【例文で解説】就活のES(エントリーシート)での研究内容の書き方

就活でのES(エントリーシート)に研究内容を書く際には、気をつけるべきポイントがいくつかあります。ここでは研究内容をわかりやすくまとめるコツや気をつけるべきポイントなど解説します。例文も参考にしてください。

就活のエントリーシートで研究内容をどう書くか
目次

ESの研究内容から担当者が知りたいこと

知識やスキル

大学3、4年生になると研究室に所属し、専門性の高い研究を行う学生もいます。研究内容からは、その学生がどんな分野に関する知識があり、どんな実験スキルがあるかがわかります。

研究内容を聞き、自社の事業と親和性がありそうか、学生の知識やスキルを業務でいかせそうかを判断する材料としています。

課題に取り組む姿勢

研究内容から、学生がどのように研究に取り組んでいたいかを知りたいと考える採用担当者もいます。内容だけでなく、取り組む姿勢が伝わるような書き方を意識するといいでしょう。

「研究でどんな工夫をしたか」「うまくいかない時にどのように乗り越えたか」など、研究中に努力したことや課題を克服した体験を盛り込むのがおすすめです。

説明能力

研究内容から、学生の説明能力を見極めようとしている担当者も多いです。専門的な知識がない人にも分かりやすく説明することができないと、仕事がスムーズに進まないことがあるからです。

社員同士の日常的なやり取りはもちろん、自社製品を顧客にプレゼンしたり、会議で自分のアイデアを伝えたりと、仕事では説明能力が必要な場面が少なくありません。聞く人の知識や価値観に配慮しながら、わかりやすく伝えるスキルをアピールできるといいでしょう。

研究内容の構成と例文

使える文章構成

研究内容におすすめの構成をご紹介します。次の5つの要素で書いていくと、わかりやすくまとめられます。

①研究テーマ
②研究の背景や目的
③研究内容
④研究の成果や発見
⑤研究で学んだこと

最後に締めくくりとして、研究で学んだことや感想を入れるといいでしょう。研究には「問題解決能力」や「論理的思考力」、教授やゼミの仲間との「協調性」や「コミュニケーション能力」など様々な能力が必要となります。研究を通して成長できたことを思い返してみてください。

研究内容説明の例文

①研究テーマ:
私は不登校生徒の社会復帰に向けた取り組みを研究してきました。

②研究の背景や目的:
学校は社会の入り口としての機能を果たしており、不登校になると社会に進むきっかけも失われ、そのままニートや引きこもりになってしまうことがあります。社会復帰への取り組みを研究することは、不登校の当事者にも社会にとっても有益であると考えました。

③研究内容:
社会人として働いている不登校経験のある方にインタビューを行い、社会に戻るきっかけとなった体験をお聞きしました。

④研究の成果や発見:
家族や友人の言葉だけでなく、小説や漫画で見たシーンを心の支えとしている人がいることが興味深いと感じています。

⑤研究で学んだこと:
今回の研究は、チームの仲間と作業を分担しながら進めていきました。複数の人が関わる研究で、チームワークの素晴らしさと難しさを学びました。この経験をいかして、社会人になっても多くの人と協力しながらプロジェクトに関わりたいと考えています。

研究内容を書くときに気をつけたいポイント

長すぎも短すぎもだめ

エントリーシートの各項目では、「200字以内で」「500字程度で」などと文字数が指定されていることがあります。長ければいいというわけでもないので、制限がある場合は必ず指定された字数以内におさまるようにします。

文字数をオーバーしているのも、短すぎるのもよくありません。文字数の指定がない場合は、スペースの8〜9割が埋まるように書くのがいいでしょう。

専門用語を使わない

研究内容はできるだけ専門用語を使わず、分かりやすい文章で書きます。たくさんのエントリーシートに目を通さなければならない採用担当者は知らない専門用語をわざわざ調べる余裕はありません。

研究の知識が全くない友人や家族に説明することをイメージしながら、できるだけ簡単な言葉で説明しましょう。

誤字脱字に注意

エントリーシートは内容も大切ですが、正しい文法や言葉遣いで書くことも重要です。書いてから時間をおいて読み返し、書き間違いやおかしな表現がないか何度も確認します。

ESの完成度を高めるために

声に出して読んでみる

文章を書き続けていると、文法の間違いや誤字・脱字に気付きにくくなります。研究内容をまとめた文章が完成したら、一度声に出して読んでみましょう。

「なんだか読みにくいな」「違和感があるな」と感じたところは、もっと自然で読みやすい文章になるように書き直してみてください。

専門外の人に読んでもらう

「研究を知らない人でも分かるように」と意識していても、使い慣れている専門用語などはついつい使ってしまうこともあります。研究内容を書き上げたら、実際に研究を知らない人に読んでもらいましょう。

早めに書き上げて家族や友人にチェックしてもらったり、キャリアセンターで添削を受けると、完成度の高いエントリーシートに仕上がるでしょう。

研究内容が書けたら

ESのコピーをとっておく

面接になると緊張して、エントリーシートに書いた内容を忘れてしまうことがあります。面接での発言とエントリーシートの内容が食い違ってしまうと印象がよくありません。

面接の直前に書いたことを見返しておけるように、作成したエントリーシートは提出前に必ずコピーをとっておくようにしましょう。

面接官がしそうな質問に備えておく

エントリーシートが作成できたら、研究内容について面接の際に聞かれそうな質問を想定して、あらかじめ回答を用意しておきましょう。家族や友人に読んでもらい、わかりにくいところや詳しく聞きたい部分を聞いてみるといいかもしれません。

研究内容について深掘りされるときは、次のような質問が多いです。

・研究で大変だったことはどんなことですか?
・研究中にトラブルはありましたか?それをどのように乗り越えましたか?
・研究で学んだことを当社でどのようにいかしたいと思っていますか?

深掘りされた質問に対しても答えを準備しておくと、安心して面接に臨むことができ、自信を持ってスムーズに受け答えすることができます。

最後に

エントリーシートの研究内容説明で大切なのは、実績や専門性の高さをアピールすることではありません。取り組み姿勢や説明能力をみている担当者も多いので、できるだけわかりやすく説明することを心がけるといいでしょう。

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