内定を保留し企業に待ってもらう際の上手な伝え方

第一志望の企業の選考途中で、他の企業から内定をもらうこともあると思います。内定承諾を決断できず、「内定承諾を待ってほしい」「もう少し考えたい」と悩んでいる方も多いでしょう。

ここでは内定保留のリスクや伝え方など解説します。例文を参考に失礼にならない伝え方をしましょう。

保留 時間
目次

内定は保留してもいいの?

内定を保留することは可能

新卒で就活している学生はほとんどが複数の企業を受けているため、内定を保留したいと考える場面に直面することも多いです。企業側も学生には納得した上で入社して欲しいと考えているため、保留を受け入れてくれる企業がほとんどです。

内定保留のリスク

内定保留をすると、「志望度が低い」「優柔不断」「決断力がない」などの印象を持たれることがあります。多くはありませんが、保留したことで内定取り消しになってしまったケースもあるため、保留することのリスクは心得ておきましょう。

「オワハラ」には要注意

内定の通知をした後に、就活を終わらせるよう強要する、いわゆる「オワハラ」をしてくる企業があります。威圧的な態度をとられても、すぐに内定承諾しないよう注意が必要です。

内定保留をお願いした時の反応や対応から、企業のスタンスを読み取ることもできます。対応に疑問を感じたら、入社する価値がある企業かどうかよく考えてみてください。

内定保留についてよくある疑問

期間はどのくらい?

一般的に内定保留できる期間は1週間ほどで、長くても1ヶ月程度です。2ヶ月も3ヶ月も返事を待ってくれるというケースは少ないです。しかし保留可能な期間は企業により異なるので、なるべく長く保留したい場合は、担当者に相談してみるのもいいでしょう。

延長はできる?

内定保留期間の延長はいいイメージがありません。しかしどうしても延長したい理由がある場合は、企業の担当者に理由を話して相談してみるのもいいでしょう。

「本当にうちの会社に入る気があるのかな」「かなり優柔不断だな」などの印象を持たれる可能性が高いことは覚悟しておきましょう。

理由を聞かれたら?

内定保留の理由として多いのは次のようなものです。

ただし、内定先の企業に対して、第二志望であることを明言するのは失礼にあたります。 「第一志望の結果を待ちたいので…」のように明確な優先順位が伝わる表現は避け、「もう一社選考が進んでいる企業があり、そちらの企業の合否を待ってから結論を出したい」と伝えましょう。あるいは、就職活動シーズンとして早めに内定をもらった時は、「就活をほとんどしておらず、もう少し他の企業なども見たうえで納得して内定を受諾したい」と伝えるのも一つでしょう。

・志望度が高い企業の選考途中である
・納得いくまで就活を続けたい
・家族に相談したい
・決め手がない

理由は正直に伝えるのが一番です。「もう少し考えたい」「他社の選考結果待ちである」などの理由であれば、担当者に正直に伝えましょう。

「第一志望ではないから」「決め手にかけるから」など、言われて気分が良くない理由の場合は正直にいうべきではありません。失礼にあたらない言い方や、別の言い方を考えてみてください。

伝え方は電話とメールどちらがいい?

内定保留のお願いは伝えづらいため、メールで伝えたいと思う就活生も多いでしょう。しかしこうしたお願いは、まずは電話で伝えることをおすすめします。

簡単にすませられるメールよりも、きちんと電話をして、担当者に直接説明・相談することで、熱意や志望度の高さをアピールできます。

伝える内容

内定を保留してもらいたいことを伝える際は、次の内容を盛り込みましょう。

内定をいただいたことに対するお礼
内定を保留したい理由
内定保留したい期間

内定をいただいたことに対するお礼

まずは内定をいただいたことに対して、感謝の意を表しましょう。「内定のご連絡を頂き誠にありがとうございます」「内定の通知をいただき誠にありがとうございました」などと、簡潔に述べます。

内定を保留したい理由

内定保留を申し出る場合は、必ず理由を述べましょう。理由は正直に伝えるのが一番ですが、伝え方には注意が必要です。できるだけ入社意欲があることをアピールしてください。

内定保留したい期間

企業側にも都合や採用スケジュールがありますので、返答の期限を決めておきましょう。期限を設定したら基本的にその期限は守らなくてはなりませんので、慎重に決定します。

【例文】内定保留の伝え方

電話での伝え方

電話で内定の短期間保留をお願いする場合の例文です。

お世話になっております。△△大学の××と申します。

先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。私自身御社から高く評価いただき、大変うれしく思っています。

すぐに返事をさせていただきたいのですが、両親も詳しく話を聞きたいと申しております。私としましても、一度実家に帰って説明して了承を得たいと考えています。

そのため、内定のお返事を御社の5営業日後である○月○日まで待っていただいてもよろしいでしょうか?

メールでの伝え方

メールで内定の長期間保留をお願いする場合の例文です。

件名:内定保留のご連絡とお願いについて △△大学 ××

本文:
○○株式会社 人事部
新卒採用担当 ○○様(わからない場合は新卒採用担当様)

お世話になっております。
△△大学の××と申します。

先日は内定のご連絡を頂き、誠にありがとうございました。
貴社から今回高くご評価いただけたことを、大変嬉しく思っております。
入社のお返事に関しまして、大変恐れ入りますが、○月○日までお待ちいただくことは可能でしょうか。

現在、他に選考が進んでいる会社があり、そちらの選考が○月○日に終了する予定となっております。貴社にも非常に魅力を感じておりますが、人生に関わる大きな決断となるため、できる限り後悔がないように、しっかりと考えて判断をさせていただきたく思っております。

お待ちいただくことで、貴社にご迷惑をおかけするのは大変心苦しく思いますが、ご理解いただけると幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

△△大学 ××
電話:000-1234-5678
メール:asdfg@zxcvb

内定保留のポイント

できるだけ早く連絡する

内定を保留したい場合は、できるだけ早く連絡しましょう。保留して結果的に辞退を決めた場合、返答の期限を延長して欲しい場合もできるだけ早く連絡するのがマナーです。

返事に時間をかけすぎると企業に迷惑をかけることになります。企業にも採用スケジュールがあるため、返答や相談はできるだけ早くすることを心がけましょう。

自分が納得できる決断をしよう

不安な点がある場合は企業の担当者に相談してみてください。例えば職場の雰囲気を見てから決めたいという理由で内定承諾を決意できないなら、職場見学させてもらうことで判断しやすくなる可能性が高いです。

不安や疑問は一人で考えていても払拭されない可能性が高いですが、担当者に相談すれば解消されるかもしれません。納得できるかたちで決断できるよう、できるだけのことをしてみましょう。

最後に

就職先を決断するのは簡単なことではありません。悩むのは当然のことです。決断できない理由や気持ちを企業の担当者に正直に話してみるのもいいかもしれません。マナーを意識して誠意ある対応を心がけましょう。


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