履歴書やエントリーシートの「趣味や特技」って何を書けばいいの?

就活の履歴書やエントリーシートはもちろん、面接でも「趣味」や「特技」について問われることがあります。「これといった趣味がない」「趣味はあるけど人にはいいづらい」という人は、どう答えたら良いか悩んでしまいますよね。ここでは「趣味・特技」の答え方のポイントと具体例を紹介していきます。

趣味や特技
目次

企業が「趣味・特技」を聞く意図は?

個性を見るため

「趣味・特技」には、その人の志向がよくあらわれます。面接官は、「どんなことに興味があるのか」「普段どんなことをしているのか」を知ることで、就活生の個性を知ろうとしています。

マッチングを見極めるため

個性を知るのは、企業との相性を見るためでもあります。「趣味・特技」からは、どんな人であるかが見えてくるため、社風や企業文化とマッチするかもイメージしやすくなるのです。

会話のきっかけ

「趣味・特技」は会話の糸口となります。「好きなこと」や「得意なこと」なら、面接で緊張している就活生も話しやすい内容です。緊張をほぐし自然体で話をしてもらうためや、会話を盛り上げるきっかけとして「趣味・特技」の話をする面接官も多いようです。

「趣味・特技」の見つけ方

趣味がある人はいいですが、「趣味や特技かわからない」という方も多いと思います。ここでは「趣味・特技」の見つけ方を解説します。

趣味

趣味がないという場合は、「好きなこと」「興味があること」「毎日やっていること」などを考えてみてください。自分では趣味だと認識していなくても、続けていることや楽しいことがあればそれが趣味です。

・時間を忘れて熱中したことは?
・勉強の息抜きにやっていたことは?
・人に強制されずに、自然と取り組んでいたことは?
・会社に入っても、できれば続けていきたいことは?

特技

自慢できるような、大きな成果がなくても構いません。「人よりも少し上手にできるかな」というレベルでもいいので、これまでに学んだり習得したことを思い出してみてください。

・やったことのある習い事は?
・勉強していることは?
・人から褒められた経験があることは?
・人にアドバイスを求められた経験があることは?
・部活やアルバイトで取り組んでいたことは?

こんな趣味は大丈夫なの?

ありきたりな趣味

「趣味・特技」を聞かれると、読書や映画鑑賞、音楽鑑賞、スポーツなどと答える人がかなり多いと思います。ありきたりな趣味は個性がないため、書くのをためらう人もいるかもしれません。

しかし具体的なエピソードがあるなら全く問題ありません。「自分の好きな作品」や「自分なりの楽しみ方」など、具体的な説明でしっかりとアピールすれば印象付けることは十分できます。

遊びを連想させる趣味

カラオケやドライブなどは遊びのイメージが強いですが、伝え方を工夫すれば「趣味・特技」としてアピールできます。

「カラオケの場を盛り上げるために最新の曲を練習しています」などとアピールすれば、協調性が高く、コミュニケーション能力が高いと思われる可能性も高いです。

ドライブでは、「地理や抜け道に詳しいこと」や「フットワークの軽さ」「行動範囲の広さ」などもアピールできるでしょう。

ただし、パチンコや競馬などギャンブル系の趣味は避けた方が無難です。趣味は人それぞれではありますが、ギャンブルは就職活動の履歴書に書く内容としてはあまりふさわしくありません。
面接する前にマイナスな印象を持たれてしまう可能性があるので気を付けましょう。

「趣味・特技」アピールのポイント

自分が好きなこと、得意なことの中から話せるものについて書く

「趣味・特技」は、ついつい就活で受けが良さそうなものを選んでしまいがちですが、自分が話せないことをアピールするのはよくありません。

企業が見ているのは趣味の内容ではなく、「なぜ・どのように熱中したか」。どのような理由でモチベーションを保つことができ、どうして熱中することができたのかが重要です。

本当はそこまで熱中していなかったことを、熱量を持って伝えることは非常に難しいものです。経験した人だからこそわかる楽しさや困難さを書くことが大切です。

また、面接官はアイスブレイクのために趣味や特技を掘り下げてくることがあります。企業受けを良くするために少しかじった程度の趣味や嘘の特技を書いてしまうと、深掘りされたときにボロが出て逆効果です。
自分が落ち着いてしっかり説明できる趣味・特技を書くようにしましょう。

具体的に書く

面接官は、何人もの学生に趣味や特技を聞いています。あまり具体的でないものは何度も見ることになり、「本当に好き」「本当に得意」という思いが伝わりづらいこともあります。

たとえば、「趣味は読書です」と書く人はたくさんいることが容易に想像できるでしょう。しかし、それでは個性や自分らしさが伝わらず、企業にもあまり良い印象を持たれません。

「読書」という趣味でも、好きな本のジャンルや読む頻度は人それぞれのはずです。そこで、「戦国時代を舞台にした小説が好きで、月に5冊程度のペースで3年間読み続けています」と具体的に伝えれば、企業側も納得できるのです。

企業に合わせて内容・伝え方を工夫する

自分の趣味・特技を伝えるにあたって、企業に合わせて多少内容や伝え方を調整する必要はあります。

例えば新しい物事に積極的に挑戦していく人材を求めている企業に「私は5歳の頃からサッカーを始めて、今も続けています」と書いてもあまり効果的なアピールにはなりません。

趣味が「旅行」の場合、チームワークを重んじる企業に対しては「友達と一緒に計画を立て、全員が納得のいくプランを組み立てることが好きです」と書くのがいいでしょう。リーダーシップを重んじる企業に対しては「現地の観光スポットやグルメなど自ら率先して情報を調べ、旅行が滞りなく進むようガイド役をしていました」と書くようにします。 
企業の社風に合った人物に見えるよう、伝え方を工夫しましょう。

短すぎず長すぎないようにする

趣味・特技欄を「趣味は○○です。」だけは短過ぎですが、かといって長く書けば良いというものではありません。趣味・特技欄は志望動機などの他の項目と比べると枠が小さいです。長い文章をダラダラ書くと読みにくく、かえってマイナスな印象を与えてしまいます。読みやすい文字の大きさで枠に余裕ができる長さにしましょう。

趣味と特技の回答例

趣味

・掃除をすることです。身の回りをきれいに保っていたいので、頻繁に掃除をしています。最近では効率を上げるため、部屋の上の方から下の方へ、大きいゴミから小さいゴミへ、という順番で掃除をするよう心がけています。

・料理をすることです。ラーメン屋でバイトをしていた経験からスープにこだわりがあり、様々な方法でスープ作りを試しています。月に1回は友人を招いて、ラーメンパーティを開いています。

・一人旅です。休みがあると必ず電車を使って遠出し、その地のおいしいものを食べたり、観光スポットを訪れたりしています。先月は大阪へ行き、本場のたこ焼きを食べ比べしました。

・ロードバイクです。小さいころから自転車に乗ることが好きでした。大学に入ってからアルバイトで貯めたお金で念願のロードバイクを買い、よく地元の静岡まで走っています。

特技

・水泳です。小学生のころから習っており、体力と持久力には自信があります。目標のタイムをクリアするためにはどうしたら良いのか、様々な方法を試すところに面白みを感じています。

・人に教えることです。3年間塾講師でアルバイトをしていたため、人に分かりやすく教えることには自信があります。3年間で担当した受験生のほとんどを、第一志望校に合格させることができました。

・パワーポイントを使って見やすい資料を作ることです。グループで発表するときには、必ず私がスライド作成を担当していました。フォントサイズや色、レイアウト、アニメーションまでこだわって作成します。

・書道です。中学校では市民会館、高校では県立文化会館に飾られる作品を書き、現在も趣味で続けております。基本の書体は守りつつ、いかに自分らしさを表現するかが書道の醍醐味だと思っています。

まとめ

「趣味・特技」をアピールする際のポイントは、「本当に好きなこと、得意なことを書くこと」と「具体的に書くこと」です。回答例を参考に、自分なりの「趣味・特技」を効果的に伝える内容を準備してみてください。


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