【SPI対策】テストセンターとは?受験までの流れや対策も解説!

就活中はさまざまな筆記試験や適性テストを受けることがあると思います。ここでは最もメジャーなテストのひとつであるSPI試験のテストセンター受験について解説します。

テストセンターでの試験は特徴的なので、内容や形式をあらかじめ理解しておく必要があります。webテストとの違い、当日の流れ、場所、必要な対策などを受験前にしっかり確認しておきましょう。

テストセンターとは?特徴や対策を就活生向けに解説!
目次

テストセンターとは?

専用会場で受ける受験方法

SPIの受験方法は次の4つの方法があります。

テストセンター:テストセンターで受験
Webテスティング:Web経由で自宅などで受験
ペーパーテスティング:企業が用意した会場でペーパーテストを受験
インハウスCBT:企業が要した会場で企業のパソコンで受験

テストセンターとは、専用の会場に設置されたパソコンでSPIを受検する試験形式です。どの方法で受験するかによって、内容や出題の傾向など違いがあるので、志望企業がどの形式で実施しているのか必ず確認しましょう。

2022年10月からはオンライン受験が可能に

これまではリアルの会場を訪れて、会場に用意された専用のパソコンで受験する必要がありました。しかし、2022年10月からはオンライン会場が新設され、2022年10月11日受検分よりオンラインでテストセンター形式の受験ができるようになっています。

オンライン会場を選択した場合は、不正防止のため監督者がオンラインで監視をおこないます。受検中は監督者とカメラの接続をし、画面共有を行います。

Webテスティングとの違い

Webテスティングと違う点は、日時の予約を行う必要があることです。ピーク時には満席になったり混雑したりする会場も少なくないので、事前に予約するのを忘れないようにしましょう。

テストセンターの特徴

出題される問題が受験者ごとに違う

出題内容が受験者によって異なるのもテストセンターの特徴です。正答率によって、以降に出題される問題の難易度や問題数が決まるので、どんな問題が何問出るかが決まっていません。

正しく答えられればレベルの高い問題が出題され、間違った場合には難易度の低い問題が出題されます。問題の難易度と正答率によって偏差値が算出されるので、簡単な問題にたくさん正解してもいい結果になりません。

英語と構造的把握力のテストがあることも

通常のSPIは「性格検査」と「能力検査」ですが、テストセンター形式での受検の場合「英語能力検査」と「構造的把握力検査」が追加されることもあります。

「英語能力検査」では、英文の穴埋めや長文読解など英語力を問う問題が出題されます。「構造的把握力検査」では、物事の構造や関係性を理解しているかどうかを見る問題が出されます。

1問ごとに時間の制限がある

テストセンターの基礎能力検査全体の所要時間は35分で、試験では1問ごとに制限時間が設定されています。

回答出来ていない状態でも強制的に次の問題が始まってしまうので、テンポよく進める必要があります。画面上部に制限時間が表示されるので、確認しながら解き進めていきましょう。

テスト結果を使いまわせる

テストセンターを一度受検すれば、1年間はその結果をさまざまな企業の選考で活用することができます。ただし、使いまわせるのは直近の成績だけで、前々回の受験結果は使えないので注意してください。

テストセンター受験の流れ

①企業からメールが届く

テストセンターでの受検が必要となる場合には、企業からメールで連絡が来ます。まずはその連絡を待ちましょう。

メールには受検会場や予約に必要なIDなどが記載されていることがありますので、間違って消してしまうことのないよう注意して保存しておきます。

②会場と日時を予約する

テストセンター受験では、自分で会場と日時を予約します。企業から受験期間が指定されていることがあるので、必ず期限内に受けるようにしてください。

ピーク時には会場が満席になることもあるので、受験案内のメールが来たらなるべく早く予約をしましょう。

③性格検査を受ける

予約が完了したら、性格検査を受けておきます。約300問の質問に30分程度で答えていくものなので、あまり悩みすぎずに回答していきましょう。

性格検査の受検期限は、能力検査の予約手続きを行った日の翌日午前3時までとなっています。期限までに受検されなかった場合、その予約が無効となってしまうので注意してください。

④受験当日

予約した日時に、会場を訪れるか、オンライン会場に接続しましょう。当日は運転免許証や学生証などの顔写真つき身分証明書と、受験IDや名前などが記載されたテストセンターからのメールを印刷した受験票を忘れずに持参します。

オンライン会場を予約した場合は、次のものを自身で用意する必要があります。

Webカメラ付きのパソコン
インターネット環境
検査実施に適した場所
筆記用具
メモ用紙

オンラインで受付を行うため、リアル会場と同じように、運転免許証や学生証などの顔写真つき身分証明書と受験票も必要です。

テストセンターの出題内容は?

テストセンターは、言語と非言語の範囲から成る「基礎能力検査」がメインとなっています。

言語の出題範囲

・二語の関係:示された二語と同じ二語関係に当たる単語を選ぶ。
・語句の意味:問題文の意味を表す単語を選ぶ
・語句の用法:文章中の下線が引かれた単語と近い意味の単語を選ぶ
・文の並び換え:文章を意味が通るように並べる
・空欄補充:文章の空欄に当てはまる表現を選ぶ
・文節の並び換え:文節を並び換えて意味の通る文を作る
・長文読解:長文を読んで設問に当てはまる選択肢を選ぶ

非言語の出題範囲

・推論:問題文を読んで、選択肢から「必ず正しい」推論を選ぶ
・場合の数:選び方や組み合わせなどが何通りあるかを答える
・確率:出来事が起こる確率を答える
・集合:問題文や表の情報から条件に当てはまる数を導き出す
・損益算:原価・定価・売価を求める
・速度算:速さ・時間・距離を求める
・表の読み取り:表から情報を読み取って設問に答える
・資料の読み取り:資料から情報を読み取って設問に答える問題です。
・長文読み取り計算:長文に書かれた内容と一致する選択肢を選ぶ
・代金の清算:割り勘をするために誰がいくら払うかを導く
・料金の割引:割引が適用された時の料金を答える
・割合の計算:「〇〇%のうちの××%」など割合の中の割合を読み解きその数を導く

テストセンターの対策

問題集を繰り返す

テストセンターの出題内容は、中学高校レベルと言われています。例えば、非言語の「場合の数」などは、高校で習った公式を思い出すことができれば、考え込むことなく、テンポよく解くことができます。

限られた時間の中で正しい答えを導き出すには、1冊の問題集を何度も繰り返し、問題の解き方や出題パターンをしっかりと掴む必要があります。

早めにテストセンターを受検する

第一志望以外の企業で、積極的にテストセンターを受検するのも使える対策の1つです。何度も受検すれば第一志望の企業に良い成績を活用できるチャンスも増えます。

ただし、エントリーシートを書かないと受検できない企業も多いため、忙しい時期にはおすすめできません。優先すべきことが何なのかをよく考えて取り組むようにしましょう。

テストセンターを体験してみる

テストセンターの形式に慣れることが目的のサイトもあれば、会員登録することでテストセンターの模擬試験を受けて、自分自身の成績や弱点を分析してくれるサイトもあります。

「テストセンター」に関する疑問を解消

テストセンター受験ができる場所は?

常時開設されているリアル会場は、東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡にあります。新卒採用のピーク時期には、追加で全国に臨時会場が設置されます。

2022年10月11日受検分よりオンライン会場での受験が可能です。この場合は自宅など自分の好きな場所から受験できますが、検査実施に適した場所である必要があります。

テストセンターで受験する時の服装は?

テストセンターでSPIを受験する場合、服装に悩む就活生も多いでしょう。テストセンターでは服装の規定はないので、受験の際の服装は自由です。

スーツやビジネスカジュアル、私服でも大丈夫です。好きな格好でリラックスして試験を受けることも大切ですが、就活生としてTPOをわきまえることを忘れずに。私服で受験する人が多いですが、気合を入れたいならスーツもいいでしょう。

テストセンターの受験料は?

試験の費用は企業が負担するため、テストセンターでSPIを受験するのに料金はかかりません。しかし試験会場までの交通費は実費となるので、なるべくアクセスしやすい会場を選ぶのがいいでしょう。

テストセンターの結果はどうやってわかるの?

受検完了した時点で結果が企業に送られ、受験者は自分が受けたテストのスコアや結果を知ることはできません。企業から合否の連絡がくるのを待ちましょう。

最後に

SPIはテストセンター受験を指定する企業が多いです。試験の特徴や注意ポイントを確認して、できるだけ早い時期から対策を始めましょう。


大学生・就活生イベントランキング


適性検査・Webテスト対策の記事一覧
大学生おすすめコンテンツ