就活の採用選考で取り入れられているSPIですが、苦手意識を持つ人もいるのではないでしょうか。特に一度SPIで落とされた人は、その後も落とされる傾向が見られます。しかし意欲や情熱があるのに面接に進めず、それを伝えることができないのはとても勿体無いですよね。
SPIは出題内容が中高レベルと易しい反面、試験形態や評価基準は少し複雑なものとなっています。この記事で自分がどんな点でつまずいているのかを理解して、効果的に対策を行なっていきましょう。
- ・SPIで多くの学生が落とされる理由
- ├SPIを足切りに利用している企業が多い
- ├SPI選考の合格基準は企業によって違う
- └性格テストを重視する企業も
- ・落ちる人の特徴
- ├正解率にこだわって1問に時間をかけ過ぎている
- ├事前に一生懸命に勉強していない
- ├性格検査で嘘を付いている
- └相性の合っていない企業ばかり受けている
- ・対策方法
- ├対策本を繰り返す
- ├家でも時間を測って解く
- ├受験後振り返る
- └性格検査を真っ当に行う
- ・最後に
SPIで多くの学生が落とされる理由
SPIで落ちてしまうと悩む学生は少なくありません。ここではなぜ多くの学生が SPIで落ちてしまうのか、その理由を解説します。
SPIを足切りに利用している企業が多い
就活では、大企業や人気のある企業に学生が殺到します。応募数は数千になることもあるので、ある程度人数を絞るために、SPIを足切りに利用している企業は多いです。
基準点が決められており、その基準に達しない学生は落とされることになります。どんなに完璧なES(エントリーシート)を作成していても、基準点に達していなければESを読んでもらうこともできないのです。
しかし、中にはESとSPIの得点を総合して判断する企業もあるので、ESの作成も気を抜かないようにしてください。
SPI選考の合格基準は企業によって違う
SPI選考の合格の基準は、企業によって異なります。基準点を決めて足切りする企業もあれば、点数は参考程度でそれほど重視しない企業も少なくありません。
このように企業により合格の基準が異なるため、就活生は対策をするのが難しいのです。ほとんどの企業は合格の基準点や重視する項目を公表していないため、 SPIですべての企業で必ず通過する対策をするのは難しいでしょう。
性格テストを重視する企業も
社風や職種へのマッチングを重視する企業は、能力検査よりも性格検査の結果を重視する傾向があります。
性格テストは能力テストに比べて対策が難しいため、適当に答えたり、対策をしていない学生は少なくありません。
性格テストは正直に答えることがポイントになるため、必要以上に対策をする必要はありませんが、テストの特性や企業が見るであろうポイントをある程度予測することも大切です。
落ちる人の特徴
SPIに落ちる人には共通の特徴があります。自分に当てはまるものがないかチェックし、原因を突き止めましょう。
正解率にこだわって1問に時間をかけ過ぎている
正解率が高ければ合格、低ければ不合格になると考えていませんか?能力検査は正解率だけで合否を判断することはできません。SPIは学生の解く速さや間違える問題によって、出題される数や内容が変動するからです。
つまり、易しい問題をゆっくり解いて間違えが少ない人より、難しい問題が多く出題され多少誤りがあっても回答数が多い人の方が評価される可能性があるということです。6割しか解けなかった...という友人に対し自分が9割解けていても、友人が選考に通っているなんてことも十分あり得ます。
事前に一生懸命に勉強していない
必死に勉強しなくても受かると思っていませんか?SPIの能力検査は中高で学ぶ内容が出題されることもあり、甘く見て程々の勉強で挑む学生が見られます。
確かに、極度に難しい問題ではありませんが、制限時間内で素早く解くという感覚を取り戻すためにも事前の勉強が必須です。もともと頭が良い学生でも、基礎学力が抜け落ちていることは多くあります。
性格検査で嘘を付いている
性格検査において、全部の質問に一番好ましそうな回答ばかりしていると性格に矛盾が生じてしまいます。例えば、「明るく社交的だ」に“当てはまる”と答え、「どちらかというと一人行動が好き」にも“当てはまる”を選択していたら少し首を傾げたくなりますよね。
自分の性格に自信がなかったり、大きく見せようとしたりする人は心当たりがあるのではないでしょうか。信頼できないと見なされる可能性があるため、注意が必要です。
相性の合っていない企業ばかり受けている
単に、企業と相性が合っていないだけかもしれません。能力検査に対し、正答率の高さよりスピードを求める企業もあれば、回答数が多いことより正確さを求める企業もあります。
性格検査に関しても、業界や企業によって必要とする人材像は異なります。一度、違う業界を受けてみたら思いのほかあっさり受かるかもしれないですね。
対策方法
SPIには能力検査だけでなく性格検査もあるため、それぞれに合わせた対策をしていく必要があります。
対策本を繰り返す
どんな学生もまずは対策本を繰り返すことから始めます。もし問題集を買っていないという学生がいたら、一冊は買っておいた方が良いです。ネット上にも過去の問題が載っていることがありますが、沢山問題量をこなすことができません。
SPIは中高の学習レベルと浅い内容ではありますが、応用できる力が試されます。詳しい解説が付属している問題集を繰り返し解き、基礎の定着を徹底しましょう。
家でも時間を測って解く
家でも時間を測ることで、早く解くことに慣れていきます。SPIは制限時間が設けられているため、次々と解答できるスピードが肝心です。
一通りの範囲に触れることができたら、早いペースを意識することから始めます。ある程度慣れてきたら、タイマーを使って時間を計りながら解けば、より早く解けるようになります。
受験後振り返る
受験して終わりではなく、覚えている限りどんな問題があったか、苦手だと感じた分野はどれかを書き出しましょう。間違えた分、それが伸びしろになるからです。
参考書の解説を読んでも分からない場合は、ネットに解答が載っていることもありますし、友人に聞くこともできますね。スピードも正答率も高くなれば、SPIに落ち続けることは断ち切れると考えられます。
性格検査を真っ当に行う
性格検査は正直に答えることを最重視しましょう。全て良い回答を目指そうとすると結果にブレが出てきますし、矛盾しないように回答すると時間かかってしまいます。
深刻に考えすぎる人はネガティブな回答になりやすいので、やる気がないと判断されないよう「前向き」を意識して答えても良いかもしれませんね。加えて、業務に支障がでると思われるような回答も避けた方が良いです。
最後に
落ちる原因を見つけ出せたでしょうか。SPIは「慣れ」が必要な試験であるといえます。特に、これといった対策ができない性格検査とは違い、能力検査は繰り返しの勉強でどうにでもなるものです。勉強不足だという自覚がある人は、基礎を学び直し、素早く解くコツを掴んでいってくださいね。
またSPIの合否は学力の他に、企業との相性も関係してきます。練習も兼ねて、実際にWebテストやテストセンターで沢山受験して、様々な業界を受けてみることをお勧めします。
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