インターン選考で提出する履歴書の書き方と送り方のマナー

インターン選考では履歴書の提出を求められることがありますが、「履歴書を書くのは初めて」「慣れてないから書き方がよく分からない」という方もいるでしょう。

ここでは、インターン選考で提出する履歴書の書き方、郵送やメールで送る際のマナーや注意点などについて詳しく解説します。

履歴書のマナー

油性やゲルインクのボールペンを使用

履歴書を書くときは、油性やゲルインクのボールペン、もしくは万年筆を使用します。字の細かい部分がつぶれて読みづらくならないように、0.5㎜以下の細字の筆記用具を使うといいでしょう。

鉛筆やシャープペンシルなど、消して修正できるものはNGです。消せるタイプのボールペンも避けましょう。色は黒が原則です。

修正液は使わない

書き損じた場合は、面倒でも新しい履歴書に書き直しましょう。銀行や役所などに提出する書類では、書き損じた部分に二重線を引き、修正印で対応することがありますが、履歴書の場合、この方法はマナー違反とされています。

書き損じを防ぐためには、見本用に一部履歴書を作成し、それを見ながら書くと間違いにくいです。書き損じなく丁寧に作成された履歴書は、担当者にも好印象をあたえるので、ゆったりした気持ちで腰を据えて書きましょう。

指定がなければパソコン作成でもOK

履歴書の形式や、作成方法を企業から指定されていなければ、パソコンで作成した履歴書でも構いません。書き損じによる書き直しが必要ないうえ、字が下手でも見映え良く仕上がるのでおすすめです。

逆に字が綺麗な人は、「丁寧できちんとした人」という印象を与えることができ、それ自体がアピールポイントにもなるので、手書きで作成したほうがいいかもしれません。

写真は3ヶ月以内に撮影されたもの

写真は、履歴書提出時点の見た目との印象の違いを避けるため、ごく最近撮影したものを貼付します。バイトに応募したときの写真が残っているからと古い写真を使うのはNGです。

インターンは就職に直結する可能性もあるものなので、インターンの応募用にスーツ着用で撮影するとよいでしょう。明るい表情で鮮明に写っていれば、カラーでもモノクロでも構いません。

履歴書の書き方

基本情報

◇日付
履歴書を提出する日を書きます。郵送の場合はポストに投函する日、メールの場合は送信する日の日付にします。的外れな日付が書かれていなければ問題ないので、そこまで神経質になる必要はありません。

例えば、ポスト投函する日が一日ズレたからといって、日付を直すために履歴書を一から書き直す必要はありません。年の部分は、西暦でも年号でも構いませんが、履歴書内では統一するとわかりやすいです。

◇生年月日
生年月日の部分に書く年齢は、履歴書に書いた日付時点での満年齢にします。

◇現住所
都道府県から書き始め、番や号をハイフンで省略しないで〇丁目〇番〇号と正式に記入します。マンションにアパートに住んでいる場合は、名称と部屋番号も記します。 先方からの郵送で必要な場合があるので、郵便番号も忘れないようにしましょう。

◇電話番号
連絡がつきやすいように、携帯電話の番号に加え、あれば自宅の電話番号も書いておくと安心です。

◇メールアドレス
書き損じや見間違いでメールが届かないという事態を防ぐために、英字や記号は分かりやすくはっきりと書きましょう。ハイフンとアンダーバー、小文字のaと９、６と０など、誰が見ても判別できるようにします。

◇連絡先
現住所以外に連絡先が必要なければ空欄のまま、もしくは同上と記入します。

学歴

「学歴・職歴」欄の一行目中央に「学歴」と記入します。二行目から中学卒業→高校入学→高校卒業→大学入学→大学卒業見込み、または在学中の順番で書きます。学校名はすべて正式名称で、学部名、学科名まで記入してください。

大学3～4年生で、卒業に必要な単位が順当にいけば確保できる状態であれば「卒業見込み」とし、まだ卒業の目途が立たない1～3年生、単位数が危うい4年生は「在学中」としておきます。

職歴

職歴は、一般的にアルバイト経験を含まないので記入する必要はありません。しかし、アルバイトの内容がインターン先企業の業務内容と関連性がある、自己PRでアルバイトでの経験を伝えたい、などの場合はアルバイトを職歴に書いてもよいでしょう。

学歴の後一行あけて、行の中央に「職歴」と記入して書き始めます。以下のように、社名とアルバイトであったこと、業務内容が分かるように記載してあれば大丈夫です。

免許・資格

免許や資格は、取得した順番に書いていきます。資格の名称は省略せずに正式名称で書きましょう。書ききれないほどの免許や資格がある場合は、インターン先の業務内容と関連のあるもの、難易度の高いものを優先的に記入します。

自己PR

自己PRには次の3点を入れて分かりやすくまとめます。

・インターン先で活かせる長所やスキル
・長所やスキルを実際に役立てたエピソード
・インターン先で成し遂げたいこと

活かせる長所やスキルは企業ごとに変わるので、自己PRを1つ作成したらフォーマットとして残しておき、応募先企業に応じて内容を更新しましょう。

インターンの志望動機の書き方について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

【例文あり】自己PRを200字で上手くまとめるときのコツ

志望動機

志望動機には次の2点を盛り込みます。

・企業の事業に対する理解 ・なぜこのインターンシップに参加したいのか

とりあえずインターンに参加したいと考えている方も、該当企業のインターンでなければならない理由を明確にしましょう。このインターンでなければできないこと、得られない経験を見つけ、志望理由につなげます。

自分が将来やりたいことと企業の業務内容を結び付けたり、企業の製品やサービスのどういった点に魅力を感じているかなどを盛り込み、企業への興味や理解度をアピールしましょう。

インターンの志望動機の書き方について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

【文字数別例文あり】インターンシップ選考を通過する志望動機の書き方・差別化の仕方

趣味

趣味の欄がある場合はしっかりと書きます。趣味の欄には読書や映画観賞と書く人が多いですが、できればありがちな趣味ではなく、自分らしさが伝わるような個性的な趣味を書くのがいいでしょう。

ちょっとめずらしい趣味や他の人とは違う趣味が書いてあると、面接の際に話が盛り上がりやすいです。趣味も自己PRの一部となるので、なるべく具体的に書いて個性をアピールしてみてください。

履歴書を郵送で送る場合

封筒

封筒のサイズは履歴書の大きさに合わせます。通常の履歴書はA4サイズのことが多いので、折らずに入れられる「角形A4」か「角形2号」のものを選びましょう。封筒の色は白色が望ましいですが、茶色でも問題ありません。

封筒の表面に「履歴書在中」と印刷されているものを使うか、印字されていない場合は赤字で「履歴書在中」と記入します。

添え状をつける

企業に履歴書を送る際に、履歴書だけで送るとあまりいい印象を与えません。必ず「添え状」を同封しましょう。

添え状はどんな書類が同封されいるかを説明するものです。送付日、宛先、自分の基本情報、履歴書が同封されていることが伝われば問題ありません。添え状はパソコンのワードソフトなどで作成するのがいいでしょう。

宛名の書き方

封筒の表面に、縦書きで宛先を書きます。郵便番号、会社名、部署名、役職名、個人名を記入し、 個人名には「様」をつけましょう。

部署を宛先とする場合は「〇〇部御中」とし、担当者の名前がわからない場合は「ご担当者様」とします。

封筒の裏面には、自分の郵便番号、住所、名前を書きます。

履歴書をメールで送る場合

指定された形式で添付する

履歴書をメールで送付する際には、メールに履歴書のデータを添付します。データの形式が企業から指定されることもあるので指示に従いましょう。

データの添付は忘れがちなので、注意してください。メールを送信する前にデータが添付されているかしっかり確認し、送信するようにします。

件名に用件と名前を記載する

件名には誰からのどんなメールなのかがわかるように、要件と名前を記載します。

【件名の書き方例】
履歴書送付（〇〇大学3年〇〇太郎）

メールの文面など詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

【エントリーシート】メールでの送り方・例文・注意点

写真も忘れずに

履歴書をデータで送付する際には、写真を忘れないよう注意してください。撮影した画像をパソコンに取り込めば、履歴書の写真蘭に貼り付けることができます。

履歴書を送る前に

最終チェックを忘れずに

履歴書が書けたら、送付前に必ず見直しをしましょう。誤字脱字がないか、書き忘れている部分はないか、最後によく確認します。写真の貼り忘れがないよう注意してください。

できれば数時間か、数日経ってから見直しましょう。内容をいったん忘れてから見直した方が新鮮な視点で読むことができ、間違いや不備を見つけやすくなります。

コピーをとっておくと安心

インターン選考の面接では、履歴書やES（エントリーシート）を見ながら質問されることが多いです。履歴書に何を書いたか忘れてしまうと、履歴書の内容と面接の回答がチグハグになってしまうことがあります。

履歴書のコピーは、面接の前日や面接直前に見直しておくといいでしょう。志望動機や自己PRの確認ができ、落ち着いて回答できるはずです。

最後に

インターンの履歴書はあなたの第一印象を左右するものですから、時間をかけて丁寧に作成してみてください。志望動機や自己PRをよく練り考えて作成すれば、今後の就職活動にも役立つでしょう。