「理系は忙しい」「勉強や実験がきつい」というイメージがあり、バイトやサークルに参加できなそうだと不安に思う人もいるでしょう。なぜ理系は文系に比べて忙しいのでしょうか。
ここでは理系が忙しい理由について解説し、バイトやインターンはできるのかなど理系学生の忙しい生活についてのよくある疑問にも答えます。
- ・なぜ理系は忙しいのか
- ├必修科目が多い
- ├授業についていくのが大変
- ├レポートが多い
- └研究室が忙しい
- ・忙しい理系学生のメリットは?
- ├推薦枠が多い
- ├就活で有利になることが多い
- └時間を効率的に使えるようになる
- ・理系学生の忙しさについてよくある疑問
- ├学部・学科によって忙しさに違いはある?
- ├理系でもアルバイトはできる?
- └理系でもサークルに入れる?
- ・忙しい理系学生が時間をつくるには
- ├研究室は慎重に選ぶ
- ├長期休みをうまく使う
- └インターンシップを活用する
- ・最後に
なぜ理系は忙しいのか
理系の学生が忙しいといわれる主な理由として、必修科目が多いこと、レポートが多いこと、研究室が忙しいことなどが挙げられます。
必修科目が多い
理系の学生は文系の学生に比べて、必ず時間割に組み込まなければいけない授業「必修科目」が多いです。必修科目は単位を落とすと留年に直結するものや、出席を取るものが多いです。中には一定の出席数がないと即楽単になるものもあり、そうでなくても授業に出ないとついていけなくなるような難しい内容が多いため、毎週授業に出る必要があります。
一方、自由科目は出席を取らなかったり加点要素として数回出席を取るだけのものがあります。評価方法も期末レポートや期末テストのみで判断されるものが多く、授業に出ずともテスト前や学期末に勉強するだけで単位を取れてしまうことがあります。理系学生は必修科目が多いため、文系学生に比べて忙しくなるのです。
授業についていくのが大変
理系学部は専門的な内容について学ぶことが多いため、授業についていくのも簡単ではありません。内容を理解するのに時間がかかったり、試験の準備に苦労したり、課題を完成させるのにかなり時間がかかったりすることも少なくありません。
レポートが多い
必修科目の中には実験を行う科目があり、実験結果をまとめたレポートの提出を求めるものが多いです。実験は2限で1つの授業のものが多く、さらに授業終了時間になっても実験が終了するまでは帰れず、実験だけで3・4時間は拘束されるのは普通です。
そして実験が終わったらレポートをまとめる必要があります。授業以外にも単位取得のために時間を取ることが求められるので、それが理系の忙しさにつながります。
研究室が忙しい
多くの大学では3・4年生になると文系はゼミ、理系は研究室に配属されます。スケジュールは研究室によって異なりますが、1・2年生に比べて忙しくなることの方が多いです。教授の研究の手伝いや自分の研究や実験をすすめたり、論文を読んだりと時間が必要な作業が多く、夜まで研究室にいることもあります。
忙しい理系学生のメリットは?
理系学生は確かに忙しくなる要素が多いですが、その分メリットもあります。
推薦枠が多い
理系の学部では文系学部よりも推薦枠が多く用意されている大学がほとんどです。推薦枠を利用して確度の高い就活ができるのは理系学部の大きなメリットと言えるでしょう。
推薦枠は一定の基準を満たしていることが応募条件となっているため合格率が高いです。選考のプロセスが一部免除されることがあったりして、就活にかける時間も短くなる傾向があります。
就活で有利になることが多い
就活での選択肢が多いのも理系学部のメリットの一つです。文系職種はどの学部の学生でも応募できることがほとんどですが、人気の高い職種である研究・開発職に応募できるのは理系学部の学生に限定されていることが多いです。
理系の学生は専門性の高い知識があったり、研究や実験で実用的な知識やスキルを身につけているため即戦力として就活で高い評価を得やすいというメリットもあります。
時間を効率的に使えるようになる
理系学生のようにやるべきことが多く忙しいと、自然と時間管理をして効率的にタスクをこなしていくスキルが身についてきます。忙しい中でうまくスケジュール管理をする工夫や、集中力を維持するコツなどもわかってくるでしょう。
社会人になると限られた時間で効率的に仕事をこなしていくことが求められるので、社会に出てからも役立つスキルを学生のうちに身につけておけるのは大きなメリットです。
理系学生の忙しさについてよくある疑問
ここでは、理系学生の忙しさについてよく聞かれる疑問について解説していきます。
学部・学科によって忙しさに違いはある?
学部や学科によって忙しさは多少違ってきます。理系学部の中でも、医学系、化学系、工学系はとくに忙しい学部と言われています。実験・実習の多い学科、学ぶ範囲が広い学科は忙しくなることが多いようです。
反対に理系学部の中では比較的忙しくない傾向にあるのが、数学科、情報系の学科です。他の理系学部・学科に比べて実験が少ないことが理由として考えられます。
理系でもアルバイトはできる?
理系学生もアルバイトをすることは可能です。まとまった時間がとれない場合は、自分が暇な時だけ応募して働ける派遣やイベントなどの単発バイトを探してみるといいでしょう。
理系学生におすすめなのは、塾講師や家庭教師のアルバイトです。通常期は授業のない夜に短い時間で働くことができ時給も高いです。理系講師の需要は常にあるので入れるシフトが少なくても採用されることがあります。
理系でもサークルに入れる?
サークルで同じ趣味の友達を増やしたいという人もいる思います。サークルの活動日はほぼ毎日活動するところもあれば、月に1・2回のみ活動するところもあります。自分の興味のある分野の中から、無理のない範囲で参加できるサークルを探してみてください。
忙しい理系学生が時間をつくるには
研究室は慎重に選ぶ
研究室選びは、忙しさを左右する重要なポイントです。理系学生の忙しさは研究室によっても異なるため、研究の内容やスケジュールについてはしっかりリサーチしておく必要があります。 拘束時間や研究室のルールについて、先輩に話を聞いたり、教授に直接質問してみるなどしてもいいでしょう。
長期休みをうまく使う
レポートや実験が多い理系学生でも、もちろん忙しい時ばかりではありません。週末は休みですし、長期の休みもしっかりあるので、うまくやりくりすれば自由な時間を確保することは可能です。
夏休みや春休みなどの長期休暇には、バイトや趣味に時間を使って大学生活を楽しんでいる学生もいます。やりたいことがある方は、長期休みをうまく使うといいでしょう。
インターンシップを活用する
理系学生は忙しく、就活に十分な時間をさけない人も少なくありません。忙しい中でアルバイトや就活もしたいという理系学生には、長期インターンシップがおすすめです。
理系学生は専門知識が備わっていたり、大学でプログラミングを学んでいたりする人も多いので、エンジニア職や開発職など様々なインターンで歓迎されることが多いです。
長期インターンは有給のものがほとんどなので、アルバイト代わりになります。週4日勤務の募集もあれば、週1日からでもOKな募集もあるので、学業との両立が可能なインターンを探してみてください。
最後に
理系学生は確かに忙しいですが、絶対にバイトやサークルに行けないわけではありません。スケジューリングが大変な分、タスクを効率的にこなすスキルを身に付けるチャンスとも考えられます。就活では文系学生よりも有利になることも多いです。時間をうまくやりくりして、充実したキャンパスライフを送りましょう。
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