大学生が読書をするメリット5つ!習慣にするためのコツも紹介

読書を習慣にしたいと考えている大学生は少なくないでしょう。しかし、「お金がかかる」「どんな本を読むべきかわからない」などの理由でなかなか手をつけられないでいる方も多いのではないでしょうか?

ここでは大学生が読書をするメリット5つについて解説します。大学生の本離れの原因となっているポイントや、本を読むことを習慣とするためのコツもご紹介するので参考にしてください。

目次

日本人はどのくらい読書してる?

まったく読まない大学生が50%

全国大学生活協同組合連合会が、2021年10~11月に全国の国公立および私立大学の学部学生を対象に実施した「第57回学生生活実態調査」によると、電子書籍を含む1日の読書時間が0分と回答した学生が50.5%でした。約半数の学生が、まったく本を読んでいないようです。

1日の読書時間については、30分~60分未満が11.4%、60分~120分未満が18.6%、120分以上が7.2%となっています。

参考:https://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html

本を読む人は、どれくらい読んでいるのかも気になるところだと思うので、ここでは社会人が平均でどのくらい本を読んでいるのかご紹介します。

社会人の8割は本を読んでいる

キャリアや就転職の総合研究所「Job総研」が実施した「2021年 秋の読書実態調査」によると、1年〜10年以上勤務している20〜69歳を対象とした調査では、回答者の80.7%が、「本や電子書籍を普段から読んでいる」と答えています。読書の習慣があると回答しているのもすべての年代で7割以上となっていて、社会人になると読書をする人の割合はかなり増えます。

1ヶ月に1冊以上読む人が全体の約半分で、1日に平均して30分未満読書する人が全体の4割程度でした。読書をする理由として一番多いのは、「自身の成長のため」となっています。他にも、知識・語彙力の向上のため、思考力やコミュニケーション能力の向上のため、仕事のためなど、知識や能力を向上させるために読書をしている人が多いようです。

よく読む本のジャンルについては、1位がビジネス・経済・就職・転職・キャリア、2位が小説、3位が自己啓発となっています。

参考:https://laibo.jp/info/20211018-2/

大学生のうちから読書習慣をつけるのがおすすめ

社会人になると読書をする人の割合はかなり増えます。仕事のため、キャリアアップのためにも、本を読む必要性を感じる人が増えるのかもしれません。

本を読み慣れていないと、どんな本を読んでいいのかわからなかったり、読むのに時間がかかったりします。働き始めてから困らないためにも、大学生のうちから読書習慣をつけておくのがいいでしょう。

大学生が読書をするメリット5つ

知識や教養が身に付く

読書をすると多くの知識が身につきます。さらに語彙力が高まるので、表現の幅が広がるでしょう。本を読んで物事について考えることは、教養を深めることにつながります。

知識や教養が身に付くと日常生活で役立つこともありますし、大学の勉強や就職活動でいきてくることも少なくありません。

視野が広がる

本を読むとさまざまな世界や価値観を知れるので、視野が広がります。これまで自分がいかに狭い視野で物事を見たり、考えたりしていたか気づくことも少なくないでしょう。

視野が広がると思考も柔軟になってきます。広い視野で柔軟に考えることは、自身の将来について考える上でも大切なことです。

コミュニケーション能力が高まる

本読んでさまざまな価値観を理解できるようになると、人とのコミュニケーションがとりやすくなります。知識が増えると話題が豊富になり、人間関係も築きやすくなるでしょう。

時間を有効活用できる

大学生になると自由な時間が増えますが、その自由な時間を持て余してしまう大学生も少なくありません。読書を習慣にしておくと、ちょっとした空き時間も時間を無駄にするようなことが少なくなります。

社会人になると忙しくなるため、読書にかけられる時間も限られてしまいます。時間があるうちにたくさんの本を読んでおくのがおすすめです。

就活で他の学生と差別化できる

読書をすると、就活に役立つというメリットもあります。読書を通して読解力や思考力を高めておくと、就活のES(エントリーシート)作成、グループディスカッション、面接などで役立つからです。

読書をする学生は多くないため、スマホのウェブニュースなどからしか情報を得ていない学生に差をつけることができるでしょう。

大学生が読書しない理由

読書をしたくても様々な理由でなかなか始められないでいる方も少なくないと思います。ここでは大学生の読書離れの原因と対処法をご紹介します。

重い本を持ち歩くのが面倒だから

紙の本は重いしかさばるからという理由で、本を敬遠する人は非常に多いです。通学やアルバイトなどで移動が多い大学生なら、荷物はなるべく軽くしておきたいでしょう。

重さや荷物がかさばる問題は、Kindleなどの電子書籍を活用することで解決できます。スマホやタブレットでいつでもどこでも読めるので、本を携帯する必要はなくなります。紙の本よりも割安なことが多いので、金銭的なメリットもあります。

本は高いから

アルバイトをしながら生活費のやりくりをしている大学生にとっては、1冊2000円近くする書籍代は大きな負担となるでしょう。なるべく節約したいなら、図書館を利用するのがおすすめです。

大学の図書館なら授業の合間にでも行けるので、本屋に行く時間がない人でも日常的に利用しやすいです。ほとんどの大学の図書館では貸出もできるので、持ち帰って自宅でゆっくり読むことも可能です。

文字を読むのが苦手だから

本を読むという行為が苦手な人もいます。文章を読むことに慣れていないと、集中力が続かない人も少なくありません。そんな方におすすめしたいのが、オーディオブックです。文字を読むのが苦手な人でも、耳で聞いてみるとすんなり内容が頭に入ることがあるのでぜひ試してみてください。

混雑した電車やバスの中でも聞くことができますし、歩きながらでも聞けるので、これまでぼーっとしていた時間を有効に使うことが可能です。時間がなくて読書の時間を確保できない人や、移動時間が長くて時間を有効活用したい人にもおすすめです。

どの本を読めばいいかわからないから

時間をかけて本を読むのですから、どうせなら面白い本やためになる本を読みたいですよね。しかし本がたくさんありすぎて、どの本を読むべきかわからなくて困っている大学生も多いでしょう。

本の選び方や読み方がわからない人は、本に詳しい人におすすめの書籍を聞いてみるといいでしょう。本屋で書店員さんにおすすめの本を聞いてみる方法もあります。

大学生のうちに読むべき本を紹介

大学生の今だからこそ読んでおきたいおすすめの本を2冊紹介します。難しい本を読んでいると眠くなってしまう、集中出来なくて1冊読み切れない、という方にもおすすめの読みやすく面白い、だけどきっと役に立つ本です。

嫌われる勇気

「アドラー心理学」についての本ですが、難しそうだなと敬遠しがちな深いテーマを哲学者(哲人)と若者による対話方式で、かつストーリー調でつづっているので想像以上に読みやすい内容です。

インスタなどのSNSでついつい他人からどう思われているかを気にしてしまいがちな大学生にとって、価値観を大きく変えて、そして自分は自分なんだと強い気持ちで生きていけるようになる話です。

就職活動前に読んでおけば、他の学生を気にせずに自分の個性や強みだけを見据えてしっかりと面接官と向き合う勇気を手にすることができるはずです。

夢をかなえるゾウ

人生がうまくいかない主人公の元にガネーシャというゾウが現れて、人生がうまく行くようにアドバイスをしてくれる話です。

ドラえもんのようにアッと驚く魔法の道具を出してくれるわけではありませんが、1日1つずつ、1歩ずつ小さな変化を起こしていくというやり方です。小さなことの積み重ねで結果的には人生を大きく変えることができるストーリーは、自分もマネしてみよう、なにかはじめてみようという前向きな気持ちにさせてくれるはずです。

ストーリーになっているので一般的な自己啓発本よりも読みやすく、感情移入しやすいのがポイントです。

最後に

読書はスマホで得る情報とはまた違う良さがあります。まずは読みやすい短いものからでも良いので、1冊読んでみることから始めてみましょう。


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