面接で「どもる」人必見!「どもり」を防ぐための準備と面接中の対策

緊張するとどもってしまう方にとって、面接は憂鬱なもの。せっかく伝えたい思いがあっても、なかなか伝わらないのはつらいですよね。

「どもりがあると就職で不利になるのではないか?」「どもりが理由で面接に落ちるのでは?」と悩んでいる就活生もいるでしょう。

しかし、「どもりがあると就職できない」なんてことはありません。今回は、緊張するとどもってしまうという人に向けて、どもりを防ぐ準備や面接中の対策などをご紹介します。

面接で「どもる」人必見!うまく話すコツ9つ紹介
目次
  • 「どもり」は就活で不利になる?
  • ├「どもり」が原因で面接に落ちることはない
  • └大切なのは気持ちや熱意を伝えること
  • 面接前準備のコツ
  • ├キャリアセンターで練習する
  • ├本命企業の前にいくつか面接を受ける
  • ├想定質問に対する答えをざっくり準備する
  • └どもりやすい言葉を省く
  • 面接本番での「どもり」対策
  • ├いつも通りのルーティンをこなす
  • ├直前には深呼吸と軽いストレッチを
  • ├はじめにカミングアウトしてしまう
  • └どもってしまったら一呼吸入れさせてもらう
  • どもりを治すには?
  • ├口の力を抜いてゆっくり話す
  • ├一度に話す量は少なめに
  • └言語聴覚士に相談する
  • 最後に

「どもり」は就活で不利になる?

「どもり」が原因で面接に落ちることはない

「どもり」が就職や面接で不利になるのではないかという不安を抱えている就活生も多いと思いますが、「どもり」が直接の原因で不採用になるということはありません。

面接ではほとんどの学生が緊張しているので、言葉につまったり緊張してうまく話せない就活生はたくさんいます。面接官は、どもりや言葉のつまりをそれほど気にしていないものです。

大切なのは気持ちや熱意を伝えること

面接で大切なのは、流暢に話すことではありません。うまく話すことよりも重要なのは、会社に入りたいという気持ちや熱意を伝えることです。

「うまく話そう」「どもらないで話さないと」と思う必要はありません。それよりも「自分の気持ちや熱意を伝える」ことに意識を向けるようにしましょう。

面接前準備のコツ

まずは面接の前にどんな準備をすればいいかご紹介します。

キャリアセンターで練習する

緊張するとどもりやすくなるので、まずは面接に慣れることです。面接に慣れるには、練習あるのみ。初めての面接と30回目の面接では、緊張度が大きく変わります。

いきなり本番を迎えるのではなく、キャリアセンターで練習しましょう。大学にもよりますが、キャリアセンターでは面接の受け答え内容だけでなく、立ち振る舞い、目線、入退室の仕方などを指導してくれます。

「大切な面接でミスしたらどうしよう」と考えがちですが、何回も練習することで体が慣れて、意識しなくても正しく行動できるようになります。話すことに集中できると、どもりも抑えやすくなるのです。

キャリアセンターで慣れたら、就活塾や大学の就活セミナーなどでも練習してみましょう。いつもと違う環境、違う人を相手にすることで、より本番さながらの環境をつくることができます。

本命企業の前にいくつか面接を受ける

面接の行為自体に慣れてきたら、いよいよ企業の選考面接を受けましょう。しかし、いきなり第一志望に突撃するのはいい手段とは言えません。志望度の低い企業やあまり興味のない企業の選考を受けてみてください。

「どうせ練習だから」と思わず、「内定を獲る」という気持ちで臨むのがポイント。志望度の高い企業の面接を受けるときと同じように、本気で受けるからこそ意味があります。

何回か面接を受けるとなんとなくパターンが見えたり、ルーティンのように感じられて必要以上に緊張しなくなります。そうすれば本番でも緊張せず、スムーズに話せるようになるでしょう。

想定質問に対する答えをざっくり準備する

「面接でどもらないように、何を話すかしっかり台本を作ろう」と考える学生は少なくありませんが、これはおすすめできません。一言一句暗記しようとすると時間がかかりますし、何より本番で思い出せなくなったときに何も話せなくなったり、どもりがひどくなったりします。

面接は、準備した回答をどのくらい言えるかを披露する場ではありません。企業と学生がお互いにマッチするか見極める場です。だから、「自己PRではあのエピソードからこういうことを話そう」くらいざっくり考えていた方がベターです。

極端に言ってしまえば、「私は大学時代にバトミントン部に所属し、そこで粘り強さを身に着けました」でも「私の強みは粘り強さで、これはバトミントンを通して培った能力です」でも、伝わることは全く同じです。だから、細かな言い回しまで気を使って自分を無駄に追い込む必要はありません。

どもりやすい言葉を省く

面接でのどもりが気になる人は、「どもりやすい言葉」があると思います。この言葉をいう時に必ずどもってしまう、というワードはありませんか?どんな言葉が苦手なのか、自分で分析してみましょう。

自己紹介や自己PRでは、苦手な言葉は別の言いやすい言葉に置き換えるようにします。自分の話しやすい言葉や単語、言い回しを使って自己紹介や自己PRを考え直してみてください。

面接本番での「どもり」対策

次に面接本番でのコツをご紹介します。

いつも通りのルーティンをこなす

昔ルーティンという言葉がはやった時期もありますが、このルーティンには気持ちを落ち着ける効果があると言われています。「今日は面接だ」と思うと緊張してしまいますが、毎日やっている行為を繰り返すと、自然と気持ちも落ち着きます。

ルーティンの内容は、小さなことで構いません。時計を触る、両手を組む、髪をなでるなど、どこでもすぐにできるものがいいでしょう。

直前には深呼吸と軽いストレッチを

深呼吸には、上がった心拍数を戻す作用があります。ドキドキしてどもりそうだと思ったら、4秒かけて息を吸い、8秒かけて吐くというのを繰り返しましょう。なんどがやっているうちに、だんだんと落ち着いてきます。

ストレッチも緊張をほぐすのに効果的です。緊張すると体がかたまってしまい、それがどもりを誘発させます。面接会場で思い切ったストレッチをするのは難しいですが、手足を伸ばしたり、肩を回したりといったことを意図的にしてみてください。

はじめにカミングアウトしてしまう

どもりが気になる場合は、面接のはじめに面接官に自分の「どもり」について伝えておくという方法もあります。

「緊張すると少しどもってしまうのですが、よろしくお願いします」などとはじめに伝えてしまうと、気持ちが楽になるでしょう。多くの面接官は理解を示してくれます。

どもってしまったら一呼吸入れさせてもらう

どんなに準備をしても、どもってしまうときはあります。しかしそれにとらわれて「まずい!どうしよう」と焦ると悪循環に。

「ちょっと緊張してしまったので、一度深呼吸させていただいてもよろしいでしょうか?」と聞いてみてください。そういわれて「ダメだ」という面接官はほぼいません。どもったまま話し続けるよりも、ゆっくりと深呼吸をし、一度落ち着くようにしましょう。

どもりを治すには?

どもりをなおす努力をするのも効果があります。

口の力を抜いてゆっくり話す

どもりの原因の一つに、口や顔に力が入りすぎているということがあります。「きちんと話さなくては」「どもってはいけない」と思うあまり、力んでしまうからです。しかしこれは悪循環で、力が入れば入るほどスムーズに話せません。

口を大きく開けて、次に思いっきりすぼめ、その後真一文字に結び、力を抜きましょう。舌にも力を入れず、舌先が下の葉の裏に自然につくようにしてください。

一度に話す量は少なめに

あれもこれも話さないといけないという強迫観念が、どもりを引き起こしていることも。長い文を話そうとしてパニックになるよりは、少々稚拙な印象でもこまめに文を区切るといいでしょう。

また、早口でたくさんのことを話そうとするより、ゆっくりと少しずつ話したほうがどもりにくいです。自分なりに色んなスピードでしゃべってみて、落ち着いて話せるペースを見つけてください。

言語聴覚士に相談する

どもりを治すために、専門家を頼るのもいいでしょう。言語聴覚士に診てもらい、現在のどもりの具合や、どんな時に困るかなど相談に乗ってもらってみてください。プロの視点で診断をし、どんな訓練をすればいいかプランを組んで、支援をしてくれます。

病院で医師に診てもらうのもいいでしょう。どもりがあるひとは発達障害や自閉症スペクトラムといった障害を持っている人も少なくありません。専門医にトータルで判断してもらい、適切な治療をしてみてください。

最後に

どもりが原因で面接に悩んでいる人は、決して少なくありません。「なぜ自分だけ」と悩まず、できる限りの工夫をしたり、専門家に診てもらったりしましょう。きっと少しずつ良くなって、面接通過率も上がってくるはずです。


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