就活の筆記試験として非常によく用いられているのが「SPI」です。しかし、「SPIが難しくてできない」「SPIで落ちる」「SPI対策ってどうすればいいの?」と悩んでいる就活生も少なくないのではないでしょうか。
筆記試験でつまずいてしまうと、面接など次のステップに進むことができません。内定を得るためには、SPI対策が欠かせないのです。そこで今回は、SPI対策の方法や各問題を解くコツを解説します。
- ・SPIができない理由とは?
- ├そもそも対策していない
- ├時間配分を間違ってしまう
- └性格検査の回答に矛盾がある
- ・SPIが難しくてできない人の対策法
- ├問題集を何度も解いてパターンを理解する
- ├どの問題にどれくらい時間をかけるか考えておく
- └人から教えてもらうのも1つの方法
- ・SPIができない時に試したい各問題を解くコツ
- ├言語問題を解くコツ
- └非言語問題を解くコツ
- ・SPIを通過できない時に試してみるべきこと
- ├企業研究と自己分析を行う
- └対策本を変えてみる
- ・最後に
SPIができない理由とは?
そもそも対策していない
SPIができない理由で最も多いのが、「そもそも対策をしていない」というものです。SPIの問題自体は中学・高校で学んだ知識があれば対応できる内容であるため、大学受験を通過する学力がある人にとって太刀打ちできないものではありません。
しかし、大学3~4年生頃には中学・高校で学んだ内容の記憶は当然薄れてしまっています。そのため、事前に対策をしないままSPIに臨んでしまうと、対策さえしていれば解ける問題でさえ得点できなくなってしまうのです。
時間配分を間違ってしまう
さらにSPIができない理由として考えられるのが「時間配分を間違ってしまう」ということです。
SPIでは時間制限が課せられています。そのため、「1問にどれくらいの時間をかけるか」「どの問題は諦めるか」を適宜判断しながら取り組む必要があります。「時間をかけて考えれば解ける」というだけでは、SPIには対応できないのです。
性格検査の回答に矛盾がある
言語問題や非言語問題は十分できているのにSPIを通過できない場合、性格検査が問題となっているかもしれません。企業はSPIの結果を見て、就活生と企業との相性や職種への適性を判断していることがあります。
自分と合っていない業界や企業を受けていると、適性がないと判断されSPIを通過できないことがあるのです。また、考えすぎて性格検査の結果に矛盾がたくさん生じてしまい、正直に回答していないとみなされマイナス評価につながることもあります。
SPIが難しくてできない人の対策法
問題集を何度も解いてパターンを理解する
SPIが難しくてできない時には、まず問題集を何度も解くところから始めましょう。1つの問題集を何度も繰り返し解いていくと、中学・高校時代に学んだ知識を思い出す機会を得られると共に、SPIの問題と解き方のパターンが自然と身についてきます。
本屋に行くと、非常にたくさんのSPIの問題集が販売されていますが、いくつも購入するとどれもが中途半場になってしまいかねません。「デザインの見やすさ」や「解説の分かりやすさ」をチェックし、自分に合った1冊を選びましょう。そして、その1冊を何度も解き続けるのがおすすめです。
どの問題にどれくらい時間をかけるか考えておく
SPIの問題集に取り組む中で「どの問題にどれくらい時間をかけるか」も検討しておきましょう。
自分の得意分野・苦手分野を見極め、「考えても分からない苦手分野は飛ばす」などの作戦を立てておくと、時間をうまく配分できるようになります。
テストセンターの場合には、一度問題を飛ばしてしまうと戻ることはできません。そのため、「どのくらいの時間考えても分からない場合には諦めるか」を考えておくことが大事です。
人から教えてもらうのも1つの方法
自分だけで対策するのが難しい場合には、「人から教えてもらう」というのも効果的な方法です。1人で勉強していると、ついつい怠けてしまったり、分からないところで手が止まってしまったりするもの。
一緒に就活に取り組む同級生と勉強会を行ったり、キャリアセンターや就活塾などの対策講座に参加したりすることで、自分のモチベーション維持や疑問解消につながります。
SPIができない時に試したい各問題を解くコツ
言語問題を解くコツ
言語問題は「二語の関係」「語句の意味」「語句の用法」「文の並び替え」「空欄補充」「熟語の成り立ち」「文節の並び替え」「長文読解」という8種類の問題から出題されます。
言語問題で最も大切なのが漢字や語句に関する知識をしっかりと持っていること。例えば、SPIでは「甘受」や「悉皆」など、日常的には使用しない語句も頻出します。漢字・語句を知らなれば、「二語の関係」「語句の意味」「語句の用法」「空欄補充」「熟語の成り立ち」などで対応できない問題と出会う可能性が高くなってしまいます。
こういった暗記で対応できる部分を逃さずマスターしておくことが言語問題で得点するためのポイントです。
非言語問題を解くコツ
非言語問題はパターンに合わせた解き方さえマスターしてしまえば、それらに当てはめてサクサクと解ける問題が多くなります。そのため、まずは問題を考えようとせずに「分からない」と感じたら、すぐに解答・解説をチェックするようにしましょう。
解き方を覚えたら、今度は自分で解いてみてください。「あれ?どうするんだっけ?」と思ったら、再び解答・解説を確認します。「この問題はこのパターンで解ける」と自分で思いつけるようになるまで、この作業を繰り返すのが大切です。
SPIを通過できない時に試してみるべきこと
企業研究と自己分析を行う
SPIを通過できないのは、業界や企業との相性が問題かもしれません。自分の適性をいかせるような業界や企業、職種を選んでいるか一度見直してみるのも有効です。企業研究と自己分析をやり直してみるのもいいでしょう。
SPIの性格検査では、どんな回答をするかと同じくらいに、回答に矛盾がないことが重要になります。性格検査では評価される回答をしようとするのでなく、正直に答えることを意識してみてください。
対策本を変えてみる
今使っている対策本が、あなたに合っていないのかもしれません。ただ単に「売れている」「人気がある」「みんなが使っている」という理由で選んでしまうと、自分に合わないため勉強がはかどらないことがあります。
対策本はたくさん出版されているので、いろいろなタイプの対策本をざっと読んでみて、自分に一番合った、勉強しやすいものを選んでみてください。
最後に
「SPIの問題は簡単だから対策なんていらない」と考えている就活生もいますが、筆記試験に通過できなければあなたの魅力や人柄をアピールする機会を得られないまま、企業の選考から外れてしまいます。
また、対策をせずにSPIに臨むと「どんな問題が出るんだろう」など、対策していれば抱えずに済む不安まで背負った上で受検することになります。
SPIを解けることはスタートラインです。他の就活生と並んでスタートできるよう、しっかり対策しておきましょう。
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