就職留年は後悔するって本当?決断前に知っておきたいポイントを解説

新卒で就活に臨んだものの思うような結果が出ず、自主的に留年する「就職留年」を選択する学生は、決して少なくはありません。しかし、就職留年をすることで就活で不利になったり、周りに就活仲間がいなかったりと後悔することも多いのが現状です。

そこでこの記事では、就職留年のメリットやデメリット、就職留年以外の選択肢など決断前に知っておきたいポイントを解説します。

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目次

就職留年で後悔する人は多い?

就職留年とは、次の年に新卒として就活を行うために意図的に大学を留年することです。卒論を提出せずにわざと単位を落としたり、授業を残して卒業しないようにしたりして、もう1年大学に残ります。

就職留年をすればもう一度就活に挑戦できますが、結局就活が上手くいかなかったり、大学生活が上手くいかなかったりすることで後悔する人もいるのが実情です。就職留年をする前にきちんとメリット、デメリットを知っておきましょう。

就活で不利になることはあるのか

就職留年をしたという事実は、履歴書やエントリーシート上ではわかりません。そのため、大学の在籍期間が1年多いことに疑問を抱き、その理由を聞かれることがあります。

就活が上手くいかなかったからと正直に答えても問題はありませんが、業界や業種によっては選考で不利になる可能性があるため注意しましょう。

スタートアップ企業や自主性を重視する企業であれば、就職留年の外面的なものではなく、留年した1年への向き合い方や、実際の行動を評価したいと考えている場合もあります。どちらの場合でも慌てないように、 就職留年を選んだ理由について上手く説明できるようにしておくと安心です。

就職留年をする学生の割合

全国求人情報協会の調査によると、就活をしたのにもかかわらず留年をした2023卒の学生の割合は、 大学生で0.6%、大学院生で1.3%です。大学生1536人、大学院生152人に調査した結果であるため、大学生で92人、大学院生で19人が留年したことがわかります。

就職留年のように自身の希望で留年を選んだのか、純粋に単位が取りきれずに留年してしまったのかは定かではありませんが、意外にも多くの学生が卒業していないようです。

参考:公益社団法人 全国求人情報協会
https://www.zenkyukyo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/07/

就職留年のメリット

就職留年をすれば、必然的に1年の余裕が生まれます。ネガティブな印象の強いワードではありますが、目的を持って有意義に時間を過ごすことができれば、自身にとってプラスなものにすることも不可能ではありません。ここでは、就職留年のメリットについてご紹介します。

効率良く就活を進められる

就職留年をする学生の多くは、就活を一度経験しています。流れやノウハウがわかっているため、 以前よりも効率的に就活を進められるのは大きなメリットです。

就活は情報戦といわれるように、面接での質問を事前に調べることで対策したり、早期選考の情報をいち早くキャッチしたりする必要があります。就職留年をすれば、ある程度知識がある状態で就活をはじめられるため、大きなアドバンテージになるでしょう。

新卒として就活ができる

就職留年の場合、大学を卒業せずに留年することになるので、 新卒カードを失わずに済みます

既卒で就活をする第二新卒や就職浪人は中途での採用になるため、他の転職者と同様に経験やスキルを求められることが多いですが、就職留年の場合は新卒として扱われるため、強みや価値観といったポテンシャルを評価する採用で勝負できます。就業経験のない就活生にとって、この差は大きいでしょう。

ただ、最近は「卒業3年以内で就業経験がないもの」を新卒採用の対象としている企業も多いため、以前よりも新卒の定義が緩やかになっています。

就活だけに集中できる

就職留年をする場合、ほとんど単位を取る必要がないため、就活に費やす時間を増やすことができます。部活やゼミで忙しく、思うように就活ができなかった人でも、時間に余裕が生まれるでしょう。

就職留年のデメリット

次に、就職留年をするデメリットについてご紹介します。

学費が余分にかかる

1番大きなデメリットは、 学費が1年分余分にかかってしまうことです。留年をすると奨学金がもらえなくなることも多く、就活のために留年したのにもかかわらず、学費を稼ぐためにアルバイトで時間がなくなってしまう学生もいます。学費に余裕がない人は休学も選択肢に入れるのがおすすめです。

1人で就活を進める必要がある

就職留年をすると、周りの友人は社会人になるため、一緒に就活する仲間がいなくなってしまいます。

そのため、モチベーションの維持が難しかったり、相談出来る人がいないために精神的にしんどくなってしまったりすることがあるかもしれません。

就職留年をすることを決意したのであれば、就活友達を積極的に作ったり就活エージェントを活用したりするなど、 コミュニケーションの場を確保するようにしましょう。

留年した理由を聞かれることがある

留年すること自体は特に問題ではありませんが、留年した理由を上手く答えられないとマイナスになってしまいます。ネガティブな理由だったとしても、 自身を見つめ直し、どのように行動を変えたのかという点が重要です。

例えば、サークルに熱中しすぎて就活がうまくいかなった場合なら「どうしてサークルと就活が両立できなかったのか」や「2度目の就活で何を改善しているのか」を答えられるようにしましょう。

就職留年で後悔するパターン

学生としてもう1年を過ごし、就活に集中できる就職留年ですが、時間という対価が必要になるが故に後悔してしまうパターンも存在します。ここでは、就職留年で後悔するパターンを2つご紹介します。

第一志望に内定をもらえない

第一志望に内定をもらえず、再度挑戦する機会を設けるために就職留年を決意する学生は多いですが、 再度挑戦しても第一志望に内定をもらえないケースは少なくありません。

就活に費やせる時間が増えるとはいえ、1度目に選考を通過できなかった原因を探し、改善しないと同じ結果になってしまいます。第一志望の対策だけでなく就活そのもののやり方も見直してみましょう。

周りに就活仲間がいない

留年を決めた時は就活のやる気があっても、就活を続けていると段々とモチベーションが落ちてきてしまいます。就職留年をしたが故の焦りやプレッシャーもあるでしょう。

このようなとき、気を許せる友人がいればお互いに相談できますが、同学年だった友人は社会人になっており、なかなか心の内を吐き出せないかもしれません。

「周りの友人は社会人として頑張っているのに自分は…」と比較して落ち込んでしまうこともあり、就職留年を決意したことを後悔してしまうパターンも考えられます。

一緒に頑張れる仲間が周りにいないとなかなかやる気は持続しないため、Twitterで就活仲間を作ったりインターンに参加して交流したりと、 就活について話せる環境をつくりましょう。

【就職留年で後悔しないために】その他の選択肢も検討しよう

就職留年で後悔しないためには、その他の選択肢についても知っておくことが大切です。ここでは、3つの選択肢をご紹介します。

休学する

学費に不安があったり、時期的に可能であったりするのであれば休学も検討しましょう。

大学によっては、1年ではなく半年だけ休学することもできます。後期を休学し、翌年の夏卒業にして就活に専念したり、9月入社の企業に応募したりもできるため、自分の志望する企業の募集時期に合わせて考えましょう。

大学院に進学する

思い切って 大学院に進学するのも選択肢の1つです。留年や浪人をせずにもう一度就活をやり直すことができますし、修士卒として選考で有利になる場合もあります。 もちろん研究室によっては学部より忙しいこともあるため、大学院でやりたいことがあるのか、就活と両立はできるのかをきちんと考えておかなければなりません。

卒業して就活を続ける

ストレートで卒業してから、既卒や第二新卒として就活を続ける「就職浪人」になるのも1つの選択肢です。

就職留年とは異なり学費がかからないといったメリットがありますが、情報が得にくい・新卒カードを使えないなどのデメリットもあるため、慎重に検討しましょう。

最後に

就職留年のメリットやデメリット、就職留年以外の選択肢など決断前に知っておきたいポイントを解説しました。メリットもたくさんあるものの、学費や1年分の時間が関わってくる大きな決断です。内定が無いから留年しておこうと安易に考えずしっかり考えましょう。

就職留年をする場合には、余裕のある時間をどのように過ごすかで充実度が大きく変わります。インターンシップガイドでは数多くのインターンを掲載しているので、インターンに参加して選考対策を進めましょう。

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