就職活動では自分がいかにその会社に将来的に貢献できるかをアピールする必要があります。そのためにはこれまでの経験や保有資格、特技などを目に見える形で記載しますよね。
最もわかりやすいのが「資格」で、自分の能力や頑張りをアピールできるものです。しかし、大学時代に資格取得を考えなかった方にとっては、就活のタイミングでいきなり「資格をとっておけば……」と直面するもの。
そこで今回は就活で資格なしだと不利になってしまうのか、資格がない場合にはどうすればいいのかの対処法について解説します。資格欄の書き方や注意点も詳しくご紹介するので参考にしてください。
- ・就活で履歴書にかける資格を持っていない場合どうする?
- ├「なし」でOK、嘘は書かない
- ├勉強中・取得見込みのものがある場合はどうする?
- └資格がないからといって不利になるわけではない
- ・資格を持っていない場合のアピールポイント
- ├サークルやボランティアなどの活動をアピール
- └就活では資格よりも人間性やポテンシャルを重視している
- ・今から資格を取るならなにがおすすめ?
- ├英語関係ならTOEIC
- ├パソコン関係ならMOSやITパスポート
- └金融系や経理なら日商簿記検定
- ・履歴書に資格を書くとき注意すべきポイント
- ├レベルの低い資格は書かない方がいいことも
- ├資格を取得した理由を話せるようにしておく
- └アピールにつながる資格を書く
- ・最後に
就活で履歴書にかける資格を持っていない場合どうする?
就活では、他の就活生とできるだけ差をつけるためにもたくさんのアピールポイントがほしいものです。その数を増やすのに資格はとても有利であることは事実ですが、とはいえ資格がないからといって不利になることはありません。
「なし」でOK、嘘は書かない
資格を持っていない場合、エントリーシートや履歴書の「資格」欄にはどのように書けばいいのでしょうか。なにもない場合には「なし」とだけ記載します。
ここで、「なしは寂しいな……」と嘘の資格を書いては絶対にいけません。資格がないからといってマイナスになることはありませんので、正々堂々と「なし」と記載しましょう。
勉強中・取得見込みのものがある場合はどうする?
もし、現在資格のために勉強している場合や、すでに試験は受けて合格するとは思うけどまだ資格証明書が届いていないなどの場合にはどうすればいいのでしょうか。
その場合には、「○○合格に向け勉強中」「××年12月○○取得見込み」と記載します。資格を取るために努力しているということはアピールにもなりますので、そのことは記載しておきましょう。
資格がないからといって不利になるわけではない
企業に対して資格はアピールポイントになります。でも、資格を何も持っていない学生=なにもいいところがない学生と思われてしまうことはありませんので安心してください。
新卒を採用する就職活動では、資格を取得していることを「頑張った」「能力が高い」とみなすことはあるものの、それ以外の部分を重視しているからです。
資格を持っていない場合のアピールポイント
それでは、資格を持っていない場合にはどうすればいいのでしょうか。資格以外の部分で自分の可能性や能力、経験を存分にアピールしていきましょう。
サークルやボランティアなどの活動をアピール
資格取得をしていなくても、たとえばサークル活動やボランティア活動、趣味などに打ち込んだのであればそのことをアピールします。あなたの能力やアピールポイントは、必ずしも「資格」という形になっていなくても何かしら必ずあるはずです。
たとえば、「サークル活動でリーダーを務めコミュニケーションの難しさに直面した」とか「趣味の活動の中で自分で作ったものを売る工夫を積み重ねていった」など、その活動の中でどのような苦労や努力をしたかについて語ることができれば、それは資格取得に匹敵するアピールポイントになります。
就活では資格よりも人間性やポテンシャルを重視している
そもそも、就職活動で企業の採用担当者は社会人経験のない学生の将来性やポテンシャルを重視しています。面接で語られるエピソードから読み取れる人間性や将来性、その学生がどのようなことを考えどのような素を持っているのかということに最も重きが置かれます。
そのため、もちろん資格を持っていることがプラスにはなりますが、ないからといってマイナスになることはありません。資格を持っていない場合にはなにか別の切り口で自分らしさなどを表現・アピールできる方法を考えてみましょう。
今から資格を取るならなにがおすすめ?
もしまだ就職活動までに時間があって、「何かひとつでも資格欄に書けるものが欲しい」と思ってるのであれば、資格取得に向けて努力してみるのもありでしょう。そんなときにおすすめの就活に役立つ資格をご紹介します。
英語関係ならTOEIC
たとえば外資系であったり、グローバルに力を入れていたりする企業を目指すのであれば、英語の資格を取得してみましょう。
英語関係の資格はいくつかありますが、最も企業が指標としていることが多いのがTOEICです。大学生であれば550点以上を目指しましょう。1年に10回近く試験を開催しているので、比較的チャレンジしやすいのもメリットです。
パソコン関係ならMOSやITパスポート
IT関係の会社や、パソコンスキルのアピールが有利になる企業であれば、MOSやITパスポートがおすすめです。
MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリスト(Microsoft Office Specialist)の略ですが、多くの企業ではエクセルやパワーポイントを使用することも多く、これらが使えることを公的に証明できると大変有利になります。
金融系や経理なら日商簿記検定
簿記の資格を取得すると、企業の会計や財務などを理解するのに役立つ知識を学ぶことができます。簿記の資格は実務にいかせる資格なので、就活でプラスになることが多いです。
特に経理の仕事には必須の資格なので、経理や事務の仕事を志望するなら取得しておいて損はないでしょう。
就活のアピールとして有効なのは最低でも日商簿記2級からなので、2級以上の取得を目指しましょう。
履歴書に資格を書くとき注意すべきポイント
履歴書の資格欄は、書き方を間違えるとマイナスの印象を与えることもあります。ここでは資格を書くとき気をつけたいことや、よくない書き方、注意すべきポイントなどについて解説します。
レベルの低い資格は書かない方がいいことも
誰でも受かるような資格、大して勉強しなくても簡単に取得できるような資格は書かない方がいいです。簡単に取得できる資格は就活で有利になることはありませんし、レベルが低いという印象を与えてしまう可能性があります。
TOEICの場合、一般企業で英語を必要としない業務なら550点以上、外資系企業など英語を使う頻度が高い業務なら800点以上が履歴書に書けるレベルです。
「普通自動車免許」は誰でも取得できる資格ですが、プラスになることが多いので書いておくのがいいでしょう。
資格を取得した理由を話せるようにしておく
就活の面接では、なぜその資格を取得したのか理由を聞かれることがあります。業界や仕事に関連のない資格がいくつも書いてあると、目的もなく資格を取得している「資格マニア」のように思われることがあります。
ただの資格マニアだと思われないためには、どんな思いがあってどのような場面でいかしたいと考えてその資格を取得したのかを語れるようにしておく必要があります。
アピールにつながる資格を書く
履歴書の資格欄には、業界や職種に関連のある資格を書きます。仕事に関連の低い資格はむやみに書かない方がいいこともあります。
しかし「世界遺産検定」や「夜景鑑賞士検定」など、仕事に関係のない資格でも自分の好きなことや個性がアピールできる資格を書くのはおすすめです。
話のネタになり面接の際に会話が盛り上がるきっかけにできるので、あなたらしさが伝わる趣味の資格など書くのはOKです。
最後に
就活をしよう、というタイミングで資格の取得をしておけばよかったと後悔しても後の祭りです。悔やむのではなく、それまでの自分の活動の中でアピールできるものを前向きに考えていきましょう!
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