履歴書やES(エントリーシート)で必ず聞かれる志望動機。インターンシップ経験を軸にしたい場合、書き方や文章の構成はどのように考えれば良いのでしょうか。本記事では、インターンシップ経験を盛り込んだ志望動機の書き方のポイントや注意点を解説します。
インターンシップ中の体験をベースにする場合、インターンシップで身につけた知識やスキルをベースにする場合など、テーマ別の例文も紹介するので志望動機作成の参考にしてください。
- ・志望動機でインターンシップ経験を軸にするには
- ├インターンシップ中に発見した企業の魅力を志望理由にする
- ├インターンシップ中に学んだことを書く
- ├インターンシップで身につけたスキルを書く
- └志望先の企業でどのように活かせるかを書く
- ・インターンシップ経験を軸にした志望動機の構成
- ├結論:企業の魅力・学んだこと・スキル
- └説明:具体例を盛り込む
- ・インターンシップ経験を軸にした志望動機を書くときの注意点
- ├自己PRと混同しないよう注意
- └企業への賞賛だけではダメ
- ・【例文】インターンシップ経験を盛り込んだ志望動機の具体例
- ├社風や社員に魅力を感じた場合
- ├評価の制度に魅力を感じた場合
- └インターンシップで身につけたスキルを活かしたい場合
- ・最後に
志望動機でインターンシップ経験を軸にするには
志望動機でインターンシップ経験を軸にするときは、以下の4つの観点で考えてみましょう。
・インターンシップ中に発見した企業の魅力を志望理由にする
・インターンシップ中に学んだことを書く
・インターンシップで身につけたスキルを書く
・志望先の企業でどのように活かせるかを書く
1つずつ見ていきましょう。
インターンシップ中に発見した企業の魅力を志望理由にする
志望企業でインターンシップ経験がある場合は、インターンシップ中に発見したその企業の魅力を具体的に書きましょう。
インターンシップを経験していると、現場でしか得られないリアルで深い情報を得られます。その情報をもとに志望動機を作成すれば、「他の企業ではなく、その企業でなければならない理由」が明確になり、説得力を出すことが可能です。
志望動機で社風について書くときのポイントはこちら!
インターンシップ中に学んだことを書く
インターンシップ経験と志望企業の職種や業務内容を結びつけるのが難しい場合は、インターンシップを通して学んだことを書くのがおすすめです。
「コミュニケーションの大切さを学んだ」「チームワークを発揮して働くことの難しさを学んだ」などの経験はどのような仕事でも役立ち、応用が利きます。
インターンシップ中に学びを得て、課題に感じた部分をどのように改善したのか、あるいは今後どのように活かしていくのかを具体的に記載しながら、志望動機を作成してみましょう。
インターンシップで学んだことの就活への活かし方はこちら!
インターンシップで身につけたスキルを書く
志望企業の職種や業務内容とインターンシップ経験がマッチしているのであれば、「インターンシップ中に身につけたスキルを活かせる仕事ができるから」というように志望動機を作成することもできます。
長期インターンシップでスキルを磨いた経験がある方は、積極的に志望動機へ盛り込みましょう。ただし、ただ身につけたスキルを書くのではなく、そのスキルをどのように活かせるかを具体的に記すことが大切です。
1day就業体験や5日程度で完結する短期インターンシップでは、仕事で活かせるレベルのスキルを身につけることは難しくなります。企業にアピールできる知識やスキルを身につけたいなら、1ヶ月以上の長期インターンシップに参加するのがおすすめです。
長期インターンシップの概要や探し方を知りたい方はこちら!
志望先の企業でどのように活かせるかを書く
インターンシップ経験を軸に志望動機を作成する際は、インターンシップで経験したことをただ綴るだけではNGです。その経験を志望先の企業でどのように活かしていけるのか、具体的な行動に落とし込んだ文章を入れる必要があります。
例えば、「インターンシップを通じて〇〇を経験しました」という文章ではなく「インターンシップで得た〇〇という経験を、貴社の〇〇で活かしたいと考え志望しました」というように、志望先の業務内容や特徴に合わせて記載できると良いでしょう。
インターンシップ経験を軸にした志望動機の構成
インターンシップ経験を軸にした志望動機は、結論→説明の順に構成を考えましょう。アピールしたいインターンシップ経験は1つに絞り、簡潔に述べることが大切です。
結論:企業の魅力・学んだこと・スキル
まずは冒頭で、結論となる「なぜその企業を志望するのか」を簡潔に述べましょう。その企業について興味を持ったきっかけや、魅力的だと感じたポイントを書きます。
担当者は数多くのESに目を通しているため、理解しやすく、印象に残りやすい志望動機を作成することが大切です。そのためには、結論ファーストで論理的に伝わる文章を心がけましょう。
結論ファーストで最初に「企業の魅力」について述べることで、志望理由が明確になり、その後の文章が伝わりやすくなります。なお、要点はできるだけ絞ることがポイントです。あまり多いとまとまりがなくなってしまうため、できれば1つ、多くても2つぐらいにしましょう。
説明:具体例を盛り込む
結論を述べられたら、次に具体的な説明を盛り込みます。インターンシップ経験や学びを具体的に説明して、他の学生と差別化を図りましょう。オリジナリティのある志望動機は印象に残りやすく、説得力も増します。
ただし、最低限必要な情報以外は書かないようにしましょう。過程をダラダラと述べたり、文字数稼ぎに思われたりするような冗長な文章は、マイナスな印象に繋がる可能性があります。シンプルな表現を意識し、要点を絞ることが大切です。
インターンシップ経験を軸にした志望動機を書くときの注意点
少しでも印象的な志望動機にしたいという思いから、本来の方向性からずれてしまうことがあるため、志望動機を作成する際にはいくつか押さえておきたい注意点があります。ここでは、インターンシップ経験を軸にした志望動機を書くときの注意点について見ていきましょう。
自己PRと混同しないよう注意
志望動機は「なぜその企業を志望するのか」を書くところです。何度も書き直すうちに志望動機が自己PRのような内容になってしまう方が多いため、「志望した理由」を書く部分であるということを忘れないようにしましょう。
特にインターンシップ経験を軸にして志望動機を書くと、「インターンシップでこんな経験をした」「こんな素晴らしい成果をあげた」など、自己PRに近い内容になることが多くあります。
志望動機で取り上げるインターンシップ経験は、あくまで志望した背景やきっかけを説明するための材料に過ぎません。最終的に伝えたいのは「志望した理由」であることを常に意識しておきましょう。
志望動機と自己PRの書き分け方を確認しておこう
企業への賞賛だけではダメ
特に志望度の高い企業では、企業を賞賛するだけの志望動機になってしまうことがあります。しかし、企業の良い点を述べるだけではオリジナリティがなく、良い志望動機にはなりません。
インターンシップで感じた企業の魅力について述べるのはOKですが、積極性や意欲を感じられる文章を入れる必要があります。「この企業で働くことでこんな貢献がしたい」というように、意欲を感じられる内容で締めましょう。
【例文】インターンシップ経験を盛り込んだ志望動機の具体例
ここからは実際に使える、インターンシップ経験を盛り込んだ志望動機の具体例をご紹介します。ケース別にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
社風や社員に魅力を感じた場合
私は貴社の社風と社員の皆様に大きな魅力を感じ、志望いたしました。私は以前、貴社でインターンシップを経験する機会を得ました。その際、プロジェクトの一員として働く中で、貴社のオープンで協力的な社風や、社員の皆様の情熱とプロフェッショナリズムを目の当たりにしました。
特に印象的だったのは、社員の皆様が互いに尊重し合い、知識やアイデアを共有しながらチームとして問題解決に取り組む姿勢です。このような環境の中で、私も自分の意見を積極的に発信し、学びを深めることができました。また、指導していただいた社員の方々が親身になってサポートしてくださり、私の成長を後押ししてくれたことも大きな励みになりました。
このインターンシップの経験を通じて、貴社の社員の皆様と共に働くことが自分にとって大きな成長の機会になると確信しました。貴社のオープンで情熱溢れる社風の中で、自らのスキルと知識を活かしながら貴社に貢献していきたいです。
評価の制度に魅力を感じた場合
私は貴社の評価制度に大きな魅力を感じ、志望いたしました。私は過去にIT企業でインターンシップを経験し、その際に個人の成果に基づく評価制度のもとで働くことのやりがいを強く実感しました。具体的には、インターンシップ中に担当したプロジェクトにおいて、目標達成度に応じて評価が行われ、その結果として報酬や責任ある役割が与えられる仕組みを体験しました。
このインターンシップの経験を通じて、結果を出すことで自分の努力が正当に評価されることの喜びを感じるとともに、更なる挑戦への意欲が高まりました。特に、プロジェクトの成功によりリーダーとしての役割を任された際には、達成感とともに次のステップへ進むモチベーションが一層高まりました。
貴社においても、このような成果主義の評価制度のもとで、自らのスキルと知識を最大限に発揮し、新しい技術の開発やプロジェクトの成功に貢献していきたいと考えております。
インターンシップで身につけたスキルを活かしたい場合
貴社を志望したのは、アナリストのインターンシップで培ったデータ分析のスキルを活かしたいと思ったからです。インターンシップでは、ウェブサイトのパフォーマンスをモニタリングし、データに基づいた改善提案を行う経験を積みました。Google Analyticsなどの分析ツールを駆使してユーザーの行動を詳細に分析し、トラフィックを250%以上増加させたこともあります。
貴社はWeb業界におけるコンサルティングで数多くの実績を残しており、データドリブンなアプローチを徹底しているのが特徴です。データの革新的な活用も行っており、貴社でこそ私のスキルを活かせるとともに、よりアナリストとして成長できると考え志望に至りました。
最後に
インターンシップでの経験は就活のアピールになりやすく、志望動機にも盛り込みやすいです。しかし、要点を押さえることでさらにオリジナリティがあり、熱意も伝えられる文章になるので、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。
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