就活生にとっての最初の鬼門、SPIとは?

就活の時期が近づいてくると自己分析、業界研究にインターンシップ、ESそしてSPIなど耳慣れない言葉が多く聞こえてくるでしょう。
「SPIの勉強しないと…」なんて声が聞こえて何となくSPIは筆記試験のようなものだということはイメージできるかもしれませんが、今回はその「SPI」がどんなものなのか詳しく解説していきたいと思います。


WEBtest
目次

就活でよく聞くSPIって何だろう

SPIの概要

SPIとはSynthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略であり、リクルートキャリアが提供しているWebテスト(Web上で受験するテスト)です。多くの企業が新卒採用選考の過程でSPIの受験を課しており、就活で面接に進む前にWeb上で受験することになります。新卒採用だけでなく社会人の転職時の選考に用いる企業も多いことでも知られています。

人気企業では受験希望者数が膨大なため、エントリーシート(願書)のチェックや面接を一人一人に対して行なっていると企業にとってとてつもない手間がかかります。そこで、企業は学生にSPIを受けさせることで足切りを行うのです。また、SPIの結果は面接時の参考資料としても使用されます。

リクルートによるとSPIの年間の利用社数は11,100社、受験者数は181万人(2015年度実績)となっています。「SPI」「SPI2」「SPI3」と内容が変化してきており、2017年現在は「SPI3」が使われています。中古の参考書を買うときは「SPI3」を買うようにしましょう。

SPIの特徴、問題構成

SPIの大きな特徴としては、知的能力を測定する「能力検査」と性格を測定する「性格適性検査」の2部によって構成されているという点が挙げられます。問題の時間配分には何種類かありますが、テストセンターで受験するSPIについては能力検査35分・性格適性検査30分という形式が一般的なようです。

能力検査は問題の質からさらに、言語分野と非言語分野に分けることができます。
言語分野というのはいわば国語のテストで、言葉や文章を理解する力が測定されます。非言語分野というのはいわば算数・数学のテストで、グラフや表を解釈する力、計算力などが測定されます。

性格適性検査は行動、意欲、情緒といった複数の側面から性格を測定します。「冗談をよく言う方だ」「人と競い合うのが好きだ」のような性格に関する質問に対して「あてはまる」、「どちらかといえばあてはまる」、「どちらかといえばあてはまらない」、「あてはまらない」という選択肢から選ぶような問題が主流です。

SPIの受験方法

SPIの受験方法には、大きく分けて以下の3種類があります。
①指定のテストセンターで受けるもの
②自宅等のPCからWEB上で受験するもの
③企業でマークシート形式のペーパーテストを受けるもの

テストセンターというのはテスト受験のための会場で、全国各地にあります。企業のサイトでなくテストセンターのサイトから予約して受験することになり、テストセンターの結果は複数の企業の選考で使用することができます。
自宅から受験するタイプもよくありますが、インターネット環境やPCの動作が安定していることを確認して受験するように心がけましょう。

企業はSPIで何を知ろうとしているの?

企業のSPI実施の目的、メリットとは

こんなSPIですが、いったい企業はどのような目的でこのテストを用いるのでしょうか?

SPIの「能力検査」、「性格適性検査」の測定結果は人物説明書として企業に渡されます。能力検査の点数は足切りに用いられることもあり、点数が低いと面接に進めないこともあります。また、面接に進んだ後も人物説明書は参考資料として用いられます。企業にとってのSPIの役割は、採用活動を行っている人事や面接官の補佐であり、彼らの仕事の軽減なのです。

SPI3の結果報告書には、受験者の「人物イメージ」がコメントで表示されます。そのコメントは約74,000通りもあるためかなり細かい部分まで記述されています。その上、報告書には「面接で確認したほうがよいこと」が表示されます。
この機能によって面接官の「何を質問したらいいかわからない」や「応募者の表面的な情報しか得られない」などの悩みを解消します。このとき、性格適性検査での結果と面接やエントリーシートで学生が語る内容にギャップが大きく生じているとかなり粘着して質問されることになります。

例えば、どんどん新しいことに挑戦するタイプと、ひとつのことに粘り強く取り組むタイプというのはどちらかが必ず優れているということはありません。ただ、性格適性検査ではどんどん新しい事に挑戦するタイプと判定されたのに、面接で話した学生時代のエピソードから真逆のイメージが感じられてしまうと、本当はどっちなのか気になって面接官はたくさん質問をするでしょう。

学生はどうSPI対策すれば良いか

能力検査(非言語分野、言語分野)については、市販の問題集などで実際に問題を解く練習をしましょう。必要な知識は中学生レベルですが、問題に慣れているかどうかで得点が大きく変わります。
勉強がもともと得意な学生ならほとんど対策しなくても高得点が取れる場合もありますが、自信がなければ一度問題集を購入してみることをオススメします。インターネット上で例題を公開しているサイトを利用してみても良いでしょう。

性格適性検査については、矛盾なく答えることが大事です。質問ごとの回答に矛盾があったり面接での様子とズレがあると評価において不利になります。基本的には、正直に答えるのが無難です。

企業が特定の性格の人材だけを求めているということはあまりありません。
企業のフェーズによっては本当にその種類の人材だけを集めることもありますが、多くの企業は一定の能力のあるいろんな種類の人材を欲しがります。

例を出すなら人気漫画のワンピースがわかりやすいと思います。
もしもルフィの海賊団が強くなりたいからと言ってルフィばっかり集めていたら大嵐が来て難破してしまったらルフィは溺れて死んでしまうため(※ルフィは強いが泳ぐ事ができない)、物語はそこで終ってしまいます。

企業もそれと一緒です。業績を出したいからと言って営業専門の人ばかり揃えていても営業をする人を管理する人やお金回りのことを扱う人もしっかり雇わないと企業が存続し続けることは難しいでしょう。

だから、性格適性検査には絶対的な正解というものはありません。自分に正直に答えることで矛盾なく回答することができるでしょう。
ただし、明らかにマイナス評価になるような回答はしないように気をつけましょう。例えば、「人と話すのが好きだ」という質問に「あてはまらない」と答えてしまうような人と一緒に働きたいとはあまり思えませんね。ほとんどの質問には正解はありませんが、明らかにマイナスの印象を与えそうな回答だけは避けるように気をつけましょう。



たようせい

他のWEBテストってどんなものがあるの?

ここまでWEBテストの一種であるSPIについて解説してきました。
しかし、WEBテストは当然ですがSPIだけではありません。SPIと同じくらい有名なWEBテストを2つ紹介していきたいと思います。

玉手箱

玉手箱は日本エス・エイチ・エル社が制作したWEBテストです。自宅受験型のWEBテストに多く見られています。玉手箱に見られる大きな特徴は、同じ問題形式では1種類の問題だけが出続けることです。つまり非言語分野の一問目が四則逆算なら非言語分野では四則逆算しか出ません。また、1問あたりにかけることができる時間が短いことでも知られています。

TG-WEB

TG-WEBはヒューマネージ社が制作したWEBテストです。やはりこちらも自宅受験型に多く見られます。TG-WEBの特徴はSPIや玉手箱では見たことがないような問題、例えば非言語分野で言いますと暗号の解読問題ががいきなり出てくることもあります。それに加えてそれらは解き方を知らないと解くことが難しいという圧倒的な初見殺しの問題をそろえています。
難しい分問題が少ないということも特徴として挙げられていますがそれも今までの話で最近は問題の難度が下がったが問題量が増えかつ制限時間が短くなった新型も出てきていることでも知られています。

以上でSPI以外の有名であなたも実際に遭遇するかもしれないWEBテストの種類についての紹介を終わります。



まとめ

今回はSPIやその他のWEBテストについて説明してきました。就活でよく耳にするSPIやWEBテストというものについて、少しでもイメージが掴めれば幸いです。
SPIの結果はあくまで参考であり、とくに性格適性検査については100%通る正解は存在しません。仮に自分を偽って内定をもらったとしても、入社後にギャップに苦しむことになります。自分の個性を大切にして就活を成功させてくださいね。


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