就活において、自己PRはもっとも重要なポイントの一つ。ES(エントリーシート)や面接で必ずと言っていいほど聞かれるので、しっかりと対策を立てておきたいですね。
例えば自分は気配りができるタイプだとアピールするために、そのまま「気配りができます」と言うのはあまり効果的ではありません。今回は、「気配り力」を効果的にアピールする方法を例文付きで解説します。
伝え方の注意点や言い換え表現なども解説しますので、どうすれば面接官に好印象を持ってもらえるか、コツをチェックしましょう。
- ・「気配り」を効果的アピールするコツ①言い換え表現を使う
- ├「気配り」の言い回しには工夫が必要
- ├「気配り」の言い換え表現
- └自分の気配り力をアピールできるフレーズを増やす
- ・「気配り」を効果的アピールするコツ②「気配り」をアピールできるエピソード
- ├具体的なエピソードを盛り込む
- ├どんな成果や効果があったのか?どう評価されたのか?
- └どんなエピソードがいい?
- ・「気配り」を効果的アピールするコツ③気配りを通してどう会社に貢献するか
- ├仕事に関連づけること
- └希望職種に合わせた自己PRを
- ・気配りについてアピールする自己PR例文
- ├大事なポイントは3つ
- └気配りをアピールする例文
- ・まとめ
「気配り」を効果的アピールするコツ①言い換え表現を使う
「気配り」の言い回しには工夫が必要
気配りができる人は、企業にとっても魅力的な人材です。しかし「気配り力」を効果的にアピールするには、表現や伝え方に工夫が必要です。
自分で「私は気配りができます」と言うのはあまりおすすめしません。「気配りができる人かどうか」は基本的には周囲の人から評価されるもので、自分で主張するのにふさわしい表現ではないからです。
「気配り」の言い換え表現
就活の自己PRで「気配り力」をアピールする際は、言い換え表現を使ってみてください。具体的には、次のようなものがあります。
・気遣いができると褒められたことがある
・細かいところに気がつくと評価されたことがある
・場の空気を読むことを心がけている
・常に客観的な視点を持つことを意識している
・良好な人間関係を構築するのが得意
「気配りができる」「思いやりがある」ということをアピールする時は言葉の選び方に注意して、なるべく具体的な表現を心がけてください。
自分の気配り力をアピールできるフレーズを増やす
同じ言葉を何度も使っていると、稚拙なイメージを与えてしまいます。「気配り」という言葉を頻用するとその言葉頼りになっている印象になりがちなので、使う言葉を変えてみましょう。
具体的には、「気が利く」「思いやりがある」「世話焼き」「人とは違う観点で物事をみることができる」といったフレーズがおすすめです。さらに、ただ漠然とどんな言い換えをするか考えるより、どういったときに自分は気配りができるのかを考えていくと、良い言い回しが見つかりやすいですね。
たとえばチームプレーでの気配りが得意なら、「メンバー一人一人に目を向けて、全員が動きやすい環境を整えられます」といった言い方が当てはまります。全体を俯瞰する力があって気配りができるなら、「目の前のタスクだけでなく、最終的なゴールを見据えて今何が必要かを考える力があります」といったアピールもできるでしょう。
「気配り」を効果的アピールするコツ②「気配り」をアピールできるエピソード
具体的なエピソードを盛り込む
いくら「自分は気配りができる」と主張しても、何の材料もなければ面接官はそれが本当かどうか判断できません。
そこで必要なのが、具体的なエピソードです。 学生時代、どんな風に気配りをし、誰がどのように喜んでくれたのか、なるべく詳しく説明しましょう。
どんな成果や効果があったのか?どう評価されたのか?
この時大切なのが、自分の気配りがどんな影響を与えたかについて盛り込むことです。「自分はこういう風に気配りをしました」という事実だけではなく、それがどんなのように評価されたのかも説明しましょう。
例えば、「バイト先で気配り力を発揮したら、自分の固定ファンのお客様がついてくれた」などがいい例です。影響以外にも、それがどんな第三者評価を得たかについて紹介するのもいいですね。
どんなエピソードがいい?
「気配り力」をアピールできるエピソードが思いつかない人もいるでしょう。次のような経験がなかったか、思い出してみてください。
・部活でチーム内の士気を高めるために工夫をしたこと
・サークルで自分が貢献できる役割に徹した経験
・ゼミで良好な人間関係を築くために意識していたこと
・アルバイトで後輩の悩み相談にのって感謝されたこと
大きな成果をあげたことでなくても構いません。あなたの気遣いや思いやりが伝わるような経験を思い返してみましょう。
「気配り」を効果的アピールするコツ③気配りを通してどう会社に貢献するか
仕事に関連づけること
就活生がES作成や面接で陥りがちなミスは多々ありますが、そのうちの一つに「自分の強みをアピールするだけで、それがどう企業で貢献できるかの説明が欠落している」という失敗があります。
面接官は、あなたの長所自体を知りたいのではなく、それが自社売上やチームワーク構築などにどう影響を与えるかを考えているんです。気配りについてアピールするときも、ここに注意をはらってください。
希望職種に合わせた自己PRを
ただ「私は気配りできます」と主張するだけでは、会社でどう活躍してくれるかのイメージが湧きません。また、業界や職種に合わせてどのように気配りできるとよいのかも考える必要があります。
例えば、接客業を志すのであれば「お客様への細やかな気配りで高い顧客満足度を目指します」といったように、直接お客様に喜んでもらうという方向性が望ましいでしょう。
営業職であれば、「ライバル企業の営業マンが気が付かない小さなことにも目を向け、取引先からの高い信頼を獲得します」といったアピール方法が考えられます。
どんな業界・職種にせよ、気配りというスキルをどう活かすかを明確にしましょう。
気配りについてアピールする自己PR例文
大事なポイントは3つ
ここからは、自分は気配りができるということを、わかりやすく、そして効果的に面接官にわかってもらうための例文をご紹介します。
気配りについてアピールする時に覚えておいて欲しいポイントは、次の3つです。
①気配りという言葉を頻用しない
②どんな気配りをしたか具体的なエピソードで説明する
③自分の気配りがどんな影響を与えたか明らかにする
例文ではこの3つのルールを守っているので、ぜひ参考にしてみてください。
気配りをアピールする例文
私の長所は、チームの中で細やかな点にまで注意を向けて、メンバーのモチベーションを上げられることです。
大学時代、私は文化祭の実行委員会でイベントの企画を行っていました。2年生になり後輩が入ると、彼らが上手くイベントを立案できない様子だと気が付きました。相談にのってみると、今までイベント企画をした経験がなかったため、どんな風に考え始めればいいかわからないとのことでした。そこで私は、過去5年分のイベント内容を資料としてまとめ、後輩に渡しました。
さらに気をまわしてイベントにかかった予算や集客力を明確にし、自分の経験を活かして、それぞれのイベントがどういったスケジュールで実行までこぎつけたのかを考えその情報も添えました。 また、他の後輩にも気を配り、似たような問題を抱えている人には同様の対策をしました。
その資料を読んだ後輩たちは自らたくさんのイベントを企画し、そのうちの2つを実際に文化祭にて開催することができました。
後輩からは、私の資料を読んで、具体的にどんなことを考えればいいか理解できたと言ってもらえ、とても嬉しかったです。また、「せっかく実行委員に入ったのにどうしていいかわからずやめようかとも思っていたが、先輩が自分のことを気にかけてくれて思いやりを感じたため、また頑張ろうと思った」とも言ってもらえました。
この経験を貴社でも活かし、チームメンバーが困っていることがないかと常に注意を向けて自分ができることを考え、最大限のサポートを積極的に行いたいと思います。
まとめ
就活で気配りができる人間だとアピールするとき、面接官にいい印象を持ってもらうにはちょっとしたコツが必要です。せっかく本当に気配りのできる人間で、良いエピソードがあっても、それを効果的に伝えられなければ就活では役に立ちません。
今回ご紹介した例文を参考に、どうすれば自分の魅力をわかってもらえるか、「うちの会社で働いてもらいたい」と思われるか、しっかり検討してみてください。
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