働く意味は、就活の面接やES(エントリーシート)でよく聞かれる質問ですが、いざ聞かれると回答に困ってしまう学生が多いようです。働く意味を焦らず答えるためには、質問の意図をきちんと理解して対策しておく必要があります。この記事では働く意味の見つけ方や答え方について回答例を含めて解説します。
- ・面接で働く意味を聞く意図
- ├学生の価値観を知るため
- └粘り強さ、成長性を知るため
- ・働く意味の回答パターン
- └働く意味を答える構成
- ・働く意味の回答例
- ├例文①自己実現をしたい
- └例文②社会貢献をしたい
- ・働く意味を見つけるためにはどうすれば良いのか
- ├自己分析で何にやりがいを感じるのか探る
- ├社会人に働くやりがいを聞く
- └新しいことに挑戦する
- ・働く意味を答えるときのポイント
- ├エピソードで根拠を明確にする
- ├理想像やビジョンを含める
- └作り話はNG
- ・まとめ
面接で働く意味を聞く意図
採用担当者、面接官が学生に働く意味を聞いて確認したいのは、次の2点です。
学生の価値観を知るため
働く意味は「お金」や「社会貢献」など学生によって多様です。その答え方から採用担当者は自社のビジョンにマッチするのか、社風に合うのかを確かめようとしています。企業で活躍してくれる人材を探すためにも企業は自社のビジネスと合いそうな学生を好みます。
粘り強さ、成長性を知るため
特に理由もなく働き始める人も少なくありません。しかし、社会人になると責任も重くなり、学生時代の経験が通用しないことも増えてきます。そのような環境の変化や困難な状況に向き合い、乗り越えられる人材を企業は求めています。
しょうがなく働く人よりも働く意味が明確で目標を持っている人はめげずに困難に立ち向かうことができると考えられるため、採用担当者はこの質問を通して成長性を見極めています。
働く意味の回答パターン
働く意味の質問意図を紹介したところで、続いて具体的な回答パターンを紹介します。結論から書きつつ、あなたの考え方を伝えれば採用担当者に響くでしょう。
働く意味を答える構成
働く意味を答える際に重要なのは、どうしてそう考えているのか論理的に簡潔に示すことです。
次のような構成がおすすめです。
①結論(なぜ働くのか簡潔に)
②きっかけとなったエピソード
③それを実現するためにどう取り組むか
はじめに、質問に対して簡潔な結論で回答を出します。そして、なぜそのように考えたのか具体的なエピソードを伝えます。最後にそれを実現するために仕事に対してどう向き合うのか述べましょう。
働く意味の回答例
上記の構成に沿って作成した、働く意味の回答例を2つ紹介します。
例文①自己実現をしたい
①結論(なぜ働くのか簡潔に)
仕事とは「自己の成長を感じること」、またその過程で「人々に幸せを届けること」だと考えています。
②きっかけとなったエピソード
私は飲食店のアルバイトで、お客様に喜んでいただける、満足していただけるような接客を心がけています。はじめは注文を覚えるだけで精一杯でしたが、経験を積むうちにできることが増えお客様の喜ぶ姿を見ることがやりがいとなりました。
③それを実現するためにどう取り組むか
顧客との距離が近い貴社での業務を通して、お客様にどう貢献するか考えたいです。
例文②社会貢献をしたい
①結論(なぜ働くのか簡潔に)
私が働くのは社会に貢献していくためです。
②きっかけとなったエピソード
私の地元では数年前にバスの路線見直しが行われました。車が必須で高齢者の運転が問題になっていましたが、交通機関が整備されたことで免許返納を行う高齢者が増えたため、高齢者だけでなくすべての人が安心して生活できるようになりました。多くの人の生活が便利になったこの経験から、私も社会貢献できる仕事に携わりたいと考えるようになりました。
③それを実現するためにどう取り組むか
貴社は若手から活躍できる環境が整っているため、地域社会に関わる仕事で成果をだしたいと考えています。
働く意味を見つけるためにはどうすれば良いのか
ここまで記事を読んできて働く意味が思い浮かばなかったり、しっくりこないと感じたりする人もいるかもしれません。その場合は次のような対処法があります。
自己分析で何にやりがいを感じるのか探る
自己分析の目的は自分が何に喜びを感じ、何にやりがいを感じるのか自分の価値観を探ることです。その結果自分が仕事に求めるものがわかれば、それが働く意味に繋がります。
働く意味と聞いて「お金を稼ぐこと」が浮かぶ人が多いかもしれませんが、稼いだお金で何をしたいのか将来どんな生活を実現したいのかもう一歩進んで考えてみましょう。
社会人に働くやりがいを聞く
まだ社会経験の無い学生にとって、1人で働く意味を見出すのは簡単ではありません。行き詰ってしまったら人に聞いてみるのも1つの方法です。
就活ではそれまで関わりのなかった社会人と会う機会が多くなります。そのなかには充実してそうだな、仕事楽しそうだなと思う人もいるでしょう。そのような人に「何をモチベーションにしてますか?」「やりがいは何ですか?」と聞いてみることで自分のやりがいを見つけるヒントになります。
新しいことに挑戦する
どうしても働く意味が見つからないのは経験が足りないからかもしれません。大学生のうちに新しいことにチャレンジしてみるのもいいでしょう。
例として、インターンシップに参加してみると学生のうちから社会人と関わることができたり、働くとはどういうことなのか実感することができます。
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働く意味を答えるときのポイント
働く意味を語るときに重要なポイントをいくつか紹介します。働く意味を伝えるだけで終わらず、それをどう実現していくのかアピールするのが大切です。
エピソードで根拠を明確にする
働く意味を聞かれて単に「○○です」で終わってしまう人がいますが、これだけでは採用担当者は「何でそう考えたの?」と納得できません。考えるきっかけとなったエピソードを含めることで説得力が増します。
理想像やビジョンを含める
将来こうなりたいという理想像やビジョンが明確であればあるほど、働く意味も説得力があります。自分がどのように成長し、どんなことを実現していきたいかを具体的に伝えられれば、採用担当者にも「この人はこう活躍してくれそう」とイメージしてもらうことができます。
作り話はNG
働く意味の質問に限りませんが、かっこいいから、受けがよさそうだからと全く思っていないことを話したり作り話をするのはNGです。嘘をついてしまうと他の質問との整合性が取れず、一貫性がない印象になってしまいます。
まとめ
面接やESで採用担当者が働く意味を聞くのは、成長性や自社とマッチしているかを見極めるためでした。社会人経験の無い学生にとって働く意味は難しい質問です。対策しておかないと答えられない質問なので事前に考えておきましょう。
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