「尊敬する人」を就活の面接で聞かれたらどう答える?

就活の面接では、「尊敬する人は誰ですか?」という質問をされることが多いと思います。「尊敬する人なんていないな」という人もいるでしょう。

歴史上の人物で答えるべき?有名人や芸能人でもいいの?父や母と答えるのはあり?そんな疑問を抱える就活生は多いと思います。前もって考えておかないと、なかなかとっさに答えられる質問ではないですよね。

ここでは面接官が「尊敬する人」を聞く質問の意図や好印象な答え方などについて解説します。また、「尊敬する人がいない!」という人のために、尊敬する人の見つけ方や尊敬する人の例一覧もご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

尊敬
目次

尊敬する人を聞く意図とは?

尊敬する人から「あなたがどんな人か」を知ろうとしている

面接では様々な質問をされると思いますが、面接官が質問を通して知りたいと思っているのはあなたの価値観や考え方、人柄です。

そこから会社や仕事とあなたの相性を見ようとしているのです。そして入社後に会社でどんな活躍をしてくれそうかを推測しようとしています。

尊敬する人からあなたの「価値観」を知ろうとしている

「尊敬する人」を聞くことで、面接官はあなたがどんな価値観を持っているのか、どんな考え方をしているのかをイメージしやすくなります。

ここで大切なのは「誰を選んだか」ではなく、「尊敬している理由」です。「尊敬する人は誰ですか?」という質問に答えるときは、その理由がポイントになるということを覚えておいてください。

尊敬する人を答える時におすすめの文章構成

「尊敬する人」の質問に答えるときに意識したいのは、「主張に一貫性があるか」「正しく尊敬している人の魅力を伝えることができているか」です。そのためには、以下の3つのポイントを盛り込むようにしましょう。

【尊敬する人の質問の答える時に必要な3つの要素】
①尊敬している人は誰か
②その人のどんなところが尊敬できるのか
③自分はその人からどのような影響を受けたのか

①尊敬しているのは誰か

「尊敬する人」の質問に答えるときには、まずはじめに誰を尊敬しているのか答えます。尊敬する人は、身近な人でも、過去の偉人でも、現在活躍している方でも構いません。

誰でも知っている著名人だと伝わりやすいという利点があります。織田信長やウィリアム=シェイクスピアなどであれば知っているレベル感に差はあれど、何をした人なのか、どんなところがすごいのかが客観的事実に基づいて共有されています。

②その人のどんなところが尊敬できるのか

次に、尊敬できる人のどんな点が尊敬できるのか答えます。業績をひたすら述べるのではなく、その人がどうして業績を残せたのかという強みや資質を中心に話すようにしましょう。

面接官は、あなたが著名人の業績をどれだけ知っているのかを聞きたいわけではありません。「スティーブ・ジョブズの既存の枠にとらわれない発想ができ、自らの追い求める物に妥協をしなかった姿勢を尊敬している」というように具体的な理由を簡潔に述べましょう。

【どんなところが尊敬できるのかの回答例】

・尊敬する人物の資質
・尊敬する人物が成し遂げたこと
・尊敬する人物が社会に与えた影響

③尊敬する人からどんな影響を受けたのか

最後に尊敬する人物から受けた影響を述べましょう。尊敬する人に影響を受けておこした行動や、尊敬する人に近づくためにしている努力など盛り込むといいでしょう。

【どんな影響を受けたかの回答例】
①私は○○を尊敬しています。

○○はこんな人です。その人のこんなところを尊敬しています。

将来自分もこのような人になれるようこんな努力をしています。

②私は○○を尊敬しています。

○○はこんな人です。○○は私にこんなことを教えてくれました。

そして、実際にこう変われました。この変化がなければ今の自分はないと考えており、○○には感謝していると同時に尊敬しています

尊敬する人について答える時に注意すべきポイント

「尊敬する人」と「好きな人」を混同しないよう注意

「尊敬する人」と「好きな人」は違うことを覚えておいてください。「ファンのような気持ちでただ好きな人」と「尊敬する人」を混同してしまうと、面接官が知りたいこととズレてしまいます。

「好きだから」「憧れの人だから」といった理由しか伝えられないと、稚拙で未熟な学生という印象を与えてしまう恐れがあるので注意しましょう。

「尊敬する人がいない」という回答はNG

「尊敬する人がいない」「考えたことがない」という方も多いと思いますが「尊敬する人は特にいません」と答えるのはNGです。

具体的な回答をしないと、面接に対してやる気がなかったり、その企業への熱意がないとみなされる可能性が高いです。

両親、先輩、友人などの身近な人でもいいので、必ず誰か答えて、具体的な理由も述べるようにしましょう。

企業が求める人物像を意識する

尊敬する人物はあなたの価値観を表現することになるので、正直に答えるのが一番ですが、尊敬する人物が企業の求める人物像と一致していると、より効果的なアピールができるでしょう。

高評価を狙って印象が良さそうな人物をあげるのはよくありませんが、尊敬する人物や尊敬する理由を考える時に、その企業で活躍している人をイメージしてみるとヒントが見つかるかもしれません。

尊敬する人の答え方の具体例

「尊敬する人」と「好きな人」を混同してしまっている回答例

質問に回答する際は、尊敬する人と好きな人をごちゃ混ぜにして考えてしまうことを避けるようにします。これはスポーツ選手やアイドルなどを尊敬する人として挙げるときによく見られます。 良くない例を見てみましょう。

【ダメな回答例】
クリスティアーノ・ロナウドを尊敬しています。尊敬するポイントとして彼のプレースタイルやテクニックがすごいことです。

この場合、価値観について言及していないのでいい答え方とは言えません。面接官からすると「クリロナ?すごいよね、FWとして完成されてるもんね。でも、それって尊敬してる人じゃなくて好きな人じゃない?」と思ってしまうわけです。スポーツ選手を挙げる場合は、彼らの哲学やマインドセットを盛り込むようにしましょう。

価値観などを盛り込んで尊敬する理由を述べる回答例

先ほどの回答例を改善してみます。

【良い回答例①】
クリスティアーノ・ロナウドというサッカー選手を尊敬しています。彼はサッカー選手として一流であるだけでなく、プロ意識が高く、人間としても優れていると思います。例えば試合を観戦していて興奮のあまりコートに乱入してきた熱狂的なファンに対しても紳士的な対応を取りその場を治めました。

私は社会人になったら彼のように業績として一流の結果を残しつつも、人間的に優れていると呼ばれるようになりたいと考えています。

身近な人を選んだ場合の回答例も見てみましょう。

【良い回答例②】
私は高校時代の部活の顧問を尊敬しています。ねじ曲がっていた高校時代の私に全力で物事に取り組むことの素晴らしさを教えてくれました。全力でやる人間がダサいと思い、スカした態度でとっていた私に対して、1年半も根気強く全力で向き合い続けてくれました。

そのおかげで私は自分が失敗したくなくて、プライドを守りたくて、言い訳をするためにスカした態度を取っていることに気づくことができました。私はそれ以降、やることに対して全力で取り組むようになれました。

尊敬する人がいないときの探し方

尊敬する人を聞かれて正直に、「尊敬できる人はいません」と答えるのは好ましくはありません。質問に答えられるように、事前に尊敬できる人を探しておきましょう。

尊敬する人の探し方は、次の4つの方法がおすすめです。

・既に読んだ本や知っている人から絞り込んでみる
・OB訪問などで実際に社会人に会ってみる
・インターンシップに参加してみる
・本を読んで情報をインプットして自分のなりたい姿を想像してみる

既に読んだ本や知っている人から絞り込んでみる

「時間がもうないよ」という人は、すでに読んだことがある本や自分が知っている人をできる限り多く思い浮かべてみましょう。その中で少なくとも一人は気になった人や登場人物が出てくるはずです。

気になった人物がどうして気になったのかを深堀りして考えてみると、必ずどんなところが気になったのかわかります。それが自分の気づかないうちに影響を与えられた要素です。その要素を中心に尊敬している人を書いていきましょう。

OB訪問などで実際に社会人に会ってみる

「時間があまりないけど締切まで、まだ2週間くらい時間がある」という人向けです。 OB訪問などで実際に社会人に会って話をすることで「これっておもしろそうだな」と感じ志望動機の強化が行える上に、社会人が就活生の時どんな人を尊敬していたのかを聞いてみることができます。

就活を終えた人がどんな人を尊敬していたのかを聞くことでどんな価値観がその企業で内定がもらえる評価を得られるのか大まかに逆算することができます。もしかしたらその時に出会った社会人を尊敬することもあるかもしれません。

自分の志望する企業であれば積極的にOB訪問をしてみると自身の就活上の悩みが解決するだけでなく、選考上も志望度の高さが評価されて選考を有利に進められることもあります。

インターンシップに参加してみる

まだ社会経験の少ない大学生は、尊敬する人に出会えていないのも仕方ありません。尊敬する人に出会うには、たくさんの人と関わる機会を増やすことです。

そこで会社で働きながらたくさんの社会人と知り合うことができる、インターンシップへの参加をおすすめします。インターンとして多くの社会人と出会い一緒に仕事をすることで、尊敬できる人に出会う可能性も高まるでしょう。

本を読んで、情報をインプットして自分のなりたい姿を想像してみる

多くの本を読んで情報量を蓄えていくと何となく自分がなりたい姿ややってみたいことがわかるようになってきます。

自分がなりたい姿ややってみたいことにはたいていの場合、先人がいます。その人の背景について調べていくうちに「なぜその先人はそれをするに至ったか」がある程度、理解できるようになります。理解できるようになると自然と尊敬できるようになります。

その人を超えるために自分が何をしなければならないかもわかるようになるので、わかった内容を中心に尊敬する人とこれからしなければならないことで尊敬する人の回答を作成していきましょう。この方法は多くの本を読まねばならず、3つの中で最も時間のかかる方法なので、まだ就活をしていない1〜3年生におすすめです。

尊敬する人の例一覧

尊敬する人がなかなか見つからない方のために、ここでは尊敬する人の回答でよく出てくる例を一覧でご紹介します。

身近な人から見つける

父・母・兄弟・姉妹
祖父・祖母
友人・同級生
恩師
バイト先の上司・同僚
サークルの先輩・仲間
大学のゼミの先輩・仲間
インターン先の先輩・社長

身近な人を選ぶ利点は、具体的なエピソードがたくさんある点です。アルバイトやインターンでのエピソードは仕事に関連していることだと、職場や仕事でいかせる自己PRにつなげやすいでしょう。

歴史上の人物から見つける

織田信長
徳川家康
上杉謙信
坂本龍馬
西郷隆盛
ネルソン・マンデラ
ヘレン・ケラー
エジソン
マザー・テレサ

誰もが知っている有名な人物だと面接官もイメージがしやすいです。企業のイメージや社風とかけ離れた人は選ばない方がいいかもしれません。

著名な創業者・経営者から見つける

松下幸之助
本田宗一郎
ビル・ゲイツ
ジェフ・ベゾス
スティーブ・ジョブズ

好きな商品・メーカー・サービスの創業者などについて調べてみるといいでしょう。競合している企業の経営者は避けた方が無難です。

スポーツ選手から見つける

ウサイン・ボルト
リオネル・メッシ
イチロー
吉田沙保里
浅田真央
大阪ナオミ

スポーツ選手から選ぶときは「好き」「ファン」というだけにならないよう注意してください。一流のスポーツ選手が練習に取り組む姿勢や、成果をあげるために努力していることに注目しましょう。

まとめ

今回は面接で「尊敬する人」を質問された時の答え方について解説してきました。大切なのは、あなたの考えや価値観を面接官にしっかりと伝えることです。

あなたのことをよく知らない人が聞いた時に、あなたがどんな価値観の持ち主かわかるように、自分の考えをしっかりと持ち「なぜ」「どのような点を」尊敬しているのかを自分の言葉で説明しましょう。



就活面接対策の記事一覧
大学生おすすめコンテンツ