面接で褒められるのは落ちるサイン?よくあるパターンや企業側の意図を解説

「面接で褒められると不合格」という噂を聞いたことはありませんか?「面接官が褒めてくれたのに落ちた...」という経験をしたことがある人は少なくありません。

今回は、「面接で褒められると不合格」は本当なのか、面接で褒められても落ちる理由やその他のサインを詳しく解説します。

目次

面接で褒められると不合格?

結論から言うと、面接官が褒めることは合否に関係ありません。褒められたからと言って確実に合格するという保証はありません。落とすことを学生に悟られないためにわざと褒める面接官もいるようですが、全員がそうしているわけではありません。

面接官の言動は、その人の性格や面接の方針にも左右されるため、些細なサインで合否を予想し、一喜一憂する必要はありません。

面接で褒められても落ちる理由

①雰囲気を良くするために褒めた

面接官は、面接で学生の人柄を見ています。学生の本来の人柄を引き出すために、褒めて雰囲気を良くしようとすることがあります。そのため、褒められたからと言って、それが合格の決め手になるわけではありません。

②褒める=高評価ではない

褒めるポイントによっては、必ずしも高く評価されているわけではないこともあります。例えば、学生時代に力を入れたことについて話す際、「売り上げを◯%アップさせました」という成果に対して面接官が「すごいですね!」と褒めたとします。しかし、学生時代に力を入れたことでは、取り組みの姿勢や過程から分かる人柄が重視されます。そのため、どれだけ大きな成果を上げて褒められたとしても取り組みの過程の評価が良くなければ落ちる可能性もあるのです。

③他にも優秀な学生がいた

褒められたとしても、他にも優秀な学生が多ければ落ちてしまうことがあります。採用の枠は限られているため、より評価の高い学生を採用します。面接という場で褒められても、合格するとは限らないのです。

実は合否に関係がないサイン

①面接時間

就活での面接時間は平均30分〜1時間程度と言われていますが、全員短時間で面接を終わらせる企業もあります。また、面接の序盤で優秀な学生だと判断し、数分で面接を終わらせたり、逆に、面接を開始してすぐに不合格を決め、その時点で面接を終わらせてしまうこともあります。いずれにしても、面接の時間はあてにしない方が良いでしょう。

②話の盛り上がり

「面接官との会話が盛り上がったのに落ちた...」「面接官に笑顔がなかったのに合格した」という経験はありませんか?

学生の素を引き出すためにリラックスした雰囲気で面接を行う企業もあれば、淡々と面接を進める企業もあります。話の盛り上がりは面接ではあてになりません。

③エレベーターまで見送られる

面接後にエレベーターまで見送られること、通称「エレオク」は、不合格フラグだという都市伝説がありますが、実は合否には関係ありません。社内でのマナーとしてごく普通に行っている企業もあります。面接官がエレベーターまで見送りに来た際は、「本日はありがとうございました」と気持ちの良い挨拶をしましょう。

④圧迫面接

圧迫面接をされると自信をなくし、不合格だと思い込んでしまうかもしれません。しかし、実は圧迫面接も合否にはあまり関係がありません。圧迫面接の多くは、学生のストレス耐性を見るためのものです。仕事をする上ではストレスはつきものです。その際に、乗り越えられるか、すぐに辞めてしまわないかを確認しています。

しかし、明らかに面接官の態度が悪かったり、個人のプライバシーに踏み込むような質問をするなど、学生に対して失礼な言動があった場合は面接を途中でやめても構いません。

面接の評価ポイント

①マナー・身だしなみ

基本的なマナーや身だしなみは、その人の印象を大きく左右します。実際に、多くの面接官が学生のマナーや身だしなみは選考に影響すると考えています。清潔感のある髪型、正しいスーツの着こなし、面接の際に注意すべきマナーを確認しておきましょう。

②コミュニケーション能力

面接官の話をよく聞き、質問の意図を正しく理解した上で適切な回答をすることが重要です。質問の意図と逸れた回答をしたり、予め用意してきた原稿を暗記しただけの回答をすると、コミュニケーション能力が足りていないとみなされます。

面接はあくまで面接官との会話であることを忘れず、質問の意図を正しく読み取り、わかりやすく伝えることを意識しましょう。

③論理的思考力

筋道立ててわかりやすく話す人、自分の思考プロセスを明確にできている人は、論理的思考力が高いと言えます。論理的思考力の評価をアップさせるためには、模擬面接を繰り返すことが重要です。

最初にわかりやすく簡潔に結論を述べてから、理由を話すという組み立てで回答する練習をしましょう。緊張していると結論を最初に述べることを忘れてダラダラと話してしまう人は少なくありません。模擬面接を繰り返して、結論を先に述べることを習慣化しましょう。

また、思考プロセスを明確にする方法としては、自己分析や、頻出質問の回答を考える際に、「なぜ?」を繰り返して深掘りをするのが有効です。最低3回「なぜ?」を繰り返すと良いと言われています。

④企業とのマッチ度

学生と企業との価値観が合っていないと、入社後の早期退職につながります。そのため、選考では一貫して企業とのマッチ度が重視されます。徹底的に自己分析をして、自分が大切にしている価値観や自分の強みは何かを明確にしましょう。それに合った企業を見つけることが、就活における自己分析のゴールです。

⑤志望動機の説得性

志望動機では、「なぜその企業でなければならないのか」を明確に伝える必要があります。自己分析と企業研究の結果を根拠に、「どのように企業とマッチしているのか」「自分の強みをどのように活かすのか」をアピールしましょう。

志望動機を考える際、企業のホームページで得られる情報だけをもとにすると内容が薄くなりがちです。そのため、インターンシップやOB訪問で自分が実際に見たことや聞いたこと、感じたことを盛り込むと説得力が増し、他の学生と差別化を図ることができます。

【まとめ】面接で褒められるのは合格・不合格の明確なサインではない!

面接で褒められるのは、合格・不合格を示すサインではありません。面接官の言動は、その人の性格や面接の方針によって変わるため、一喜一憂しないようにしましょう。どんな時でも自信を持って面接に臨むために、事前準備を入念にしておくことが大切です。


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