ガクチカや自己PRでプログラミング経験を魅力的に伝える方法!【例文あり】

就活でのガクチカや自己PRでは、やってきた経験だけでなくそこから何を学んだかが重要になります。プログラミングの経験はエンジニアやプログラマーなどIT系の職種で重宝されるのはもちろん、それ以外の業界・職種でもアピールの仕方次第では十分に活用できます。

この記事ではガクチカや自己PRでプログラミング経験を魅力的に伝えるために、アピールするべき能力や気をつけるべきポイントについて例文つきで解説します。

目次

ガクチカでプログラミング経験は使える?

企業はIT人材を求めている

IT業界に限らず、多くの企業ではデジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めています。そのため既にプログラミング経験がある学生は重宝されることが多く、ガクチカでも使用できます。

また、IT企業大手ではプログラミングスキルが必須となっているところもあります。選択の幅を広げるという面でもプログラミング経験はプラスになります。

プログラミングで培った強みがアピールになる

プログラミングの経験や成果物だけではなく、過程で学んだこともアピールに繋がります。スキルを身に付けるための「計画力」や、エラーが出ても試行錯誤を繰り返す「粘り強さ」、コードを設計するために求められる「ロジカルシンキング」など、一括りにプログラミング経験といっても様々な能力をアピールすることができます。

ただし、「プログラミングで計画力を身に付けました。」といった単純なアピールでは魅力が伝わりません。「完成形をイメージして逆算していく計画力」といったように具体性をつけて自分の言葉で言い換えましょう。

ガクチカでプログラミング経験を書くときのポイント

実績だけでなく、きっかけや目的を盛り込む

企業がガクチカや自己PRに求めているのは成果やスキルだけではありません。それ以上に「なぜプログラミングに取り組もうと思ったのか」「なぜ続けられたのか」「なぜその成果を出せたのか」といったきっかけや目的に興味を持っています。論理的に書こうとしすぎると、自分らしさや自分だからできたことが伝わりにくくなります。自分が一番力を入れた部分、こだわった部分は実績に加えて必ず入れるようにしましょう。

プログラミング経験で何を学んだのか書く

ガクチカでは「入社してからも活躍してくれそう」と思ってもらうことが必要です。そのためにはプログラミングに限らず、別の場面でも通用する学びや再現性をアピールする必要があります。この場面でこうすればもう少し上手くいったという反省点のほか、これがあったから上手くいったという成功体験でも大丈夫です。

例えば、「自分だけがわかるコードではなく、誰にでも伝わるコードになるよう意識したことで共同作業がスムーズになった」「個人で作業を進めるだけでなく、全体を見て調整することで円滑に進んだ」「エラー解決に時間を費やしたが、周囲に相談したことですぐに解決したことから、状況を共有することの重要性を学んだ」といったものが考えられます。

エントリーシートではポートフォリオを提出する

実際に作ったものを見られるようにしておくと、ガクチカの説得力が増します。ポートフォリオを作成して、エントリーシートに記入するようにしましょう。目に見える成果が無い場合、資格の取得も有効です。必須ではありませんが、時間に余裕があれば取得を目指しましょう。

プログラミングをアピールするガクチカ例文

<NTTデータ 2020卒 総合職 (300字)>
プログラミングの長期インターンで、私はリーダーとしてチームを6チーム中1位に導きました。私は大学3年生のとき、2ヶ月間のプログラミングのインターンに参加しました。そのインターンは、ほとんどオンラインで、5人のチームで web アプリを開発し、その進捗を全6チームで競うものでした。オンラインのため、お互いに顔を合わせる機会が少なく、次第にメンバーのモチベーションが低下していきました。そこで私は、電話会議を導入したり、質問や相談をし合う時間を設けたりして、メンバー同士の交流の場を増やし、チームで動いているという意識を持たせる工夫をしました。その結果、脱落者を出すことなく、見事 1 位の成績でインターンを終えました。

<KDDI 2020卒,技術職内定者(400字)>
メディアスタディーズ・コースで、様々な価値観を持った学生とともにメディア制作を行いました。私は情報科学科として大学に入学しましたが、3 年次から文系・理系学生が共に学ぶメディアスタディーズ・コースを志望し、チームで Web サイト・電子書籍の制作や講演会の企画・運営に取り組みました。講演会企画では先方とのやりとりの中でいかに信頼関係を築いていくかということと、ターゲットを絞って広報を行っていくことの難しさのなか、自分の持つ IT スキルをどのように活かせるのかということを考えて取り組みました。また、誰かがリーダーとなって仕事を任せるのではなく、各々が役割を見つけて自発的に動いていくことが重要だと感じ、私は (1)プログラミングや IT のスキルを活かして広報サイトの運営を行う (2)チームの仕事量や人間関係のバランスを取ることで、チームの雰囲気を改善し技術的な面から支えることができたと考えています。

プログラミングをアピールする自己PR例文

<SCSK 2020 卒 技術系総合職 (400字)>
私は何か問題があった際にも様々なパターンから解決法を導き出していく「課題解決能力」に長けています。身についた一つのきっかけは、個別指導塾講師のア ルバイトです。生徒によって異なる指導をする難しさに初めのうちは焦ってしまうこともありました。そこで、生徒一人一人ときちんと向き合ってみようと考え、学校の進捗状況だけじゃなく、性格や問題の解き方の癖なども把握するように努めました。その部分を見ると、生徒の集中力や指導する教科のポイントも見えてくるようになり、スムーズかつ適切な指導ができるようになったと感じるようになりました。生徒を理解し、その子にあう指導法をその子の個性から考慮することが指導す る際には重要だと感じました。この考えは、大学のプログラミング課題を解く際にもつながり、エラーの部分を抜本的に見るのではなく、その課題の意味をしっかり理解し、全体的にプログラムを見ることで課題を解くスピードや精度も上がったと感じます。

最後に

新卒でプログラミング経験をガクチカに利用する場合、スキルや成果物以上にプログラミング経験から何を学んだのかが重要です。例文を参考に自分ならではのアピールポイントを探してみましょう。


大学生・就活生イベントランキング


ES(エントリーシート)の書き方の記事一覧
大学生おすすめコンテンツ