「マーケティング職」ってどんな仕事?どうすればなれるの?

就職活動をしているとたびたび耳にする「マーケティング」という職種。「なんとなく意味はわかるけど、具体的にどういう仕事なの?」という人も多いでしょう。

今回は、「マーケティング」という職種について、「どんな仕事するのか」や「どんな能力が求められるのか」について解説。マーケティング職に就くための方法についてもわかりやすくご紹介します。

マーケティング
目次

マーケティングとは?

マーケティングとは「売れるしくみ」を作ること

日本マーケティング協会によると、「マーケティング」は、「企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」と定義されています。(出典:https://www.jma2-jp.org/jma/aboutjma/jmaorganization )

これだけだとイメージが湧きにくいと思いますが、一言でいうと「(モノが)売れるしくみ」を作ることです。

マーケティングに関する仕事は多種多様

つまり、「製品やサービスがより売れるためにはどうすればいいか」を考えることがマーケティングです。

民間企業のほとんどが何かを売ることを目的としていますから、マーケティングは企業活動と切り離せない重要な仕事です。世の中の多くの仕事がマーケティングの要素を含んでいます。

「マーケティング」ってどんな仕事?

「マーケティング職」とは実際にどんな仕事をするのでしょう?ここでは具体的な仕事内容と求められる能力について解説します。

調査・分析

マーケティングでは、どんなものが流行っているか、人々が何を求めているのかを的確に見抜く必要があります。そのために市場調査やアンケート調査などを行い、どんなニーズがあるのかを探っていきます。

マーケティングの仕事をするには、情報収集能力や膨大なデータを整理し分析する能力が求められます。

企画立案

調査の結果を元に商品やサービスを売り出す「戦略」を考え、企画を立てていきます。企画を考えるだけでなくプレゼンすることもあるので、わかりやすく説明する能力やプレゼンの能力も求められます。

企画を立てて終わりではありません。効果測定をして、「実際にどれだけ効果があったか」「どんな改善が必要か」などの業務が発生することもあります。継続的に企画に関わることも多いです。

デジタルマーケティング

近年はweb広告やSNSを活用したマーケティングなど、マーケティングでもデジタル分野の仕事が増えてきています。

サイトやSNSに興味のある人は、webマーケティングやデジタルマーケティングなど、デジタル分野のマーケティングに注目してみるのもいいかもしれません。

デジタルマーケティングに関する需要は今後も高まっていくことが予想されるので、こうした知識を身につけておくといかせる機会も増えるでしょう。

「マーケティング職」の種類

いわゆる「マーケティング職」と呼ばれるものにも、いろいろな種類がります。

自社の商品か、他社の商品か

非常に多岐にわたるマーケティング業種ですが、大きく分類すると、自分の会社の商品を売ろうとする仕事か、他社の商品を売ろうとする仕事かに分けることができます。

自社の商品を扱う事業会社でのマーケティング

自分たちの製品やサービスを持つ企業は事業会社と呼ばれます。これらの企業で、商品の売り上げを伸ばすための戦略を立てたり、商品の企画や開発、改良に携わったりするのが、事業会社におけるマーケティングの仕事です。いわゆるメーカーのマーケティング部がこれにあたります。

他社の商品を売る手助けをするマーケティング

事業会社から依頼されて、彼らの商品がより売れるための方法を一緒に考えていく仕事です。

主な業種は次の3つです。

①広告会社
最もイメージしやすいのが広告代理店でしょう。ただTVCMなどを作るだけではなく、広告やプロモーション活動という形で、「売れるためのしくみ」を提供するのが広告代理店です。

代理店の他にも、広告商品を開発して販売している会社や、広告のクリエイティブやウェブサイトを作る企業もあります。

②コンサルティング系
「クライアント企業の利益を増大させる」専門家がコンサルタントです。その手段のひとつとして、「クライアント企業の商品の売り上げを伸ばす」というマーケティングの方法があります。

マーケティングにおけるコンサルタントは、商品が売れるためのあらゆる手法を提案しなければいけません。広告やプロモーションがその答えになることも多いですが、商品開発から販売方法や経路まで視野に入れた、総合的な知識が必要です。

③リサーチ/データ系
マーケティングと切り離せないのがデータです。市場の動向や人々の購買行動など、さまざまな情報を収集し、分析し、提供するのがデータのプロ集団です。

データを扱う専門の企業もあれば、広告会社やコンサルティング会社の一部門として存在する場合もあります。データに関する技術は日々進化しており、今後ますます重要性が高まってくる業種です。

マーケティングの職種に就くには①必要な知識は?どんな人が向いてる?

マーケティングに関わる仕事にはどんなことが求められ、どんな人が向いているのでしょう?

大学で学んでいないとダメ?

大学で勉強したことがないと難しいのでしょうか?答えはノーです。 集団面接などで「大学ではマーケティングのゼミに所属しています!」とアピールをする学生さんがいると、まったく関係ない学問を専攻している人は焦ってしまうかもしれません。

ですが、新卒採用では専門知識や経験はそれほど重視されません。よほど特徴的な研究で成果をあげた経験でもない限り、選考や配属の面で有利になるケースは少ないです。

知識はどのくらい必要?

とはいえ、マーケティングに関する知識がゼロでは話になりません。難しい専門用語や理論を覚える必要はないですが、入門書程度のものは一冊読んでおいたほうがよいでしょう。

どういう学生が採用・配属されやすい?

これは企業や業種によって異なるので一概にはいえませんが、マーケティングの仕事に向いている人には次のような共通点があるようです。

①好奇心旺盛
マーケティングの仕事をするうえでは、世の中の流れに敏感でないといけません。常にアンテナを張っておき、あらゆることに興味を示す人には適性があるといえるでしょう。

②想像力が豊かで優しい
「売れるための仕組みづくり」には想像力と思考力も必須です。ターゲットである人々の気持ちになって考えることができる人が向いているため、思慮深く優しい人も多い印象です。

③地道な作業や数字が苦手ではない
華やかなイメージのあるマーケティング職ですが、実際は地味で地道な仕事もけっこうあるものです。細かいデータを元に考えていくことも多いので、数字を扱うのが好きな人にも向いています。

マーケティングの職種に就くには②「マーケティング職」に就くためのキャリアプラン マーケティングの仕事をするためにはどうすればよいのでしょうか?

「いきなりマーケ部」は難しいかも

総合職一括採用で事業会社に入社した場合、初期配属でマーケティングの仕事ができる可能性は低いです。なぜなら、メインの業務は生産や販売に関することであり、マーケティングに従事する人の割合は少ないからです。

企業の中でも「マーケ部」は、人気の高い部署です。会社によっては新卒社員の配属先として設定していないところもあります。

他部署を経験してからでも遅くない

元は違う部署で、現在はマーケティング部で働いている、という人もいます。出身部署はいろいろですが、やはり営業職が多い印象です。「売るための方法を考える」ためには、「売る現場」を経験しておくことも大きな強みになります。

営業だけに限りませんが、最初に配属された部署で成果を出すことができれば、希望の部署への異動もしやすいでしょう。

事業会社以外を受ける場合

広告代理店のように会社全体がマーケティングに携わっている企業であれば、入社してすぐにマーケティングの仕事をすることができます。

ただし、ひとくちにマーケティングといっても様々な種類があります。もちろん希望が通るとは限りませんが、どのような仕事があるのかを理解し、自分が何をしたいのかということをしっかりと考えておきましょう。

就活までにやっておくとよいこと・まとめ

マーケティングについて最低限の知識は持っておこう

先ほども述べたとおり、高度な知識は不要ですがひととおりのことは理解しておく必要があります。マーケティングに関する本はたくさん存在するので、好きなものを一冊読んでみてください。

はじめて読むマーケ関連の本は、入門書的な易しいもので結構です。Webでもマーケティングの基礎を学べるサイトはありますが、できれば一冊は本を読むことをおすすめします。

日常生活で「マーケ視点」を身につける

マーケティングに関する基本的な知識を学んだら、それを普段の生活で使ってみましょう。 たとえば、あなたが新発売の商品を買おうとしたとき、それをどうやって知ったのか、なぜ買おうと思ったのかを考えてください。そこから企業がどのような「売るためのしくみ」を仕掛けているのかを自分なりに想像し、可能であれば実際に調べてみましょう。

また、日常生活で見つけた気になる広告についてメモしたり、ネットショッピングを利用した際は、そのサイトの良い点と悪い点を考えてみるのもおすすめです。

そして、いつも最後には「自分ならこうする」と考えるようにすることを意識してください。 マーケティングの仕事に興味のある人なら自然とやっていることかもしれませんが、これを実践するだけでマーケティングの感覚や視点を養うことができます。

インターンシップに参加する

マーケティングの仕事を知るには、実際に企業でマーケティングの仕事を経験してみるのが一番です。

会社の説明会で聞いたことやインターネットの情報だけではわからないことも多いです。実際にやってみると、「思っていたのと違う」ということもあるかもしれません。

インターンの経験は志望動機の作成や面接対策にもなるので、興味のある企業のインターンには積極に参加してみるといいでしょう。

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さいごに

「マーケティング職」について、前よりは明確なイメージを持てるようになったでしょうか?とにかくいろいろな業種・職種があります。マーケティングの仕事をしてみたい!と思った人は、日頃から少しずつ感覚を磨いていきつつ、自分はどんな環境でどんなことがしたいのかということをしっかりと説明できるようにしておきましょう。


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