【社会人基礎力】ストレスコントロール力の身につけ方とアピールのコツ

社会人基礎力の一つ「ストレスコントロール力」とは、ストレスの発生源に対応する力のことです。社会人にとって必要な力なので、就活でも有効なアピールポイントとなるはずです。ここではストレスコントロール力を身に付ける方法や、就活で効果的にアピールするコツを解説します。

目次

社会人基礎力の一つ「ストレスコントロール力」

社会人基礎力とは

社会人基礎力とは、2006年に経済産業省が「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として提唱したものです。

社会人基礎力は「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力から構成されており、ストレスコントロール力は「チームで働く力」に位置づけられています。

この「チームで働く力」とは多様な人々とともに目標に向けて協力する力と定義されています。個人の仕事に囚われず様々な人々とつながりを持って協力していこうという姿勢が求められており、社会でよく言われる「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」もチームで働く力の一部です。

「ストレスコントロール力」はストレスに耐えることではない

ストレスコントロールはストレス耐性とは異なる概念で、ストレスコントロール力が高い人=我慢強い人ではありません。

ストレスコントロール力はストレスに耐える力ではなく、ストレスの原因に働きかけて取り除いたりストレス発散を行ってストレスと上手く付き合っていくことができる力のことです。

なぜ社会人にストレスコントロール力が求められるのか

職場でなんらかのストレスを感じている社会人は多いです。仕事では予想外の出来事が起こることも多く、多様な人が働く職場ではストレスは避けられないものです。慣れない環境での緊張や、新しい仕事への挑戦などもストレスの原因となることがあります。

職場というストレスが避けられない環境では、ストレスとうまく付き合っていくことが重要です。ストレスコントロール力が高ければ、問題に直面しても乗り越えることができ、前向きに仕事に取り組むことができます。ストレスコントロール力は社会で高く評価される要素なので、就活でも積極的にアピールしていくといいでしょう。

ストレスコントロール力を身につけるる3つのステップ

ストレスは社会人に限らず学生にも少なからずあるものです。ストレスコントロール力を鍛える3つの方法を紹介していきます。

ステップ1:ストレスの原因を把握する

バイト先で先輩に叱られた、友人と言い合いになってしまったなど直接的な出来事があればストレスの原因ははっきりしていますが、ストレスを感じるのは大きな出来事があったときだけではありません。なんとなくストレスを感じる。最近なぜか落ち込みやすい気がするなどストレスの原因がぼんやりとしている場合は、ストレスの原因を探すところからはじめましょう。

例えば、バイトを増やしすぎて普段より余裕がなかった、オンライン授業で人と会うことが減っていたといったこともストレスの原因になることがあります。ストレスの原因が明確になるだけでも気持ちがラクになることがあります。

ステップ2:ストレスの原因に対して自分はどうしたいのか書き出してみる

ストレスの原因を見つけたらそれに対して自分がどうしたいのか考えてみましょう。対象が人の場合は「距離を置きたい」「気を遣わずに話したい」、課題やテストの場合は「息抜きがしたい」「もっと集中できる環境で勉強したい」などが考えられます。

はじめは「逃げたい」「辞めたい」のようにざっくりとしたものでも構いません。書き出してみることで自分の気持ちを整理することができます。

ステップ3:ストレスを軽減するアクションを起こす

ストレスの原因を把握し、原因に対してどうしたいのか考えたら、具体的なアクションをおこしてみましょう。自分が何か行動を起こすことでストレスが軽減されそうなら、できるだけ工夫や努力をしてみてください。自分でどうにもならないことなら、自分なりの方法でストレス解消するべきです。

「原因を明確にして、対処法を考え、行動する」この流れを繰り返すことで、ストレスに対処する力が鍛えられます。慣れないうちは、ちょっと気になることなど小さなストレスでもいいので、できる範囲で対処法を考えてみてください。

ストレスコントロール力を効果的にアピールするコツ

自分なりのストレス解消法をアピール

ストレス解消法は人によって様々です。そのため日頃から趣味やリラックスできることを見つけ自分なりの方法を持っておくことが大切です。

いざストレスを感じてメンタルが弱くなっているときは時間ができても外に出ることや新しいことを始めるのが億劫になってしまいます。気持ちに余裕があるときに挑戦してみましょう。 ここでは一般的なストレス解消法を紹介します。

料理・お菓子作り
スポーツ・スポーツ観戦
散歩
半身浴
楽器演奏
映画を観る
本を読む
音楽を聞く
ショッピング
ペットと遊ぶ
カフェに行く

並べてみるとありきたりな方法ですが手軽にはじめられるものも多いです。気になるものから試してみてください。

具体的なエピソードでアピール

これまでにストレスに対処したエピソードを使ってストレスコントロール力があることをアピールするのもおすすめです。実際の体験談が元になっていると、説得力が増しより効果的なアピールができます。

【ストレスの原因に対処した経験】
バイト先で聞く耳を持たない後輩とコミュニケーションを増やして仲良くなり話を聞いてもらえるようになった、サークルで幹部の仕事が多く大変だったので仕事の割り振りを見直して一人ひとりの負担を減らすようにしたなどストレスの原因に対して直接行動を起こした経験はストレスコントロール力の代表的なエピソード例となります。

【別のことに目を向けストレスを和らげた経験】
課題やテストで忙しい時期も家でふさぎ込まず2週間に1回は人と会ってリフレッシュするようにしている、気分が乗らなくても毎日1時間は外に出て体を動かすようにしているなどストレス解消をした経験もストレスコントロール力を発揮した例となります。

このように根拠となる具体的なエピソードがあると、就活でストレスコントロール力をアピールしやすくなります。受験勉強・部活・アルバイト・サークル活動など、これまでの経験を振り返って、ストレスに対処した自分の経験を探してみてください。

ストレスに慣れていることをアピール

ストレスコントロール力を鍛えるために、普段から意識的に新しいことや難しいことにチャレンジをしていることをアピールするのもいいでしょう。就活中の大学生なら、OBOG訪問をしたり、企業の実施するインターンシップに参加するのがおすすめです。

インターンシップに参加すると、企業で仕事体験をしたりして、初対面の人とのコミュニケーション機会が増えます。様々な場面でプレッシャーを感じ、それがストレスとなることもあると思いますが、ストレスに対処するいい練習になるはずです。

最後に

ストレスコントロール力は社会人基礎力のなかの1つで、ストレスの発生源に対応する力です。ストレスを全て無くすというのは社会人生活において現実的ではありません。学生のうちからストレスと上手く付き合う方法を身に付けるようにしましょう。

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