毎年多くの大学生が留年しており、一部では4年間で卒業できる学生が全体の半数程度しかいないような大学もあるようですね。
留年していると就職活動で不利になってしまうのかというのは気になるところだと思います。留年は就活で不利になる可能性もありますが、留年してしまってもその間の過ごし方やアピール次第でいくらでも挽回することが可能です。
就活の面接で留年の理由について聞かれたら、どう答えるのが正解なのでしょうか?今回は、不利にならない理由の答え方や留年してしまったらどう過ごすべきなのかなどについて解説します。
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- ・留年していると就活で不利になる?
- ├マイナスポイントであることは事実
- └留年=不採用とはならない
- ・留年して就活するメリット
- ├就活の準備がしっかりできる
- └他の就活生と差別化できる
- ・留年について聞かれた時のNG返答
- ├明確な理由が答えられない
- ├誰かのせいにする
- └嘘をつく
- ・就活の面接で留年の理由を質問されたら
- ├マイナス評価につながる答え方は避ける
- └不利にならない伝え方のパターン
- ・留年したら1年間どう過ごすか
- ├海外留学
- └長期インターンシップへの参加
- ・業界ごとに留年が不利かどうかは異なる
- ├金融業界では「留年」は不利になりやすい
- └IT系やベンチャー企業では不利にならないことが多い
- ・まとめ
留年していると就活で不利になる?
マイナスポイントであることは事実
留年しているという事実が、マイナス評価となることは否定できません。単位を落としてしまうのは要領の悪さや計画性の無さの表れとして見られてしまいますし、就活が決まらなくて留年したというのもやはり要領が悪いと見られてしまうのが一般的です。
留年=不採用とはならない
ただ、ここであまり気落ちをしすぎるのはよくありません。実は留年を気にする企業や採用担当者は、それほど多くないのが現実です。留年してしまった理由をどう説明するか、そして留年してしまった後にどのようにして過ごすかが重要になります。
留年して就活するメリット
留年は就活に不利だと思い込んでいるかもしれませんが、留年して就活をすると次のようなメリットもあります。
就活の準備がしっかりできる
留年することのメリットは、もう一度新卒として就活ができる点です。しかも留年して就活をすると他の就活生よりも時間的余裕があるため、しっかりと時間をかけて就活の準備をすることが可能です。
前年に就活を経験している場合は経験を積んでいるので、就活に慣れているという強みもあります。自分の苦手なポイントが分かっていればそれを克服したり、対策をする時間も十分にあります。
他の就活生と差別化できる
留年している間にいろいろな体験や勉強ができるので、他の就活生との差別化もしやすくなります。1年間あればできることはたくさんあります。時間がなくてできなかったことや諦めていたことにチャレンジしてみるのもいいでしょう。
留年したからこそできた経験や学びは、就活でも自己紹介や自己PRなどで語ることができます。マイナスをプラスに変えられるよう積極的に前向きに行動していくことが大切です。
留年について聞かれた時のNG返答
明確な理由が答えられない
「特別な理由はないんですけど留年してしまいました」という曖昧な返答は印象が悪いです。留年それ自体は問題とされることは少なく、採用担当者が注目するのは、留年したことについての本人の考え方やそのあとの行動だからです。
明確な理由が答えられないと、無責任な印象を与えてしまいます。「留年をしてもその原因を考えていない」「行動を振り返って反省する習慣がない」とみなされるる可能性も高いです。面接官が納得する理由を明確に答えられるようにしておきましょう。
誰かのせいにする
「親が学費を援助してくれなかったのでバイトが忙しかった」「授業のスケジュールやカリキュラムに問題があった」など、学校や誰かのせいにするのもNGです。どんな理由があったとしても、自分なりの工夫や努力はできたはずです。
仕事の現場では物事がうまくいかない時に、状況や誰かのせいにする態度は歓迎されません。自分の努力が足りなかったことを自覚できること、もっとできることはなかったかと反省できる人物であることをアピールするためにも、人にせいにするような発言は避けましょう。
嘘をつく
面接で少しくらい嘘をついてもバレないだろうと思うかもしれませんが、嘘をつくのはおすすめしません。完璧に嘘をついているつもりでも、面接官は学生の話や不自然な雰囲気から嘘を見抜くことが多いですし、後でつじつまが合わなくなると余計に印象が悪くなります。
嘘をついてその場だけ取り繕っても後でいい結果につながることは少ないですし、内定をもらったとしてもどこか釈然としない気分になるでしょう。多少不利だと思うことでも、正直に自分の経験や思いを話すようにしましょう。
就活の面接で留年の理由を質問されたら
留年に限らず何にしても、伝え方によっては不利になる可能性があります。ここでは「留年」が不利にならない理由の答え方について解説します。
マイナス評価につながる答え方は避ける
「何も考えなしに、ただダラダラ過ごしていたら単位を落とし留年の結果になってしまった」というのが事実だとしても、面接でそれを伝えてはいけません。なぜなら、「先のことを考えて行動していない」「遊びながらもうまく単位を取るような要領の良さがない」という2つの弱点を晒してしまうからです。
ここで考えてほしいのが、失敗してもそれを乗り越えた経験というのは一定の評価に値するということです。転職面接でもよく聞かれる質問で、答え方によりマイナスをプラスに変えることができます。「留年」という失敗をどのようにプラスの体験にしたのかということをアピールするのがいいでしょう。
不利にならない伝え方のパターン
不利にならない伝え方のパターン①何かに打ち込んでいた
留年の理由が「何か他のことに打ち込んでいたから」という場合は、アピールポイントに変換することができます。勉強や趣味など、夢中になるものがあったことをアピールしましょう。具体的にあげた成果なども伝えられれば、説得力も増します。
不利にならない伝え方のパターン②そこから何かを学んだ
留年後の過ごし方によっては、留年をアピールポイントにすることもできます。「留年してしまった反省から学んだこと」「留年して得た時間を活用してどんな経験をしたか」ということを伝えて、ポジティブな話と絡めて答えるのがいいでしょう。
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留年したら1年間どう過ごすか
留年して追加で得た1年間の学生生活の過ごし方次第ではプラスにもなり得ます。単位が少し足りなくて留年した、という場合は、その足りなかった分だけ取得すれば良いので1年間は割と時間に余裕ができる場合が多いでしょう。もしまだ時間があれば、就職活動までの間、空き時間を活かして新しい取り組みを始めてみましょう。
海外留学
留年した後のおすすめの過ごし方の1つは、海外留学です。留学していたために留年することは、就活においてほとんどデメリットはないと言っていいでしょう。主に海外事業を展開しているメーカーや商社において、海外で努力した経験は非常に買われます。
五大商社に就職した私の知り合いは、留年していました。彼は、世界を見て回りたいと一年かけて旅をし、その大部分の期間中アフリカで過ごしていました。アフリカでボランティアとして日本語を教えたり家を建てるのを手伝ったりしていたそうです。ボランティア団体として行くのではなく「まるっきり一人で」です。
一般の人ではなかなかしないこと、出来ないことに挑戦し成し遂げたということ、このような行動力とパワーを持った人材というのは貴重な存在なのだと思います。かつ、彼の場合は「自分はこう考えたので、こう行動するようにした」という自分の信念があり、それをしっかりと企業に伝えることができたため留年が不利にならなかったのでしょう。
長期インターンシップへの参加
海外留学に行くにもお金がない、サークルなど日本でやることがあるので海外に長期滞在はしたくない、単位を取るために日本に居る必要があるといった学生も多いと思います。そんな方におすすめなのが、長期インターンシップへの参加です。
インターンのメリット①スキルや経験が身につく
長期インターンシップは、企業での仕事を実際に経験してビジネスに役立つスキルやマナーを身につけることができるので、就活でアピールできるような経験を積みやすいです。
インターンのメリット②お金が稼げる
また、給料がもらえるものも多くアルバイトの代わりにもなります。やる気さえあれば最初は特別なスキルがなくても参加できるものが沢山あります。
インターンのメリット③就活で有利になる
新しい人脈もできますし、就活で強みになる経験もでき、インターンシップ先の企業で活躍していればその企業に就職できたりもするので保険にもなります。留年したという表面上のマイナス点があっても、実際に仕事をして活躍した経験があれば、企業の採用担当者は評価してくれるでしょう。
留年してしまってその後の過ごし方を迷っていたり、就活に不安を抱えているなら、長期インターンに参加してみてはいかがでしょうか?インターンシップガイドでは、地域や職種、勤務時間などの様々な条件で自分に合ったインターンを探すことができます。参加してみたいと思えるインターンがないか、まずは探してみましょう。
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業界ごとに留年が不利かどうかは異なる
「何かやりたいことに打ち込み過ぎて留年した」「留年して何か珍しい経験をした」、というような学生を好むかどうかは、業界によって傾向が異なります。
金融業界では「留年」は不利になりやすい
金融業界(特に銀行)は、特に留年した学生を嫌うと言われています。お金を扱うという性質上、問題を起こすことがなさそうな綺麗な経歴を非常に重視する傾向にあるようです。
金融業界でも学びを目的とする留学に関して不利になることはほとんどないと考えて良いですが、旅行や趣味に打ち込んで留年したというのはマイナス評価になりやすいでしょう。
IT系やベンチャー企業では不利にならないことが多い
逆に、商社やIT業界、ベンチャー企業などでは変化を生み出せる人材が求められており、留年していても何か面白い経験をしている学生であればむしろプラス評価となる傾向があります。
ここで重要なのはその傾向をしっかり分析してみることです。自分の志望する業界はどのような傾向があり、どのように工夫すればそのマイナスを取り戻せるのかをしっかり考えていきましょう。
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まとめ
以下、今回のポイントです。
留年は就活で不利になりやすいが、その後の過ごし方やアピールの仕方次第で変わる 面接では「何かに打ち込んだ」「何か新しい経験をした」などポジティブな話をする 時間があれば留学や長期インターンシップなど新しいことを始めるのがおすすめ 留年への反応は業界によって異なるため企業の傾向をしっかり分析する
留年しないに越したことはありませんが、してしまった場合はだらだらと1年間を過ごすのではなく、しっかりとした挽回のための計画を組み立ててみましょう。
留年して出来た時間を様々な経験や出会いにつなげることができれば、就活でもいかすことができます。留年しても人気企業に内定をもらっている学生はたくさんいます。留年してからどう過ごすか、そしてそれを面接でどう伝えるかが重要です。失敗を乗り越えて、就活を成功させましょう!
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