商社ってどんな魅力がある？就職するメリットや向いている人も併せて解説！

商社は就活生に人気の業界のひとつで、就職倍率は30～70倍ほどの狭き門です。商社への憧れを抱き、「応募してみようかな」と悩む人は多いのではないでしょうか。

本気で商社を志望するなら、商社が実際にどのような仕事に取り組み、どんな魅力を持っているのかを十分に理解しておく必要があります。今回は商社に就職する魅力やメリット、商社に向いている人について解説します。

商社とは？

「商取引」がメインの会社

商社は「ロケットからインスタントラーメンまで」と称されるほど、世の中のあらゆるモノを取り扱う企業です。とは言っても、これらのモノを製造するのではありません。モノを「売りたい人」と「買いたい人」を仲介し、手数料を受け取る商取引がメインの業務です。 商社は、どんなモノでも扱う「総合商社」と特定のモノを扱う「専門商社」に分かれています。

最近では「事業投資」も手掛けている

最近では商取引だけではなく、「事業投資」を手掛ける商社も少なくありません。事業投資とは日本や海外の企業への投資や融資、株式購入、人材の提供、ノウハウの提供などを行うことを指します。投資先の企業価値を高めることで株式売買や配当金などによる利益を得るのです。

商社に就職する魅力・メリットは？

事業規模が大きくやりがいがある

商社の魅力・メリットの1つ目は「事業規模が大きくやりがいがある」ことです。商社は世界中のモノを扱っており、海外にも多数の拠点があることが多いです。海外で活躍したい人にはうってつけの企業です。
企業同士の商取引では大きなお金が動きます。1つのプロジェクトで数千万円から数億円、数百億もの金額が動くこともあるのです。事業のスケールが大きいため、責任や負担も重くなりがちですが、無事にやり遂げた後は何にも代えがたい達成感を得られるでしょう。

若手にも責任ある仕事を任せてもらいやすい

商社の魅力・メリットの2つ目は「若手にも責任ある仕事を任せてもらいやすい」という点です。多くの企業では若手社員には仕事の全体像を理解できるような簡単な業務を経験させた上で、少しずつ専門的で責任のある仕事を任せていきます。

しかし、商社では若手のうちから個人の裁量が大きい仕事を任せてもらえることが多いため、「多くの経験を積んで成長したい」「自分の実力を試したい」という方にとっては非常に魅力的な環境です。

給与・待遇・福利厚生が充実している

商社の魅力・メリットの3つ目は「給与・待遇・福利厚生が充実している」という点です。会社四季報2022年度版によると、大手総合商社の平均年収は以下の通りです。

・三菱商事：1,676万円
・伊藤忠商事：1,627万円
・三井物産：1,483万円

専門商社の平均年収も見てみましょう。

・伊藤忠丸紅鉄鋼：1,124万円
・日鉄物産：1,017万円
・JFE商事：996万円

このように商社は責任と負担の大きい仕事を担う分、貰える報酬も大きくなる傾向にあります。また、商社では他の企業では見られないような福利厚生を見かけることがあります。例えば、伊藤忠商事では育児と仕事を両立するための「子の看護休暇」や「ファミリーサポート休暇」「ベビーシッター派遣事業割引制度」などが用意され、子育て世代も働きやすい環境が整っています。

それぞれの商社がユニークで魅力的な待遇・福利厚生を用意しているため、ぜひ確認しておきましょう。

商社に向いている人は？

新しいことに挑戦したい人

商社は新商品や新サービスをいち早くチェックしたり、新たな販路を開拓したり、成長可能性の高い事業を探して投資したりと、常に変化し続けるモノやコトにアンテナを張り続け、迅速に対応していく必要があります。そのため、新しいことが好きで、挑戦する意欲に満ちている人は商社向きだといえます。

人とのコミュニケーションが好きな人

商社は「売りたい人」と「買いたい人」を仲介する仕事です。そのため、人とのコミュニケーションが欠かせません。直接会話するだけでなく、メールなどの文面を介してコミュニケーションを取ることもあります。海外の事業であれば語学力も必要です。どんな形であってもコミュニケーションを楽しめる人は商社で活躍できるでしょう。

責任感をもってやり遂げる人

商社では若手のうちから責任ある仕事を任されます。大きな金額が動くプレッシャーやハードワークに潰されない「ストレスへの対応能力」と、どんな仕事も投げ出すことなく最後までやり遂げられる「責任感」を兼ね備えている人は商社に向いています。大学時代に部長やリーダーなどの経験があれば、そこから学んだことを商社での働き方に活かせるはずです。

まとめ

商社は「商取引」や「事業投資」を行う企業です。就活生にとっての商社の魅力は次の3つです。

・事業規模が大きくやりがいがあること
・若手にも責任ある仕事を任せてもらいやすいこと
・給与・待遇・福利厚生が充実していること

もしあなたが「新しいことに挑戦したい」「人とのコミュニケーションが好き」「責任感をもってやり遂げるのが得意」のどれかに当てはまっていれば、商社に向いているかもしれません。商社への適性を十分確認した上で志望するか検討してみてください。