップに関する情報も数多く寄せられています。OB・OGが入社している企業を紹介してくれることもあり、初めてのインターンシップでも安心して参加できるのがメリットです。

取り扱いのない企業があっても、キャリアセンター側から連絡を取ってもらえる可能性があるため、就活を始めるときにはキャリアセンターへ行ってみることをおすすめします。

ただ、インターンシップ専用サイトと比べると取り扱いが少ないため、他の方法と併せて活用しましょう。

OB・OGから紹介してもらう

部活やサークルの先輩とコネクションがある場合には、インターンシップを紹介してもらうのもおすすめです。

OB・OGから紹介してもらえると、選考や優遇などの他にはない有益な情報を得られる可能性もあります。そのままOB・OG訪問に繋げてもらえる場合もあるため、積極的に活用してみましょう。

逆求人サイトでスカウトをもらう

逆求人サイトとは、プロフィールを登録することで企業からスカウトが届くサイトです。プロフィールに自己PRや適性検査の結果等を記入したら、あとは企業側の動きを待つだけなので、登録しておくと良いでしょう。

逆求人サイトでは、これまで興味を抱かなかったような企業からもスカウトが届きます。一方で、志望する業界や企業から届くかは分からない点に注意が必要です。

インターネットで検索する

「〇〇業界 インターンシップ」「マーケター インターンシップ」というように、志望業界や希望職種のキーワードを入れて、インターネットで検索するのもおすすめです。

インターネットで検索すると、企業HPでしか募集をかけていない企業のインターンシップも探せる可能性があるため、志望業界や職種が明確な場合には有効な手段となります。

HPやSNSを通じて応募する

志望企業が明確な場合には、HPやSNSを通じて申し込むのもおすすめです。他の探し方のように新しい企業に出会える確率は低くなりますが、より内容の濃い情報を得られる可能性があります。

SNSの運用に力を入れている企業では、窓口をSNSのみに限定している場合もあります。特にベンチャー企業を視野に入れているのであれば、こまめにSNSをチェックしておきましょう。

インターンシップ参加までの流れ

ここからは、インターンシップに参加するまでの流れをご紹介します。

業界や企業を選ぶ

まずは、インターンシップに参加したい業界や企業を選びます。業界研究・企業研究を行って、興味のある企業を探しましょう。

インターンシップ参加にあたり、事前に理解を深めておきたいのは以下の内容です。

・事業内容
・ミッション
・ビジネスモデル
・競合他社
・将来のビジョン

早めに業界や企業の研究を行えているとこれからの就活にも役立つため、就活を始める最初の段階から行っておきましょう。

応募する企業に迷うという場合でも、ひとまず気になる企業にいくつか応募してみるのがおすすめです。スケジュールに注意は必要ですが、参加してみることで新たな発見がある場合も大いに考えられます。勇気を出して、5社程度は応募するようにしましょう。

プログラム内容を確認する

気になる企業を見つけたら、プログラム内容を確認しましょう。インターンシップを通じてどのようなことを学べるのかを把握しておくことで、参加の目的や実現したいことなどが明確になります。

プログラム内容の案内には、募集締切日や選考方法なども掲載されています。企業によっては、選考の際に書類や証明写真等の提出が必要な場合もあるため、この段階で準備しておくのがおすすめです。

選考を受ける

エントリーが完了したら、選考を受けましょう。主な選考方法は以下の3つです。

・書類
・Webテスト・筆記試験
・面接

書類

書類選考では、履歴書やエントリーシートを記入します。期日に間に合うように、余裕を持って作成しましょう。

自己PRや志望動機については、面接で深掘りされる場合が多くあります。書類に記載している内容と差異がないよう、メモに控えておくと安心です。

Webテスト・筆記試験

企業によっては、SPIや玉手箱といったWebテスト筆記試験で選考を行う場合もあります。テストの種類や受験方法は企業によって変わってくるため、プログラム内容や案内メールを確認しておきましょう。

多くの企業でWebテストや筆記試験を取り入れているため、就活を始めた段階から勉強を始めるのがおすすめです。空き時間を有効活用して、定期的に学習しなおしましょう。

面接

選考の最後の段階として多いのが、面接です。エントリーシートの内容を深掘りする質問や、インターンシップに関する質問が多く行われます。

先輩のインターン体験談を読んだり、インターンの選考でよくある質問を確認したりして、簡潔に答えられるように練習しておきましょう。

面接の最後には、逆質問の時間が用意されている場合もあります。「特にありません」では志望度が低いと思われてしまうため、あらかじめ質問したい内容を整理しておくのがおすすめです。

インターンシップの参加前に必要な準備

インターンシップへの参加が決まったら、準備を行いましょう。参加前に最低限しておきたいのは、以下の3つです。

・マナーや言葉遣いの習得
・服装や持ち物の準備
・インターンシップで知りたいことの整理

マナーや言葉遣いの習得

インターンシップでは「学生」ではなく「社会人」としてふるまうことを求められます。そのため、社会に出ても恥ずかしくない最低限のビジネスマナーや敬語表現などを身につけておきましょう。

マナーや言葉遣いは、本で読んだだけでは使いこなせません。大学のキャリアセンターで行われている「マナー講座」などを活用し、実際に身体や口を動かして習得しておきましょう。普段からアルバイトやゼミ等を通じて、学生ではない人と接しておくのも効果的です。

服装や持ち物の準備

インターンシップに参加するには、新しく服や持ち物を揃える必要もあるでしょう。例えば、「スーツやシャツは入学式で着たものを使おう」と思っていても、数年間で体型が変わっていて、いざ着てみると合わなくなっている可能性があります。

また、しまいこんでいたビジネスバッグや革靴にカビが発生していることもあります。傘・ハンカチ・腕時計などの小物も、派手な柄やキャラクターがデザインされたものでは、スーツに合いません。自分の服装や持ち物を確認し、必要なものを買い揃えておきましょう。

インターンシップで知りたいことの整理

インターンシップに参加する目的を意識しておかないと、「ただ用意された業務をこなして終わってしまい、何も得られなかった」という事態に陥ってしまいます。

事前に業界や企業の情報をしっかりと調べ、「知りたいこと」を整理したうえで参加しましょう。インターンシップで疑問点を解消しておけば、さらに業界や企業への理解が深まり、本選考のエントリーシートや面接にも活用できます。

まとめ

短期インターンシップの場合、大学3年の夏や秋から参加し始める人が多いですが、長期インターンシップの場合は時間に余裕のある1、2年からスタートする人も少なくありません。

インターンシップは開催時期の1〜2ヶ月前から募集が開始されるため、サマーインターンなら5〜7月頃、ウィンターインターンなら10〜12月頃に申し込むことになります。長期インターンシップは通年採用していることもあるため、興味のある企業があれば調べてみましょう。

短期・長期かかわらず、直近で募集されているインターンを確認したい場合は以下のカレンダーをご活用ください。


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