エントリーシートや面接では「学生時代に力を入れたこと」、いわゆる「ガクチカ」と呼ばれる質問によく出会います。ガクチカで「読書」をアピールするには、読書で得られた知識やスキルが、企業にとって魅力的に映るようにまとめる必要があります。
そこで今回は、ガクチカで「読書」をアピールする方法を解説するとともに、「読書」をテーマにしたガクチカの例文もご紹介します。
- ・ガクチカで「読書」をアピールしてもOK
- ├ガクチカは何をしたかより「何を学んだか」が大事
- └「読書」を通じた成長や学びがあればガクチカに使える
- ・ガクチカで「読書」をアピールする方法
- ├学生時代に「読書」に取り組んだ理由を書く
- ├「読書」から得られた知識やスキルをまとめる
- └「読書」から得たものを入社後に活かす方法を示す
- ・ガクチカで「読書」をアピールする例文
- ├例文1
- └例文2
- ・まとめ
ガクチカで「読書」をアピールしてもOK
次の2つのポイントを押さえれば、ガクチカで「読書」をアピールすることに問題はありません。
ガクチカは何をしたかより「何を学んだか」が大事
企業が「ガクチカ」で知りたいのは、学生が何をしたかではなく、「何を学んだか」です。
企業は社会人経験のない学生に対し、入社後すぐに活躍することは期待していません。ただし、「できるだけ早く成長してほしい」とは考えています。そのため、ガクチカを通じて「主体的に行動できるか」「自分で学べるか」「学んだ知識・スキルを活用できるか」を見極め、入社後成長する可能性の高い人材を確保しようとしているのです。
「読書」を通じた成長や学びがあればガクチカに使える
読書をガクチカに使うときに陥りやすい失敗は、「何を読んだか/何冊読んだか」などの「何をしたか」に関する説明で終わってしまうことです。「大学時代には〇〇を読みました」や「大学時代には200冊以上の本を読みました」とアピールしても、企業としては魅力を感じません。
大切なのは読書体験を通じた成長や学びを伝えることです。「大学時代には〇〇を読み、××を学びました。××を生活のなかでこのように活かしました」と丁寧に伝えられれば、読書も十分にガクチカの材料となります。
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ガクチカで「読書」をアピールする方法
ここからは、ガクチカで「読書」をアピールするための3つの手順をご説明します。
学生時代に「読書」に取り組んだ理由を書く
大学生活では様々な活動に取り組む機会があります。そのなかでも「なぜ読書に取り組もうと思ったのか」を説明しましょう。
なお、「みんなと一緒に活動するのが苦手」や「読書くらいしかすることがなかった」のようにネガティブに聞こえる説明はNGです。「先人の知恵が集約されており、効率よく学ぶことができるから」「自分の触れたことのない世界を知ることができるから」など、ポジティブな言い回しで表現できるように工夫しましょう。
「読書」から得られた知識やスキルをまとめる
次に「読書から得られた知識やスキル」をまとめます。ただし、単に「〇〇という知識(スキル)が得られました」いうだけでは、企業に「自分で知識やスキルがあると思い込んでいるだけでは?」と疑われてしまいます。読書で得られた知識やスキルを実際に活用したエピソードを添え、根拠を示すようにしましょう。
「読書」から得たものを入社後に活かす方法を示す
どれだけ素晴らしい知識やスキルであっても、入社後に活かせなければ、企業にとっての価値はありません。たとえば「〇〇という本の冒頭10ページを暗唱できます」と言われても、「確かにすごいけれど、入社後に活かす方法がないな」と思われれば、不合格になってしまうのです。
そのため、読書で得たものを入社後に活かす方法を示すことが大切です。企業のホームページや会社説明会、OB・OG訪問やインターンなどを活用して、どんな人材が求められているかを理解したうえでアピールしましょう。特にインターンは現場社員の話を聞けたり実務を経験できたりするため、読書で培った能力をどう活かせるか、具体的なヒントが得られるはずです。
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ガクチカで「読書」をアピールする例文
例文1
私が大学時代に力を入れたのは読書です。大学の図書館には高価だったり、入手困難だったりするような貴重な本が何冊もあります。大学4年間でそれらの本から教養や知識を最大限学びたいと考えました。読書から学んだのは「知ることで柔軟になれる」ということです。読書によって多様な知識や価値観を学ぶことで、絶対的な正解は少ないことが理解でき、柔軟に物事を受け止められるようになりました。友人と意見が対立したときも、「相手は何を大事にしているのか」を考えながら対応でき、友人からは「前よりも付き合いやすくなった」「こちらの言い分を聞いてくれて嬉しい」と言われています。入社後は読書を通じて得た知識に加え、柔軟な対応力を生かしていきたいと考えています。
例文2
私は大学時代、読書に力を入れてきました。これまでに成功した偉人の本を読めば、自分も成功する道のりを効率よく学べると考えたからです。その結果、「好きを大事にすること」と「他者貢献」が成功の鍵だと学びました。私は数学が好きなのですが、これまでは自分さえ楽しめればいいと思っていました。しかし、他者貢献を考え、小学生の学習ボランティアをしてみたところ、子どもたちが喜んでくれるのが楽しく、自分も「もっと勉強しよう!」と自然に努力ができ、子どもにさらに喜ばれるという良い循環が生まれました。入社後も読書から学んだ「好きを大事にすること」と「他者貢献」という2つの視点を大切に、多くの方に喜ばれる人材になりたいと思います。
まとめ
読書でも「何を学んだか」を押さえれば、ガクチカとして十分に活用できます。「学生時代に読書に取り組んだ理由」「読書から得られた知識やスキル」「入社後に活かす方法」の3つをわかりやすくまとめて、企業にとって魅力ある人材であることをアピールしましょう。
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