就活中の面接やES(エントリーシート)で「部活動で学んだこと」について聞かれることがあります。せっかく一生懸命取り組んだ部活動ですから、効果的な回答方法を理解して魅力的なアピールにしましょう。
ここでは、部活動で学んだことを聞かれたときの適切な答え方、回答例、注意すべきポイントなど解説します。
- ・部活動で学んだことをうまくアピールするコツ
- ├学んだことを簡潔にまとめる
- ├具体的なエピソードを盛り込む
- └学びを仕事でどういかすか
- ・部活動で学んだことのアピール例
- ├苦境を乗り越えた経験で「忍耐力」をアピール
- ├勉強と部活の両立で「段取り力」をアピール
- ├チームで活動していたなら「協調性」をアピール
- ├役職経験で「責任感」をアピール
- └マネージャーは「サポート力」をアピール
- ・部活動で学んだことの回答例
- ・部活動で学んだことを答える際に注意すべきこと
- ├企業にとって魅力ある学びをアピールする
- ├嘘をつかない
- └自慢話はしない
- ・まとめ
部活動で学んだことをうまくアピールするコツ
学んだことを簡潔にまとめる
まずはじめに、「私が部活動で学んだのは〇〇です」と結論を述べましょう。結論はできるだけ明確に、簡潔にまとめるのがポイントです。
部活動で学んだことはできれば一つに絞ります。あれもこれもと詰め込みすぎると要点がわからなくなるので、多くても二つまでににするのがいいでしょう。
具体的なエピソードを盛り込む
部活動で学んだことを示したら、どのようにして学んだかを説明していきます。部活動で起こった出来事やトラブルを中心に、自分自身がどのように考え、行動し、解決へ導いていったかを具体的に話していきます。
採用担当者があなたの行動や努力をイメージできるように伝えられると良いでしょう。
学びを仕事でどういかすか
部活動で学んだことを志望企業でどのようにいかすかまで説明できると、より魅力的なアピールとなります。
まずは会社説明会や企業HPから、企業の社風・理念・事業内容などを調べ、企業の求める人材に関する理解を深めます。そして、部活動で学んだことが企業の求める人材と重なる部分があれば、積極的にアピールしていきましょう。
部活動で学んだことのアピール例
部活で苦労したことや大変だったエピソードを使うと、学んだことのアピールにつなげやすいです。ここではアピールへのつなげ方の例をいくつかご紹介します。
苦境を乗り越えた経験で「忍耐力」をアピール
つらいことや大変なことを乗り越えた経験で、「忍耐力」をアピールすることができます。スランプをどう乗り越えたか、挫折から立ち上がるために工夫したことなどを書くのがいいでしょう。
逆境やつらいことを乗り越えて最後までやり通したなら、「継続することの大切さを学んだ」とアピールするパターンもあります。
勉強と部活の両立で「段取り力」をアピール
勉強と部活の両立で工夫や努力をした経験があるなら、段取り力やスケジューリングなどについてのスキルが身についたことをアピールするできます。
目標を決めてそのために頑張ったという書き方も可能です。努力をする過程でどんな学びがあったか、自分がどのように成長したかを伝えられると好印象です。「目標を達成する力」「計画性」「モチベーションを維持する力」を身につけたという書き方もいいでしょう。
チームで活動していたなら「協調性」をアピール
サッカーや野球、バスケなどのチームスポーツや、吹奏楽など大人数で息を合わせる必要がある部活に所属していたなら、「協調性」や「チームワーク」をアピールできます。
チームで力を合わせるためにどんなことを心がけ、どんなことを学んだかを書いてみてください。仲間の大切さや有り難みを実感したエピソードなどは効果的です。上下関係を重んじる部活なら、礼儀を学んだことをアピールできます。
役職経験で「責任感」をアピール
部長や副部長など、何か特別な役割を担っていたなら、「責任感」をアピールできます。しかし、ただ「部長をしていた」というだけでは責任感やリーダーシップのアピールにはなりません。
自分の役割を全うするためにどんなことを心がけていたか、そしてこの経験から何を学んだかを、できるだけ具体的に説明する必要があります。
マネージャーは「サポート力」をアピール
部活のマネージャーをしていたなら、「サポート力」をアピールしていきましょう。事務職やアシスタントなどサポートする力が求められる仕事なら、「人を支えるのが得意」「自分が目立つよりも影でサポートしたい」という性格をアピールするのが効果的です。
「気配りができる」「細かいことによく気がつく」といった性質は仕事でも役立つので、積極的にアピールしていきましょう。人をサポートすることの魅力を感じた経験や、やりがいを感じた実体験を盛り込んでみてください。
部活動で学んだことの回答例
私は部活動の経験から、準備こそがここぞという場面で大きな成果につながることを学びました。
大学では陸上競技部に所属し、長距離走のランナーとして活動していました。私は1分1秒でもタイムを短くするために、自分自身のフォームを写真や動画で撮影し、コーチと共に何度も見直して修正を重ねました。
日常の食生活や睡眠にも気を配り、調子を整えるよう心がけていました。日常生活でコツコツと準備することでタイムが短くなり、大会でも良い成績を残すことができました。
仕事においても体調管理や準備など基本的なことを大切にし、大きな成果へとつなげていきたいです。
部活動で学んだことを答える際に注意すべきこと
企業にとって魅力ある学びをアピールする
就活では企業とのマッチングが重要なポイントとなります。部活で学んだことのアピールでも、企業が求める人物像をふまえて考えてみましょう。
積極性がある人材を求めている企業と、独創的な発想ができる人材を求めている企業では、最適なアピールの仕方が違ってきます。より効果的なアピールをするために、企業が何を求めているかを事前にしっかりリサーチしておきましょう。
嘘をつかない
就活では自分を少しでもよく見せたいと思うものですが、嘘をつくのは絶対にNGです。嘘をついても採用担当者に見抜かれることが多いですし、深掘りする質問にうまく答えられないと印象が悪くなってしまいます。
部活動で学んだことやエピソードは、自慢できるようなものでなくても構いません。地味な活動やちょっとした出来事でも、そこからあなた自身がどのように考えて行動したのか、そして何を学んだのかを伝えることこそが大切だということを忘れないでください。
自慢話はしない
部活動での輝かしい成績や受賞歴をアピールしたい人もいるかもしれませんが、ただの自慢話にならないよう注意してください。
大切なのは「学んだこと」を伝えることです。成果や結果だけでなく、その過程で学んだことや努力したことを伝えましょう。
まとめ
部活動で学んだことを聞く企業の担当者は、あなたが物事に向き合う姿勢を知りたいと思っています。困難を乗り越えた経験やチームで協力した実体験などで、あなたのいいところをアピールしていきましょう。
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