就活の面接やES(エントリーシート)では、成功体験について聞かれることがあります。そんな時に、「アピールできる成功体験がない...」と悩む就活生は多いかもしれません。今回は、就活でアピールできる成功体験が思いつかない場合の対処法を、成功体験を聞く意図や、NG回答と併せて詳しく解説します。
- ・なぜ企業は成功体験を聞くのか?
- ├①モチベーションの源泉を知るため
- ├②課題解決力を知るため
- └③目標に向かって努力できるかを知るため
- ・成功体験がないと感じる人の特徴
- ├①大きな成果を残したことがない
- ├②自分から行動を起こすのが苦手
- └③完璧主義な性格である
- ・成功体験が思いつかない場合の対処法
- ├①モチベーショングラフを作る
- ├②自主的に行動を起こす
- ├③目標を決めて活動する
- └④新しいことにチャレンジしてみる
- ・成功体験を聞かれた際のNG回答
- ├①「成功体験はありません」と答える
- └②嘘をつく
- ・【まとめ】成功体験は大きな成果を残したものでなくてもOK!
なぜ企業は成功体験を聞くのか?
①モチベーションの源泉を知るため
企業側は、成功体験のエピソードから、学生のモチベーションの源泉、つまり「なぜ頑張れたのか」を知ろうとしています。モチベーションの源泉を知ることで、学生が企業にマッチした人材かどうかを判断します。
例えば、過程よりも結果を重視する人と、結果よりも過程を重視する人とでは、マッチする社風は大きく異なります。そのため、成功体験について聞かれた際は、「なぜ頑張れたのか」が伝わるように取り組みの内容を詳細に伝えることが重要です。
②課題解決力を知るため
仕事をする上では、日々多くの課題が生じます。課題が生じた際にその原因を分析し、解決策を考え、解決に導くスキルは必要不可欠です。
成功体験のエピソードでは、課題解決力があるかどうかも評価の対象となります。そのため、どんな課題があり、それに対してどのように取り組んだのかを明確に伝えることが重要です。
③目標に向かって努力できるかを知るため
仕事をする上では、与えられた仕事をただこなすだけではなく、日々目標を持って仕事に取り組むことが重要です。目標に向かって努力をする人は、会社に貢献し、自分自身も成長できます。
そのため、ある一つのことに成功するまでに自分がどのような目標を立てたのか、なぜその目標を立てたのか、それに向けてどのように努力したのかを詳しく伝えましょう。
成功体験がないと感じる人の特徴
①大きな成果を残したことがない
「成功体験」というと、何か大きな成果を残したエピソードでなければいけないと思っている人は多いかもしれません。しかし、成功体験では、成功に向けた取り組みの過程が重視されるため、特別大きなことを成し遂げたエピソードでなくても構いません。
特に普段から自信がない性格の方は、「成功体験などない」と思いがちです。その場合は、今までを振り返って、達成感を感じたり、嬉しかったエピソードを洗い出してみましょう。
②自分から行動を起こすのが苦手
自分から行動を起こすのが苦手な人の中には、自分から積極的に行動して成功を掴みとったエピソードが見つからず、悩んでいる人もいるかもしれません。そんな時は、集団で成功した経験でも構いません。
成功するまでに自分が集団の中でどのような働きをしたのかを丁寧に考えてみましょう。特に目立った役職についていなくても、自分がどのように取り組んだのかが伝われば問題ありません。
③完璧主義な性格である
完璧主義な性格の人は、結果も過程も完璧なものでないと自信を持って話せないと考えてしまいがちです。しかし、全てがうまく行ってスムーズに成功をおさめたものでなくても構いません。
むしろ、成功するまでには多くの問題が生じますし、その問題をどのように乗り越えたのか、どんなことを工夫したのかを伝えることで課題解決力や努力を魅力的に伝えることができます。
成功体験が思いつかない場合の対処法
①モチベーショングラフを作る
成功体験が思いつかない人は、モチベーショングラフを作ってみましょう。モチベーショングラフとは、過去の経験を時系列で振り返り、そのときのモチベーションをグラフに表したものです。特にモチベーションが上がった時の経験を振り返ることで、印象的な成功体験が見つかります。
モチベーショングラフの作り方や活用方法について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
②自主的に行動を起こす
どうしても自信を持って話せる成功体験が見つからないという方は、今からでも自主的に行動を起こしてみましょう。現在取り組んでいる活動の中にある課題を見つけ、その課題解決に向けて取り組むだけでも、成功体験を手に入れることができるかもしれません。
③目標を決めて活動する
アルバイトやサークル活動、趣味など、現在行っている活動でも、目標を持って取り組むことで成功体験を得られます。どのくらいの期間で、何をどれくらい達成するのかを具体的な数字で設定しましょう。そうすることでモチベーションを保ち続けることができます。
④新しいことにチャレンジしてみる
新しいことにチャレンジしてみるのも成功体験を作るための一つの手です。資格に挑戦してみたり、長期インターンシップに参加してみるなど、就活にも活かせることに取り組んでみるのもおすすめです。
特に、長期インターンでは、実務経験を積んでビジネススキルを身につけることができるので、他の就活生と差がつくエピソードを作るチャンスになります。
成功体験を聞かれた際のNG回答
①「成功体験はありません」と答える
「成功体験はありません」と答えるのはNGです。回答を放棄したと見なされてしまいますし、仕事に対しても消極的な人なのだと判断されてしまいます。大きな成果を残したものでなくても構いませんので、自分が達成感を感じたエピソードを見つけてみましょう。
②嘘をつく
成功体験に限らず、嘘をつくのは禁物です。何度も言いますが、成功体験のエピソードでは成果よりも取り組みの過程が重視されます。そのため、結果を盛ったり嘘をつく必要はありません。面接でエピソードを深掘りされた場合、嘘がバレてしまう可能性があります。実際に、多くの企業の採用担当者が、学生がついている嘘を見抜いています。
【まとめ】成功体験は大きな成果を残したものでなくてもOK!
「成功体験」というと、大きな成果を残したものでないといけないと考えてしまうかもしれません。しかし、成功体験のエピソードでは、結果はあまり重視されません。それよりも、結果を出すまでにどのような姿勢で取り組んだのかということの方が重要です。成功体験が思いつかないという方は、今まで自分が嬉しかったこと、達成感を感じたことを振り返ってみましょう。
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