就活で多くの企業が集団面接を実施しています。実は集団面接は個別面接とは異なる目的で実施されていますが、企業側の意図をよく理解していない方も多いのではないでしょうか?ここでは集団面接の目的、よく聞かれる質問、注意点などについて解説します。
- ・集団面接とは?
- ├「足切り」としての意味合いが大きい
- └他者への配慮やマナーが見られることも
- ・集団面接でよく聞かれる質問
- ├自己紹介
- ├志望動機
- ├自己PR
- └学生時代に力を入れたこと
- ・集団面接で気をつけたいポイント
- ├短くまとめて話す
- ├他の人の話も聞く
- └「自分は自分」を大切に
- ・最後に
集団面接とは?
「足切り」としての意味合いが大きい
書類選考を通過した後の一次選考など、序盤で実施されることの多い集団面接は、1人1人に目を向けるのではなく、集団の中でネガティブな部分が目立つ就活生を落とす「足切り」のために実施されるケースが多いです。
そのため、自分をアピールしようと前に出るよりも、集団の中で悪目立ちしないことを意識して臨むのがいいでしょう。
他者への配慮やマナーが見られることも
企業は社員同士が協力し合って事業を進めていく場ですから、「他者とうまくやっていけるか」は非常に重要なポイントです。個人として優れたスキルを持っていても他者に配慮できない人は、社員同士の関係や部署の雰囲気を悪くして、全体の生産性を下げてしまう危険性があります。
配慮にかける人材は、企業の一社員として働く場合には望ましくないのです。そのため、他の就活生と一緒に面接を受ける集団面接では「他者への配慮やマナーができるか」といった部分がチェックされていることもあります。
集団面接でよく聞かれる質問
自己紹介
集団面接では自己紹介の時間が設けられることが多いです。時間が指定されればその時間内に収めましょう。時間が指定されなくても他者への配慮として1分程度に収めた方が安心です。
「〇〇大学〇〇学部の××(名前)です」という基本的な文言に加え、自分のキャッチフレーズや人柄を伝える言葉を添え、短い時間で個性を出せるよう工夫しましょう。
志望動機
志望動機は「自分が他のどの企業でもなく、この企業に入社したい理由」を伝えるものです。次の3つを簡潔に話しましょう。
1.入社したい理由
2.具体的なエピソード
3.入社後に実現したいこと
「他の企業でいいんじゃないの?」とつっこまれないように、企業分析や業界研究にしっかり取り組んでおきましょう。
自己PR
「自己PR」や「自分の強み」も集団面接でよく質問されます。
アピールする内容は1つに絞り、次の3つをまとめていきます。
1.自分の強み
2.自分の強みの根拠となるエピソード
3.入社後にその強みをどう活かすか
自分が勝手に強みだと思い込んでいる強みやアピールポイントではなく、「客観的に見ても確かに『強み』として活かせている」ということを論理的に示すようにしましょう。
学生時代に力を入れたこと
「学生時代に力を入れたこと」や「学生時代に打ち込んだこと」も、就活生の性格や人柄を知るためによく問われます。
1.学生時代に力を入れたこと
2.自分の努力や工夫が伝わるエピソード
3.その成果や学んだこと
以上の3つを押さえながら、論理的にまとめましょう。
集団面接で気をつけたいポイント
短くまとめて話す
集団面接の時間は就活生数名に対して20~30分程度です。そのため、就活生は面接官からの質問に対して短く端的に答える必要があります。
集団面接で自分をアピールするために長々と話したり、話がまとまらずに「えっと…つまり…」と話し続けていたりすると、面接官は「他の就活生への配慮がない」と判断します。1つの質問には1分程度で答えるよう心掛けましょう。特によく聞かれる質問は時間内に話せるように練習しておくことが大事です。
他の人の話も聞く
自分の回答が終わると気が緩んでしまうかもしれませんし、「もっとこう答えれば良かった」と反省し始めてしまうかもしれません。しかし、他者への配慮やマナーも見られている集団面接では「自分の話だけして他者の話は聞かない」という態度はマイナス評価につながることもあります。
回答が終わったら気持ちを切り替えて、他の就活生の回答にも耳を傾けるようにしましょう。「そういう回答もあるのか」と興味を持ちながら聴くと次の面接での参考にもなります。
「自分は自分」を大切に
集団面接では「志望動機」や「自己PR」などの回答が被ってしまうことがあります。回答が被ったからと慌てて別の回答を考えようとしても、うまくいきません。
面接官が知りたいのは、あなたの感じ方や考え方です。そのため、回答が被ったとしても「自分がどう感じて、どう考えたか」を伝えるつもりで堂々と話せば、ネガティブな評価にはなりません。
他者への配慮やマナーは大切ですが、他者に流されないことも同じく大切です。「自分は自分」という意識をもって面接に臨みましょう。
最後に
集団面接は「他の就活生と比べられている」「他の就活生より優位に立たないといけない」と焦りを感じやすい環境です。しかし、集団面接で求められているのは「周りを蹴落として勝ち残るような人材」ではなく、「他者への配慮やマナーができる人材」です。与えられた時間の中で自分を精一杯アピールすること、そして他の就活生へのリスペクトを持つことを忘れないように気を付けましょう。
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