就活をする上で多くの場合必要となり、悩みの種にもなるSPI。出題形式や内容は知っているものの、どうすればいい成績が取れるかわからないという人も多いようです。
また、SPIばかりに気持ちを持っていかれてしまうと、他の就活準備が滞ってしまうことも考えられます。どのように勉強すればSPIの成績を上げられるのでしょうか。
- ・勉強の前に、まずSPIを知ろう
- ├SPIとは何のためのテストか
- ├SPIとはどんなテストか
- └いつから勉強を始めればよいか
- ・どんな勉強をすればSPIの成績アップに効果があるのか
- ├SPIの問題数をこなそう
- ├SPIの出題パターンを学習しよう
- ├SPIにかかった時間を測ろう
- └SPIの性格検査は解答しよう
- ・SPIの勉強法~コツをつかんで効率的に解こう
- ・まとめ
勉強の前に、まずSPIを知ろう
では、まずSPIがどのような目的で行われるテストで、どのような形式で出題されるか、どのくらい勉強に時間をかければ成果が表れるかなどを調べてみましょう。
SPIとは何のためのテストか
SPIテストの正式名称は「SPI総合検査」と言い、リクルート社提供の適性検査です。名前となっている「SPI」とは「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」の略で、性格・能力から企業への適性度を測定するためのテストとして活用されています。
現在は企業面接の選考・採用のために多くの企業で採用試験に導入されており、SPIを通して受験者の性格や人柄、能力を推し量るのはもちろんのこと、成績は企業の採用・不採用に直接関わります。
SPIそのものに合格・不合格の線引きはありませんが、受験者の多い企業の場合、最初に実施するSPIの成績を足切りにも使っていると言われています。また、採用決定後にSPIを受けることもありますが、その場合は結果を社内での配属先決定のために用いています。
SPIとはどんなテストか
SPIはスピードと正確性が求められるテストで、大きく分けて「性格検査」と「能力検査」の2つの検査に分かれています。「性格検査」では、「はい」または「いいえ」でする解答する問題が約300問出題され、その結果受検者の性格を4側面18種類に分類しています。
また、「能力検査」では、受検者の基礎能力の高さを見ています。この能力が高ければ、どのような仕事に就いた場合でも順応し、要求されるスキル・知識をスムーズに獲得できると判断されます。いわゆる「飲み込みが早い」「ポテンシャルが高い」という人間かどうかを見極めているのです。
「能力検査」はさらに「言語分野」と「非言語分野」に分かれており、出題は大雑把に言えば国語と算数のようなイメージです。試験自体の難易度はそれほど高いわけではなく、むしろ義務教育段階で学んでいるものから多く出題されます。
また、SPIの受験方式には以下のように4つの種類があります。
・テストセンター
テスト会社が用意した会場へ行き、会場に設置されているパソコンを利用して受検します。
・WEBテスティング
家や学校のパソコンからネットに接続して受検します。
・ペーパーテスティング
応募した企業で準備した会場へ行き、パソコンではなく紙の媒体を使って受験します。
・インハウスCBT
応募した企業で準備した会場へ行き、企業側で用意したパソコンを使って受験します。
また、同じSPIでも、受検方式が異なると出題される範囲が異なるので注意が必要です。 どの受験方式でも共通して出題されることが多いとされているのが、「言語」「非言語」の分野ですので、中心的に取り組むと効率が良いと考えられます。
いつから勉強を始めればよいか
上記のように、SPIの出題内容は難しいものではありませんが、効率よく解答して行くための「慣れ」もとても重要と言えます。試験前ぎりぎりになってから取り組むのではなく、採用情報解禁になる前からSPIに触れ、問題集などで慣れておくことが大切です。
できるだけ早い段階から、1日30分や1時間など、無理のない範囲で時間を決めて、毎日取り組んでいきましょう。隙間時間を活用すると、効率的に勉強できます。
どんな勉強をすればSPIの成績アップに効果があるのか
ここまで、SPIの概要や、出題の内容について説明してきました。では、SPIの成績をアップさせるためには、具体的にどのような勉強をすればよいのでしょうか。
SPIの問題数をこなそう
SPIは、独特の出題方式ですので、まずは問題形式に慣れておくことが大切です。問題集なども多く販売していますので、まずは気に入った一冊を購入し、一日少しずつ取り組んでいきましょう。
たくさん購入するよりは、一冊に絞って何度も解き直すのが効率的です。特に言語分野では、取り組んだその時にわからなかった語句などについては、そのままにせずにすぐに調べて覚えしまうことも大切と言えます。非言語分野についても、解けなかった問題はすぐに解説を読み、解き方を理解することで次回の成績につなげることができます。
SPIの出題パターンを学習しよう
SPIには出題のパターンがあり、特に言語分野は語彙に関する問題が多く出題される傾向にあります。あらかじめ学習、暗記をすることで、十分に対策が可能です。
ただし、一朝一夕で身に付くものではありませんので、早めに学習を初め、一つでも数多く覚えていきましょう。また、英語はTOEICの勉強でも十分に対策が可能です。
SPIにかかった時間を測ろう
SPIは非常に出題数が多く、設定された時間内で全ての問題に解答することは難しいテストです。そのため、わからないところは飛ばすなどの工夫も必要となります。解けるまで一つの問題で足踏みしてしまうと、時間だけが経過し、時計を見て焦ることになるからです。
そういった事態を避けるためにも、SPIの練習は時計を見て時間を計りながら行うことがお勧めです。繰り返すことで、時間配分を身に付けて臨むことができます。
SPIの性格検査は解答しよう
なお、SPIの「性格検査」では、あまり深く考えすぎずに思った通りに答えることが、解答に一貫性を持たせることになります。変に自分をよく見せようとすると、ちぐはぐな解答になり、解答内容の信頼を失う可能性が考えられますので注意しましょう。
また、あらかじめ採用試験を受ける企業の理念や、社風を深く理解しておくことも大切です。企業の考え方に共感を持つ人材はいい印象を与えるものですので、事前に企業の考え方と事業について把握しておくことは有用です。しかしこれも同様に、あまり狙いすぎると逆に好感度を損ねることになります。
SPIの勉強法~コツをつかんで効率的に解こう
このように、SPIはあらかじめ十分に問題に慣れ、立られる対策や勉強をしておくことで、成績を上げることができます。書店では過去の出題を集めた問題集もたくさん売っていますし、インターネット上で公開しているものもあります。また、SPI対策用のアプリもありますので、気に入ったものを見つけて活用するとよいでしょう。
まとめ
SPIについて、どのような勉強をするのが効率的であるか、またその勉強法についてまとめました。見てきたように、SPIはは特殊な出題形式であり、立ち止まらず回答を勧める訓練も必要です。
試験当日に焦らないように問題に慣れて、わからなかった問題についてはその場で解決しておきましょう。毎日の隙間時間を有効活用し、少しずつ取り組んでいくと効率が良いでしょう。
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