「実行力」とは目的を設定し確実に行動する力のことです。社会人基礎力の中で前に踏み出す力に位置づけられています。この実行力を身に付けてアピールするためにはどうすれば良いのでしょうか。大学生が今できることをまとめていきます。
- ・「実行力」とは
- ├前に踏み出す力
- └行動力との違い
- ・実行力を身に付けるためには
- ├やることを細分化する
- ├やりっぱなしにしない
- └スタート日を決める
- ・就活で「実行力」をアピールする例文
- ├目的に向けて行動した経験
- └アクシデントがあっても途中で辞めず成果を残した経験
- ・最後に
「実行力」とは
実行力は経済産業省が「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として提唱した社会人基礎力のなかの1つです。ある成果を上げるために必ず実行するという強い意志をもって、物事に粘り強く取り組む力を指します。
前に踏み出す力
社会人基礎力は「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力から構成されており、発信力は「前に踏み出す力」に位置づけられています。
この「前に踏み出す力」とは一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力と定義されています。人から言われて受動的に動くのではなく、自分から積極的に行動することが求められます。
行動力との違い
実行力と似ている言葉として行動力がありますがこの2つは少し異なる概念です。実行力は目的を自分で設定してゴールに向かって取り組む力ですが、行動力とは躊躇せず積極的に行動する力です。そのため行動力は目的やゴールは自分で考える必要はありません。つまり、実行力を身に付けるためにはただがむしゃらにやってみるだけでは不十分で、成果を意識して計画立てを行う必要があります。
実行力を身に付けるためには
実行力を強みにするためには何をすればよいのでしょうか。実行力は身に付けるまでにある程度時間がかかりますが訓練の方法は至ってシンプルです。手軽にできる具体的な3つの方法を紹介します。
やることを細分化する
漠然と「勉強しなきゃいけない」と思っているときはやりたくないし、机に座るまで時間がかかってしまうものです。一方で「今日は○○を何ページ進めよう」「10分だけ勉強しよう」と具体的にやることが決まっている場合は比較的手を付けやすくなります。
実行力の第一歩はやることを具体的にして細分化することです。こうすることで目標達成のために何をしなければいけないか明確にできることに加えて、スタートを切りやすくなります。一度勉強を始めたら集中しやすくなるのと同じで、手をつけてしまえばその後も続けやすくなります。
やりっぱなしにしない
実行力は行動しただけでは身につかず、成果を出すことが求められます。一度取り組んだことに対して必ず振り返りをセットで行いましょう。振り返りのポイントは「数値化」です。頑張った、精一杯努力したというのも大事ですが、成果がわかりづらく人にも伝えにくいです。客観的に測れる数値的な指標を評価基準に1つ以上盛り込むようにしましょう。振り返りの方法に特に決まりはありませんが、ここでは一例を紹介しておきます。
①目標達成度を1~10で評価
②計画の一項目ごとに問題点を洗い出す
③②で出た問題点の原因(背景)を分析
④改善策を考える
スタート日を決める
実行力を磨くためには、目標を定める→計画をたてる→実行する→評価するというサイクルを多く行うことが必要ですが、1つの計画にかけられる時間は限られています。計画の締め切りは決めていても、スタート日を意識していない人も多いのではないでしょうか。「明日からやろう」「まだ余裕がある」という気持ちを無くすためにも計画をはじめる日を明確に設定しておきましょう。
就活で「実行力」をアピールする例文
就活で強みをアピールするためには根拠となるエピソードが必要不可欠です。実行力を発揮した自分の経験を探していきましょう。アピールする際に使えるエピソード例を紹介します。
目的に向けて行動した経験
スーパーのレジでアルバイトを行っており、お客様から「入り口にカゴがない」というクレームを何度かいただきました。それまで解決策が「気づいた人がカゴを戻す」という漠然としたものであったため、混まない順番にレジに優先順位を付け「誰がやるか」を明確に決めました。またクレームの内容を忘れないようにクレームを管理するノートを作成しました。
このように目的に向けて主体的に行動した経験は実行力の良い例となります。
アクシデントがあっても途中で辞めず成果を残した経験
私は大学生のうちにTOEIC850点を取るという目標を掲げていました。しかし大学2年生のときに3カ月勉強して受けたTOEICは700点に届かないという結果でした。この経験から「過去問のやりこみが足りなかったこと」「勉強する日としない日のムラがあってリスニングがあまり伸びなかった」に気づいて勉強方法を見直したところ大学3年生の夏に870点取得することができました。
このように上手くいかなくても計画を見直して目標を達成した経験も実行力の例です。
最後に
実行力は社会人基礎力のなかの1つで、目的を設定し確実に行動する力です。すぐに身に付けるのは難しい力ですが、社会人として評価されやすい力でもあります。計画を立てたら必ず手をつけることを意識して取り組んでみましょう。
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