ES(エントリーシート)や履歴書には自由記述(自由記入)欄がありますが、自由と書いてあると何を書くべきか判断が難しいものです。「どんなことを書けばいい?」「書かなくてもいいの?」とお悩みの就活生も多いのではないでしょうか?
ここでは自由記述欄の書き方や熱意が伝わるおすすめの内容、注意すべきポイントなどご紹介します。
- ・ESの自由記述欄とは
- ├自由記述欄の意味
- ├書かないのはあり?
- └最適な文字数は?
- ・ESの自由記述欄でアピールできるポイント
- ├人柄や適性
- ├入社への熱意
- └プレゼンテーション能力
- ・ESの自由記述欄におすすめの内容3つ
- ├人間性
- ├入社後の目標や理想像
- └企画やアイデア
- ・ESの自由記述欄を書く際のポイント
- ├要点を1つに絞る
- ├結論から書く
- └表現方法を工夫する
- ・自由記述欄の注意点
- ├重複する内容は書かない
- ├ネガティブなことは避ける
- └書き方ルールを確認する
- ・まとめ
ESの自由記述欄とは
自由記述欄の意味
自由記述欄を用意している企業には、「志望動機や自己PRからはわからない学生の個性や思いが知りたい」という意図があります。
自由な形式で書いてもらうことで、学生の発想力やプレゼンテーション能力を見ようとしている企業も多いです。
履歴書の「本人希望記入欄」は、似ているようですが少し違います。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
【例文あり】履歴書で本人希望記入欄なしってNGなの?どんなことを書くべきか解説!
書かないのはあり?
自由記述なら書かなくてもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、空欄で提出するのはNGです。自由記述とは自由な形式で書くいという意味で、書いても書かなくてもいいという意味ではありません。
何も書いていないスペースがあると、「志望度が低い」「やる気がない」という印象を与えます。熱意をアピールするためにも、必ず何かしら書くようにしましょう。
最適な文字数は?
文字数が指定されていなければ、スペースの8〜9割を埋めるように書きましょう。
「100字程度で」と文字数が指定されている場合は、100字前後で仕上げます。「200字以内」と制限されている場合は、その文字数をオーバーしないようにします。
ESの自由記述欄でアピールできるポイント
人柄や適性
テーマが与えられていないからこそ人柄や個性が出やすいのが自由記述です。どんな内容にするのか、どんな書き方にするのか、まるで自由なので、テーマが決められた項目ではわからなかった人柄が見られるだろうと期待しています。
そして、その人柄が社風や仕事内容に合っているかも重要なポイントです。社風や仕事内容に合っていないと、能力が上手く発揮できないだけでなく、早期退職などのリスクも上がってしまいます。採用した社員にはできるだけたくさん活躍し、長く勤務して欲しいと企業は考えているのです。
入社への熱意
採用において企業が最も重視しているポイントのひとつが入社への熱意です。それは、仕事で困難にぶつかったり、ストレスを感じたりしたときに熱意があれば踏ん張りが利くためです。
どんなに好きなことであっても仕事であれば楽しいばかりではありません。大なり小なりストレスや嫌なこと、大変なことがあります。そんな時に、「どうしてもこの企業じゃないとダメ」という気持ちで入社した人と「入社できればどこでも良い」という気持ちで入社した人では困難なこととの向き合い方が異なるだろうことは、面接官でなくとも簡単に想像できるでしょう。
プレゼンテーション能力
就活は自分を売り込む場ですから、自由記述でも他の項目同様企業へアピールすべきです。いかに自分をプレゼンできるかの能力は入社後の仕事にも活かせるスキルであり、自分を上手くプレゼンできれば高評価されることでしょう。
「いかに相手にわかりやすい内容にまとめるか」を念頭に置いて書くようにしましょう。
ESの自由記述欄におすすめの内容3つ
人間性
志望動機や自己PRで伝えきれなかった人間的な魅力があれば、自由記述でしっかりアピールしましょう。性格、価値観、特徴、長所など、どんなことでも構いません。
ESの自由記述欄は個性をアピールするチャンスです。「ESの設問では問われないけどアピールしたい」、という強みがないか考えてみましょう。
入社後の目標や理想像
入社後にやりたいことや入社後の目標を書くこともおすすめです。営業目標を立てても良いですし、目指したい社員像でも良いでしょう。1年後の目標でも構いません。具体的に書き、その目標のためにどんな努力をするかも書くとより魅力的な内容になります。
内定や入社がゴールのように捉えている学生も少なくありませんので、入社後のことを考えている就活生は高評価を得やすいです。仕事に対して前向きに取り組もうとする姿勢をアピールしましょう。
企画やアイデア
「こんな商品がつくりたい」「こんなサービスを開発したい」というアイデアや挑戦してみたい企画があれば、それを書くのもいいでしょう。
実現可能かどうかは別として、自由な発想でやってみたいことを書くのもおすすめです。その企業だからこそできることやってみたいことなら、企業研究の成果や熱意のアピールも同時にできるでしょう。
ESの自由記述欄を書く際のポイント
要点を1つに絞る
あれもこれもとアピールしたくなりますが、その気持ちをぐっとこらえて、伝えたいテーマは1つに絞りましょう。複数のテーマを盛り込んでしまうとひとつひとつの内容が薄くなってしまい、全体的に印象の薄い内容になってしまいます。
自由記述とはいえ、スペースが限られているのは他の項目と同じです。伝えたいのは熱意なのか、強みなのか、入社後の目標なのか、1つに絞ってそれについて深く詳しく書けば濃い内容になりしっかり伝わるでしょう。
結論から書く
読みやすくするには結論から書き出しましょう。初めにテーマを明示することで本文全体がどういう話かがわかるため、その後の内容もストレスなく読むことができます。
「私は根気強さがあります」「私は1年後には新入社員トップの営業成績を残したいと思っています」など、最も伝えたいことを書いた後に、強みを証明するエピソードや目標を達成するための具体的な工夫を書いていきましょう。
表現方法を工夫する
特に指定がない限り、表現方法は文章以外でも構いません。イラストや図を用いたり、写真を貼り付けても良いでしょう。内容がより伝わる方法を選ぶようにします。
文章で表現する場合も、強調したい部分を太いペンで書く、下線を引く、四角で囲むといった方法で装飾することができるので、必要に応じて取り入れてみましょう。
自由記述欄の注意点
重複する内容は書かない
書くことが思いつかないからといって、志望動機や自己PRと同じような内容を書くのはおすすめしません。似たようなことが繰り返し書いてあっても効果的なアピールにはなりませんし、手抜きをしている印象を与える可能性も高いです。
「他の項目では書けなかったけどこれも伝えたい!」というアピールポイントや、表現しきれなかった企業への思いはないか考えてみてください。
ネガティブなことは避ける
条件面や希望について書く場合はネガティブな印象を与えないように注意してください。「何時間以上残業したくありません」「休日出勤は不可です」などは、やる気がなく悪い印象を与えてしまう可能性があります。
趣味について書く場合も、ギャンブルなど社会的なイメージが良くないことは書かない方が無難です。
書き方ルールを確認する
自由記述の場合、書き方も自由なことが多いです。画像、イラスト、色ペンを使って華やかに仕上げる人もいますが、「黒ペンのみ使用可能」といったルールがある企業もあるので注意してください。
不安な場合は自由記述欄を書く前に、企業の担当者に書き方のルールを確認しておくといいでしょう。
まとめ
自由記述欄はテーマがないため難しく感じる項目ですが、自由にアピールできるチャンスだと前向きに捉えましょう。他の項目には書けなかった強みや熱意を書いて、より魅力的なESに仕上げていきましょう。
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