グループ面接で他の学生と差をつけるポイント

必死になって考えたエントリーシートの通過通知が来て、いよいよ面接!「面接は対面だから自分の思ったことを言えば良いだろう。自分に時間を割いてもらえる」と思っていたところ通知を見ると、「グループ面接?どういうこと?」と戸惑ったことがある就活生も多いと思います。

自分以外にも就活生がいるグループ面接は苦手だと感じる人もいるでしょう。今回は、「グループ面接でよくされる質問」や「面接中に気をつけるべきポイント」について解説します。

グループ面接
目次

グループ面接とは

グループ面接とは、複数人の就活生がグループになって受ける面接のこと。集団面接と言われることもあります。

グループ面接の特徴

就活生が一人で面接を受ける個人面接に対して、グループ面接では5〜6人程度の就活生がグループになって面接を受けます。面接官は一人のこともあれば複数人の場合もあり、企業によって異なります。

グループ面接は、主に採用試験の序盤で行われることが多いようです。企業は一度に沢山の学生を見れるため、エントリー数の多い大企業などがグループ面接を多く行う傾向があります。

面接を受ける就活生としては、大勢の中で自分を印象付ける必要があるため、非常に大変な面接でもあります。

グループ面接の流れ

集団面接の全体の流れを確認しておきましょう。

①待合室で待機
②入室
③各自自己紹介
④面接官からの質問
⑤退室

もちろん企業によって異なりますが、一般的にはこうした流れで進むことが多いです。それぞれの段階で気をつけるべきポイントは、後ほど解説します。

グループ面接にかかる時間は?

面接にかかる時間は、企業や担当面接官によって異なりますが、平均的に15分から30分くらいというのが多いようです。

たくさんの就活生が面接に参加する場合、一人一人の面接時間は必然的に短くなります。エントリー数の多い企業ほど、面接時間は短い傾向があります。

複数の就活生が参加するグループ面接では、個人面接以上に時間が限られます。答えや質問は簡潔にまとめ、時間をかけすぎないよう意識しましょう。

グループ面接で訊かれること

グループ面接でされることの多い代表的な質問例とともに、対策を整理していきたいと思います。

自己紹介

自己紹介はほとんどの面接で求められるので、何を話すかはあらかじめ決めておきましょう。学校名、学部、専攻、名前、大学でやってきたことや志望動機などをまとめて話します。

ここで注意して欲しいのは、長く話しすぎないということです。大学でやってきたことや志望動機などは後で聞かれるケースが多いので、ここではそこまで詳しく話す必要はありません。

自己紹介の例:
「〇〇大学〇〇専攻の〇〇と申します。大学では〇〇部に所属し、リーダーも務めています。御社の〇〇というところにひかれ応募いたしました。本日はよろしくお願いいたします。」
という程度で良いと思います。自分の魅力を最大限に生かせる自己紹介を練習しておきましょう。

自己PR

自己PRも自己紹介と同様に、面接で聞かれることの多い質問です。「自分の強みや弱み」「なぜそう思ったか」「それがわかるエピソード」などを、わかりやすく簡潔にまとめておきましょう。

学生時代に力を入れたこと

その人の人となりがよくわかるため、「学生時代に頑張ったこと」や「学生時代に努力したこと」などもよく聞かれます。

わかりやすい実績がなくても構わないので、頑張ったことの具体的なエピソードを1つか2つは用意しておきましょう。

学生時代に頑張ったことと言われても、なかなか思い浮かばない人は以下の記事を参考にしてみてください。

志望動機

これも必ずと言っていいほど聞かれる質問です。エントリーシートに書いた内容と同じでも良いので、自分の言葉できちんと話せるように練習しておきましょう。

逆質問

面接の最後に、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれることがよくあります。 「企業に対してどれだけ興味があるか」「どれだけ熱意があるか」をアピールできる機会でもあるので、できるだけ質問するようにします。
グループ面接では他の就活生と質問がかぶってしまう可能性があるので、質問は複数用意しておくのがいいでしょう。

以上が主な質問です。全てにおいて気をつけたいのは、は長く話しすぎないということです。それぞれ大体1分程度で話せるように準備をしておきましょう。

また会社によっては、「好きなテレビ番組は?」「宝くじが当たったらどうする?」など珍しい質問をされることもあります。あらゆる質問に対して準備をしておくのは難しいですが、少しでも落ち着いて自分の意見を言えるように、準備できるところはきちんと準備・対策をしておきましょう。

グループ面接で他の学生と差をつけるには

グループ面接で面接官が一番見ているのは、マナーやきちんとした受け答えができるかどうかです。

グループ面接では面接官の前にズラリと学生が並ぶため、面接官はさまざまな学生を比べることができます。良い意味で目立つことができれば良いのですが、他の優秀そうな学生の様子を見て緊張すると悪い意味で目立ってしまうこともあります。

他の学生と差をつけるためにも、きちんとしたマナーを身につけておきましょう。

入室

入室の際には、5〜6人がまとまって行きます。担当者に従って、順番通りに入りましょう。この時先頭の人は、きちんとドアをノックし、「失礼します」と挨拶をして入ります。ドアノブは次の人にきちんと渡してあげるのが丁寧です。

服装

グループ面接はほかの学生と並ぶので、洋服のちょっとしたシワなどが目立ってしまいます。シワやホコリがないかチェックするのを忘れずに、清潔感のある服装を心がけましょう。

髪の毛ももちろん、清潔感がある髪型を意識します。ボサボサ頭だと、仕事もいい加減な人だと判断されてしまいます。面接の直前には、お手洗いの鏡などできちんと身だしなみを整えましょう。

「人の印象は6〜7秒で決まる」とも言われています。第一印象に問題があるだけで選考対象から外され、話も聞いてもらえないというのでは非常にもったいないです。他の学生と差をつけるためにも、まず見た目をきちんと整えてからグループ面接に臨みましょう。

姿勢

椅子には浅めに腰掛け、背筋を伸ばします。男性は足を軽く開き、ももの上で軽く拳をつくっておきます。女性は足を閉じて、手はももの上で軽く重ねておきます。

なぜそんな当たり前のことをと思う方もいらっしゃると思います。しかし実は、この部分でマイナス評価をされる学生が非常に多いのです。

この姿勢、やって見るとかなり大変です。無意識の内に猫背になっていたり足が崩れていたりすると、本当にもったいないです。他の学生と差をつけるためにも、そんなに長い時間ではないはずなので、面接の間だけでもきちんとした姿勢を心がけましょう。

退室

グループ面接であっても、基本は個人面接と変わりません。着席したまま「ありがとうございました」と一礼し、イスの横に立ち再度お礼と一例をしましょう。退室する時には、面接官のほうを向き「失礼します」と伝えて退出します。退室するのが最後の場合のみドアを閉じるようにしましょう。

退室後、集団面接を受けた人同士で話したくなることもあります。しかし面接室から出ても、そこは社内です。会社の外に出るまではあまり大きな声で話したりせず、静かにするようにしましょう。

グループ面接の疑問を解消

他の就活生と答えがかぶってしまった時は?

グループ面接の場合、同じテーマに沿って就活生が順番に話をしていきます。自分が言おうとしていたことを先に言われてしまったりというようなことがあります。

どうしようと焦ってしまうかもしれませんが、全く問題ありません。それより、そのことに怖気付いて声が小さくなったり、考えていたこととは違うことを話そうとしてまとまりがなくなってしまうことのないようにしましょう。

内容がかぶってしまったとしても面接官はさほど気にしていません。面接官が聞きたいのは、「回答の内容」ではなく「なぜその回答になったのか」ということ。そこに至った過程を聞きたいのです。
例えば、「社風に惹かれた」ということを伝えたい場合。

この回答自体は大勢の人が面接で言うと思いますが、「なぜその会社の社風に惹かれたのか。どうしていいと思ったのか」この部分に関しては人それぞれの意見があると思います。過去の経験は人それぞれ違うので、自分の体験談と結びつけて話をすればかなりオリジナリティーの高いものになります。

面接官が聞きたいのはこの「なぜそう思ったか」の部分なのです。内容が被ってしまったとしても、この「なぜ」の部分をアピールすれば、他の学生と差をつけることができます。

優秀な人の前後に話す時には?

グループ面接の場合、他の学生の発言が気になります。場合によっては、優秀な学生が混じっており、焦ることああるかもしれません。しかし焦りは禁物です。そもそも同じ学生の立場から見ると優秀に見えても、人事の人からすればそれほど優秀ではないこともあります。

必要以上に良いことを話そうと意識するのではなく、今まで用意してきた回答や、その場で自分で考えたことを信じて自信を持って回答するようにしましょう。話す内容がどれだけ素晴らしくても、自信なさげに話すと伝わりません。他の学生に圧倒されるのではなく、他人は他人と割り切って、自信を持って話すようにしましょう。

自分が話していない時はどうすればいい?

自分の番が終わったからといって油断してはいけません。「他の就活生が話をしている時にどんな態度で聞いているか」ということも意外と見られているのです。時にはうなづきながら、時には笑顔で聞けると非常に好感度が高いです。

人の意見に対して自分はどう思うのかを考えながら聞くようにしましょう。面白い回答があると、「〜さんはどうおもいますか?」と急に振られることもあります。すぐに答えられるように、しっかりと人の話を聞いておく必要があります。

グループ面接で自分が話す時は一生懸命なのに人の話を全く聞かない人は、「入社後もそのような態度をするのかな?」と思われてしまいます。単純なところで損をしないように注意しましょう。

最後に

いかがだったでしょうか。 「身なりを整えること」「挨拶をきちんとすること」「簡潔に話をまとめること」「人の話をきちんと聞くこと」は、社会人としての基本的なマナーです。

グループ面接は、そのマナーが出来ているかどうかがよくわかる面接です。ちょっとしたことでマイナス評価を与えられないよう、きちんとした準備を行いましょう。


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