ES(エントリーシート)や就活の面接で必ず聞かれる「自己PR」。「自己PRで何を話せばいいのか分からない」と悩んではいませんか?
伝えたいことがたくさんあっても、自己PRの終わり方や最後の一文に悩んでしまう就活生も多いようです。
そこで今回は面接官の印象にしっかりと残る自己PRの内容、そして自己PRをしっかりと締めくくる方法や終わり方のNG表現などについて解説していきます。
- ・自己PR作成で意識すべきポイント
- ├自己PRは「全体の構成」を意識して組み立てよう
- ├ただ得意なことを羅列するはNG
- └「プレゼン力」をアピールしよう
- ・印象に残る自己PRを書くためには
- ├物語のように「起承転結」があると印象に残りやすい
- └大事なのは「結」の部分
- ・効果的な「締めの一文」を書くには
- ├「やる気」をアピール
- ├「能力やスキル」をアピール
- └「将来やりたいこと」をアピール
- ・「最後の一文」のNG表現は?
- ├曖昧な表現
- └ありきたりな表現
- ・もし面接の最後に「最後に何か言い残したことは?」と聞かれたら
- ├どうしてもアピールしたいことを1つだけ繰り返す
- └面接官の記憶に「あの○○の子」という好印象を残すことを目標にしよう
- ・最後に
自己PR作成で意識すべきポイント
自己PRは「全体の構成」を意識して組み立てよう
「自己PRをお願いします」と言われ、だらだらと自分のアピールポイントを羅列してしまっていませんか?自己PRを話す際には、「全体の構成」をしっかりと意識して話すことで全体的に聞きやすく、そしてあなたの魅力がよりスムーズに伝わりやすくなります。
だらだらと何が言いたいのかわからない話の構成では、面接官に要点がうまく伝わりません。自分の自己PRに最初から最後まで集中して興味をもってもらうためには、話の構成や流れをある程度組み立てて準備しておく必要があるのです。
ただ得意なことを羅列するはNG
自己PRでは、ただ箇条書きのように得意なことを羅列するのはNGです。相手も「それはエントリーシートを読めばわかるしなぁ……」と聞き流してしまいます。だらだらとまとまりなく話していると、面接官は途中で聞くのをあきらめてしまうこともあります。
「プレゼン力」をアピールしよう
採用担当者だからといって、必ずしも相手が自分の話を理解しようと全力で耳を傾けてくれるわけではありません。
「この人と一緒に仕事がしたいか」「ビジネスの場で相手に物事を伝える能力があるかどうか」を判断される場でもあるのです。自己PRを作成する時は、「相手に伝えるためのプレゼン力」を意識することも大切です。
印象に残る自己PRを書くためには
物語のように「起承転結」があると印象に残りやすい
自己PRの作成では、物語のような「起承転結」を意識しましょう。
(起)私はこういうことに興味があります
↓
(承)そのためこういったことを大学時代に勉強しました
↓
(転)さらに資格を取得し、サークルやアルバイトではこんな経験をしました
↓
(結)こうした経験やスキルが御社の仕事でいかせると思います
以上のような流れであれば、面接官も「なるほどね!」と納得しやすいと思いませんか?
大事なのは「結」の部分
自己PRの中での、とくに大事なのが、最後の「結」の部分です。ここをうまくまとめられるかどうかで、自己PRの説得力が変わってきます。
「結」の部分では、自分の能力や経験を仕事でどういかしたいか、どんな仕事がしたいかなど、働いている姿をイメージさせるような表現を心がけましょう。
効果的な「締めの一文」を書くには
自己PRの最後の一文は、全体を締めくくる大切な一文です。「これを書くべき」ということは決まっていないので、自分が一番アピールしたいことを書きましょう。
「やる気」をアピール
物語のように「起承転結」を意識して話すと同時に、最後の「結」の部分は、「なので御社を志望しました!」とつなげると説得力のあるアピールをすることができます。
「この会社で働きたい理由」と「熱意」を合わせて、最後に強く「やる気」をアピールしてみてください。
「能力やスキル」をアピール
「このスキルをいかしてこんな仕事がしたいです」と、仕事で活かしたい能力やスキルをアピールするのもいいでしょう。
アピールしたいスキルや経験がたくさんあっても、締めの一文では、必ずひとつに絞ることです。とくにアピールしたい1点に絞ってアピールすることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。
「将来やりたいこと」をアピール
将来の自分の理想像やイメージを具体的にかつ、簡潔にわかりやすくまとめて、締めの一文とするのもおすすめです。
「どんな夢や目標があるか」「どんな仕事がしたいか」「どんなビジネスパーソンになりたいか」などを伝えましょう。
「最後の一文」のNG表現は?
曖昧な表現
「いいサービスができるよう頑張ります」「努力します」といった、曖昧な表現だと面接官にあなたを印象付けるのは難しいでしょう。
「お客様に満足いただけるサービスを提供することをいつでも第一に心がけます」というように、具体的な表現にすると効果的です。
ありきたりな表現
「御社で活躍できるよう邁進します」「日々努力していく所存です」というようないわゆる自己PRの定型文では、採用担当者に「ありきたりな自己PRだな」と思われる可能性が高いです。
あなたらしさやあなたの思いがしっかりと伝わるように、自分の言葉で表現してみましょう。
もし面接の最後に「最後に何か言い残したことは?」と聞かれたら
どうしてもアピールしたいことを1つだけ繰り返す
自己PRと同様、就職活動中の大学生のみなさんが困ってしまうのは「最後に何か言い残したことは?」「最後にひとことお願いします」と言われた時だと思います。
この時も、自己PRでしっかりと「起承転結」を意識して話をすることができていれば、「結」の部分を強調することでアピールの念押しができるとともに、「ネタがなくて困る」ということは避けられるのです。
たとえば、「繰り返しになりますが、」と冒頭で最初に断りのひとことを伝えた上で、「起承転結」の「結」の部分を強調することで自分のやる気や最もアピールしたかったことを伝えて念押しをすることができます。
面接官の記憶に「あの○○の子」という好印象を残すことを目標にしよう
同じことを2度も言う必要はないのでは?と思うかもしれませんが、実は面接官は数多くの学生や、時には中途採用も同時並行でおこなっていることがあり、ひとりひとりの選考対象を全員しっかりと覚えることができません。
「あの、○○が得意な子」といったように、少しでも印象づけておくことはとても大切です。そのためには、「起承転結」を意識した相手の頭にすっと入りやすい話し方を心がけて、さらに2~3回自分の得意なことやアピールしたいことを繰り返し面接官の印象に残るように工夫することはとても大切な戦略となります。
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最後に
自己PRは、就職活動の面接の場では志望動機と同じくらい大切な質問事項です。さらにその締めとなるパートでは、相手の印象にしっかりと残るインパクトを与えることができるかどうかがとても重要なポイントとなります。
まずは「起承転結」を意識すること、そして最後に自分の最もアピールしたい得意なことや、企業で役に立てそうなことをダメ押しするように再度伝えることを心がけましょう。
その面接官にもう一度再会したときに、「あー、あの時の○○の子だよね!」と覚えてもらっていれば、他の学生と大きな差をつけられること間違いなしです!
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