問題解決能力は日常生活だけでなく、仕事をする上でも役立つスキルです。
そのため、問題解決能力は履歴書やES(エントリーシート)」での自己PRに最適です。しっかりアピールできれば、他の就活生に差をつけることも可能です。
今回は採用担当者の心に届く、自己PRでの問題解決能力のアピール方法についてご説明します。
- ・自己PRで「問題解決能力」をアピールするのはアリ?
- ├「問題解決能力」の高い人材は企業にとって魅力的
- └企業の求める問題解決能力とすり合わせておこう
- ・問題解決能力を構成するスキルにも注目!
- ├スキルを明確にして具体性を高める
- ├問題解決能力を構成するスキル①分析力
- ├問題解決能力を構成するスキル②行動力
- └問題解決能力を構成するスキル③協調性
- ・自己PRで「問題解決能力」をアピールする時のポイント
- ├具体的なエピソードを交えて話す
- ├問題解決に至ったプロセスを分かりやすく伝える
- └入社後にどういかせるかを示す
- ・自己PRで「問題解決能力」をアピールする時の書き方例文
- ・最後に
自己PRで「問題解決能力」をアピールするのはアリ?
「問題解決能力」の高い人材は企業にとって魅力的
企業は社会にある「不満」や「不自由」などの課題を発見し、それを解決できる「商品」や「サービス」を提供することで利益を得ています。つまり、企業にとって「問題解決能力」は不可欠なスキルなのです。
また、日々の仕事も与えられた指示通りに動くだけではこなすことができません。時には目の前にある課題に対して自分自身でアプローチの方法を考え、乗り越えていくことが求められます。
そのため、これまでに問題解決能力を生かしてきた経験があれば、それだけでも魅力的なアピールになるのです。
企業の求める問題解決能力とすり合わせておこう
問題解決能力をアピールする時には、企業がどのような能力を求めているかを調べておくことも大切です。
問題に対してじっくり考え込えて取り組むことを求める企業もあれば、まずはやってみる姿勢を評価する企業もあります。
また、1人でコツコツと取り組む作業がメインとなる企業と、みんなで協力して1つのプロジェクトを遂行する企業とでは必要となる問題解決能力は異なります。
企業が求める人物像や社風、企業文化を理解して、それに合わせた自己PRを作成するようにしましょう。
問題解決能力を構成するスキルにも注目!
スキルを明確にして具体性を高める
題解決能力は様々なスキルから構成されています。一言で「問題解決能力」とまとめてしまうよりも、特定のスキルを際立たせることで、自己PRの具体性を高めることが可能です。
ただ「私は問題を解決する能力があります」というよりも、「どんなスキルでどのように問題を解決したか」を説明する方が説得力がありますよね。
問題解決能力をアピールする場合には、その中でも自分はどんなスキルが優れているのかを考えると、より効果的なアピールができるでしょう。
問題解決能力を構成するスキル①分析力
例えば、問題を冷静に観察して原因を見つけ、対処法を考える「分析力」は問題解決能力を構成するスキルの1つです。
「分析力」をアピールするなら、「問題の原因をどのように突きとめたのか」がわかるエピソードを用意しましょう。
【分析力をアピールするフレーズ】
・どんな時も冷静に状況を見て分析することができます
・問題の本質的な原因を探ることが得意です
問題解決能力を構成するスキル②行動力
状況を分析したり、考え込んだりするだけなく、実際にチャレンジしてみる「行動力」も問題を解決するために欠かせないスキルです。
「行動力」をアピールするためには、「問題を解決するためにどんな行動をしたのか」を伝えることです。どんな対策を考え、行動したのか具体的なエピソードで説明してみましょう。
【行動力をアピールするフレーズ】
・優先順位を考えて重要なことから取り組むようにしました
・それまでとは違う対策を試してみることにしました
問題解決能力を構成するスキル③協調性
1人では解決できない問題に対して身近な人に協力を呼び掛けたり、必要があれば専門家と連携したりといった「協調性」や「コミュニケーション能力」も問題解決に必要なスキルです。
「周囲の人と協力して問題を解決した」「誰かの助けやアドバイスを得て問題解決ができた」、というエピソードがあるなら「協調性」や「コミュニケーション能力」をアピールするのもいいでしょう。
【協調性をアピールするフレーズ】
・メンバーと協力しチームワークの力で問題を解決することができました
・周りの人を巻き込んでいくことが得意です
自己PRで「問題解決能力」をアピールする時のポイント
具体的なエピソードを交えて話す
自己PRで問題解決能力を使う時には、実際に問題を解決したエピソードを使って説明すると、具体的で分かりやすくアピールすることが出来ます。
また、具体的なエピソードを話すことで、自分が勝手に「自分の強みは問題解決能力だ」と思い込んでいるのではなく、客観的に見ても問題解決能力があることを証明することにもつながります。
問題解決に至ったプロセスを分かりやすく伝える
具体的なエピソードを挙げて話す中で、自分が問題に対してどのような行動を取り、解決に至ったかを分かりやすく説明します。
次の5ステップで書きたい内容をまとめてみましょう。例も添えますので、自分ならどのように書くかをイメージしてみてくださいね。
①自分の能力を簡潔に紹介する:「私は優先順位を考えて取り組むことが得意」
②その時の状況を説明する:「大学受験の時には、志望校に対して成績が足りなかった」
③問題の原因をどう分析したかを書く:「得意な科目ばかり勉強していることに気づいた」
④問題に直面してどう行動したかを書く:「苦手な科目を優先的に勉強した」
⑤行動した後、どのような結果が得られたかを書く:「志望校に合格できた」
入社後にどういかせるかを示す
どれだけ優れた能力を持っていても、入社後に生かすことができなければ企業にとっては意味がありません。自分の持つ問題解決能力が企業にどのように役立つかを示しておきましょう。
そのためには、企業がどのような問題に直面しているかを知っておくことが必要です。ホームページで経営理念や業務内容を確認したり、インターンやOB/OG訪問を通して企業の現状を聞いたりして企業分析を深めることで、その企業に直結したアピールが出来るようになります。
自己PRで「問題解決能力」をアピールする時の書き方例文
私は目の前の課題に対して、優先順位を考えながら取り組むことが得意です。
私には行きたい大学があったのですが、成績が伸び悩んでいました。自分の学習スタイルを振り返ると得意科目に時間をかけ、苦手科目を避けていることに気づきました。
それからは苦手科目は1日に取り組む範囲を決め、それが終わってから得意科目に取り組むことにしました。このように優先順位を変えることで成績も伸び始め、無事に志望校に合格することができました。
入社後は、お客様にとって最も大切なことを考え、しっかりと対応することで貴社に貢献したいと考えています。
最後に
問題解決能力は社会人になってからだけではなく、就活中にも求められるスキルです。
自己PRとしてアピールすることはもちろん、書類への取り組み、提出期限の厳守、社会人としてのマナーが身についていること…など1つ1つの課題を着実にこなし続けることで、きちんと問題に対処できる姿勢を伝えることにつながります。
もちろん、1人で悩み続ける必要はありません。不安や心配なことがあれば、キャリアセンターなどで相談すると良いでしょう。自分の限界を知り、他人を頼れることも問題解決能力の1つなのです。
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