就活やインターンに参加するようになると履歴書やES(エントリーシート)を書く機会が増えます。紙で提出するESを書く際に誤字をしてしまい、「どうやって対処しよう…」と悩んだ経験のある方も多いでしょう。
今回は提出書類の誤字が選考にどのような影響を与えるのかや、誤字の適切な修正方法、誤字をできるだけなくす方法について解説していきたいと思います。
- ・ESで誤字をしたら選考にどんな影響があるの?
- ├誤字が多い書類はマイナス評価
- └1、2文字の誤字脱字で不採用になることはない
- ・ES記入の際、誤字をしないためのコツ
- ├事前に用意した原稿を見ながら書く
- ├誤字チェックをしてもらう
- ├ESに記入する前にコピーを取っておく
- └鉛筆で下書きをする
- ・ESで誤字をしてしまった際の対処方法
- ├できる限り書き直す
- ├修正液で修正するのはNG!
- ├正式な書類の誤字を訂正するには「訂正印」が必要
- └提出済みの書類の誤字に気づいたら?
- ・ESでの誤字に注意したい業界・職種
- ├出版・雑誌業界
- ├金融業界
- └経理や事務
- ・最後に
ESで誤字をしたら選考にどんな影響があるの?
まずは、ESで誤字をしたら選考にどんな影響があるのかについて解説します。
誤字が多い書類はマイナス評価
結論から言うと、履歴書やESなどの誤字は選考結果に影響を与える場合もあります。多くの選考では面接の前にESで学生をざっくりとふるい分けます。その際にESでの誤字があると、「この学生は注意力がない」と判断されてしまうのです。
また誤字があまりにも多いとESの作成に時間をかけていないと思われてしまい、企業に対する興味や志望度が高くないと判断されてしまいます。
1、2文字の誤字脱字で不採用になることはない
提出書類の誤字脱字はマイナスの印象を与えますが、「1文字の誤字が原因で不採用になる」というケースは少ないです。1、2文字の誤字なら許容の範囲内でしょう。
しかしたとえ1、2文字でも、誤字のない書類と比べると評価は下がります。仮に選考に進めたとしても、ほかの学生よりも不利な状態で選考を進めることになることも考えられます。 できれば書き直すのがベストですが、予備の用紙がない場合は訂正印などで正式に訂正をするようにしましょう。できるだけESに誤字がないように書くためのコツについては、次の章で解説します。
ES記入の際、誤字をしないためのコツ
ES記入の際、誤字をしないためのコツは、以下の4つが代表的な方法です。
・事前に用意した原稿を見ながら書く
・誤字チェックをしてもらう
・ESに記入する前にコピーを取っておく
・鉛筆で下書きをする
事前に用意した原稿を見ながら書く
ESを記入する際に誤字をする要因の1つとして、「時間がなく焦って原稿を考えながら書いたら誤字をしてしまった!」というものがあります。事前に原稿を用意し模写をすれば考えながら書く必要がなくなるためミスを減らすことができます。
誤字チェックをしてもらう
用意した原稿を、誰かに確認してもらうという方法もあります。事前に大学の就職課で添削してもらったり、家族や友人に読んでもらって誤字や脱字がないかを確認してもらいましょう。
Microsoft Wordのスペルチェック機能を使って、誤字脱字をチェックするという方法も有効です。Microsoft Wordでは、赤色や緑色の波線で文章としておかしい部分を指摘してくれます。
赤の波線はスペルミスや入力ミスについての指摘で、緑の波線は文法が誤っていることの指摘です。その機能を利用して自分で文章を修正することで、文章の完成度を高めることができます。
ESに記入する前にコピーを取っておく
ESを企業の採用ページからダウンロード・印刷して記入する場合は、記入用紙に誤字をした時はもう一度印刷することで新しいESを手に入れることができます。
しかし、説明会で配布してもらったものに記入して提出する場合、新しく書き直すことができません。配布してもらったESを事前にコピーすることで、誤字があった際にESを書き直せるようになります。
鉛筆で下書きをする
ESの紙が特殊なもの(つるつるした紙)やあらかじめ会社のハンコをカラーで押している場合はコピーが利かないので、ESに薄く鉛筆やシャーペンなどで下書きして記入するのがいいでしょう。
下書きを何回も書き直すとESの紙が汚れてしまうので、別の紙やMicrosoft Wordなどで原稿を作成してからESに記入するようにします。
ESで誤字をしてしまった際の対処方法
できる限り書き直す
ESを記入する際にもし誤字をしてしまった場合、可能なら新しいものに書き直しましょう。かなり面倒くさいとは思いますがそちらのほうが丁寧ですし、減点され評価が落ちる心配がありません。
しかし予備の用紙がないなど、どうしても書き直せないこともあると思います。その場合は、正しい方法で修正しましょう。
修正液で修正するのはNG!
もし、ESを書き直すことができない状況で誤字をしてしまったら、「誤字の訂正は修正液を利用すること」と明記ある場合を除き、修正液は絶対に使わないようにしましょう。
ESは扱いとしては公的な文書になるため、修正液を利用しての誤字の訂正も文書のねつ造と取られてしまう可能性があり、最悪の場合それだけで選考落ちしてしまう可能性があるからです。
正式な書類の誤字を訂正するには「訂正印」が必要
ESの誤字を修正する場合は、間違えた箇所に二重線を引いて訂正印を押し、訂正した場所の近くに正しい言葉を書き直しましょう。
訂正印にはシャチハタ(本体にインクが注入されていて、朱肉を使用しないで捺印できるハンコのこと)を使用しないよう心掛けましょう。まれにシャチハタで押した訂正印の場合、訂正印として認めてもらえない場合があります。
提出済みの書類の誤字に気づいたら?
提出後に書類の誤字脱字に気づくこともあるでしょう。誤字脱字があまりにも多い場合や内容に誤りがある場合は、再度作成して郵送し直します。もしくは、面接の際に持参して差し替えてもらうようお願いするという方法もあります。
ESでの誤字に注意したい業界・職種
ここではESでの誤字が選考に比較的影響を与えることが想定される業種や職種の一例を紹介します。
出版・雑誌業界
消費者に対して情報を文字で提供することが主な業界としての仕事になります。消費者に情報を提供する際に誤字1つで情報が変わってしまうことがあるので、ESでの誤字脱字には注意が必要です。
金融業界
金融業界では仕事の処理速度が速いことも求められますが、それ以上に仕事内容の正確さが重視されます。
書類の細部まで気を使うことができることを示す最低条件として、ESでの誤字脱字のない文章を作成することも判断基準に入ってくる可能性もあります。金融業界を希望する学生はESの見直しをしっかりと行いましょう。
経理や事務
経理の仕事には、正確さが求められます。誤字の1つや2つは問題ないだろうという意識の人には経理の仕事は任せられないと思われる可能性もあるので、書類の完成度にもこだわりましょう。
書類作成の機会が多い事務の仕事を志望する場合も、誤字脱字が目立つとマイナス評価となりやすいので注意が必要です。
最後に
いかがだったでしょうか?今回はESで誤字をすることが選考に与える影響について解説してきました。ESを記入する際に誤字をしないことは、ほかの就活テクニックに比べて技術的なことは何もいらない、時間さえかければ誰でもできる簡単なことです。ぜひご自身のESに誤字がないかどうか見直してみましょう。
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