就活の面接やES(エントリーシート)の自己PRで、「計画性がある」ことをアピールしたいと考えている学生や就活生は多いでしょう。
そのためにはまず、仕事において役立つ計画性がどんなものか理解し、次に自分の計画性が伝わりやすいエピソードを選ぶ必要があります。ここでは、「計画性」を効果的にアピールする方法を解説します。実際に使える自己PRの例文もご紹介しますので、ESや面接対策にお役立てください。
- ・自己PRで計画性をアピールする際の心得
- ├内容は簡潔にまとめる
- └企業の求める人材を意識する
- ・計画性をアピールする自己PRはこう書く
- ├基本構成
- ├①「計画性」があるという主張
- ├②具体的なエピソード
- └③仕事と関連づける
- ・自己PRで「計画性」をアピールする例文
- ├例文①旅行のエピソードをもとに「計画性」をアピール
- └例文②資格の勉強のエピソードをもとに「計画性」をアピール
- ・計画性のアピールで注意すべきポイント
- ├マイナスの印象を与えないよう工夫する
- └ありきたりな自己PRにならないよう注意
- ・社会人に求められる「計画性」を知っておこう
- ├社会で求められる計画性とは
- └仕事をする上で計画性は不可欠!
- ・もうひと工夫でほかの就活生に差をつける
- ├自己管理だけでなく、チーム全体の管理もできた
- ├同時進行している事柄の優先順位がつけられた
- └計画通りいかなかった時にうまく対応できた
- ・最後に
自己PRで計画性をアピールする際の心得
内容は簡潔にまとめる
就活での自己PRは、できるだけ簡潔にまとめるようにします。企業の採用担当者は多くの学生の自己PRに目を通したり聞いているので、だらだらと長い自己PR文は最後まで読んでもらえないこともあります。
あれもこれもとアピールしたくなる気持ちはわかりますが、自己PRでは要点を一つに絞ることです。余計な文章や表現はできるだけ省いて、わかりやすくまとめることを意識してみてくだい。
企業の求める人材を意識する
企業によって求める人物像は異なるので、自己PRを作成する際には、企業の文化やどんな人が求められているかを意識する必要があります。
納期の厳守やルールを守ることが徹底されている企業では、緻密な計画性が求められます。自由な社風で社員に自律的に動くことを望んでいる企業では、自ら考えて積極的に動くような計画性が評価されるでしょう。
企業の文化を知るには、インターンシップに参加するのがおすすめです。実際に会社を訪れて社員の方と交流することができるので、企業内の雰囲気もよくわかります。社員の方との座談会や質疑応答の時間が設けられいることが多いので、どんな人が社内で活躍しているかを聞いてみるのもいいでしょう。
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計画性をアピールする自己PRはこう書く
基本構成
自己PR文を考える時は、伝わりやすい構成を意識する必要があります。基本的には、次のような構成で文章を組み立てるといいでしょう。
①「計画性」があるという主張
②具体的なエピソードやストーリー
③経験から学んだことを仕事にどういかすか
「主張 → 根拠 → 結論」という流れを意識して作成してみてください。
①「計画性」があるという主張
まずはじめに、「私は目標達成のために計画を立てて実行するのが得意です」というように、主張を一言で述べましょう。この文章はなるべく短くまとめるようにします。要素を詰め込みすぎると要点が曖昧になるので、伝えたいポイントを絞って主張を一言でまとめます。
②具体的なエピソード
ただ「計画性があります」「計画を立てるのが得意です」というだけでは、説得力にかけます。説得力のある自己PRにするに、「計画性があること」を裏付けるエピソードが必要です。
「どんな計画を立てて、どんな成果を上げたのか」ということがわかるような、具体的なストーリーを必ず盛り込むようにしてください。できれば、計画性があることをアピールできるエピソードから学んだことも入れるといいでしょう。
③仕事と関連づける
さらに、計画性があることを仕事と関連づけることも大切です。最後は「学んだことをどう仕事でいかしたいか」ということで締めくくると、説得力のあるいい自己PRになります。自分がその企業で働いているところをイメージして、計画性を仕事でどのように活用できるか考えてみてください。
自己PRで「計画性」をアピールする例文
例文①旅行のエピソードをもとに「計画性」をアピール
私の強みは、逆行にあっても前向きでいられるポジティブさと、目標を達成させるための行動力があることです。
友人5人とイタリア3都市を周遊する旅行をすることになった時、行ってみたい観光スポットはすべて周るつもりで綿密な観光プランを立てていました。ところが行きの飛行機の中で、イタリアの空港の管制塔のトラブルがあり、イギリスの空港に停泊し空港内で一泊することになってしまいました。
計画が大幅に狂ってしまうので、友人たちのテンションも下がっていました。そこで私は率先して計画を練り直し、それぞれのどうしても行っておきたい観光地は残すようにして、新しいスケジュールを作りました。私が前向きに行動したことで、友人たちも協力して計画してくれるようになり、雰囲気もよくなりました。
結局、慌ただしいスケジュールにはなったものの、みんなの行きたいスポットは訪れることができ、満足のいく旅になりました。仕事においても、トラブルに見舞われても前向きな気持ちを忘れずに、目標達成のためにプランを立てられる力を活かしたいと思います。
【ポイント】
・トラブルが起こっても前向きに対応できることがアピールできている。
・計画を立て直したことで「みんなが満足できた」という結果を出せている。
例文②資格の勉強のエピソードをもとに「計画性」をアピール
私の長所は、臨機応変に対応できる力と、目標を達成させるための実行力があることです。
大学2年生の時に英語力つけたいと思い、2年生の間にTOEIC750点を目指して英語を集中的に勉強するようにしました。問題集のページ数をざっくり月割りにして毎月決まったページ数の問題をこなし、毎月過去問にあたり、その時々の達成度を確認しました。
点数が想定点に満たなかった時は計画を練り直し、勉強時間を増やしたり、できなかった問題に集中的にあたったりするなどの対応をしました。その結果、目標スコアである750点に到達することができました。
この経験から、目標達成のために計画を立て、随時見直しながら目標を達成させる重要さを知りました。御社の仕事においても、予測して計画を立てる力、進捗度に合わせて計画を見直す力を発揮したいと思います。
【ポイント】
・目標を達成するために、計画を立てて実行できることをアピールできている。
・設定したゴールに合わせ、随時計画を立て直す力があることがアピールできている。
計画性のアピールで注意すべきポイント
マイナスの印象を与えないよう工夫する
計画性があるのはいいことですが、伝え方を間違えるとマイナスの印象を与えることもあるので注意してください。計画にこだわりすぎる人は杓子定規な印象を持たれたり、融通がきかない、と思われることもあります。
計画通りにいかない時や、トラブルがあった時には臨機応変に対応できる、という要素も盛り込んでおくと、計画にとらわれすぎない柔軟性もアピールできるでしょう。
ありきたりな自己PRにならないよう注意
計画性をアピールする就活生は少なくありません。そのため、ありきたりな内容では「他の学生と同じような自己PRだな」と思われてしまうことがあります。これでは採用担当者に印象付けることができません。
オリジナリティを出すために、計画性という言葉を他の言葉で言い換えてみるのもいいでしょう。例えば計画性があることは次のような言い方でも表現できます。
・目標を設定し達成のために行動する力がある
・スケジュールを管理する能力に自信がある
・先のことを考えた行動ができる
・リスクを想定し備えることができる
・決められた期限を守るために努力できる
自分の計画性にはどんな特徴があるか考えてみてください。人と違う点を具体的な言葉にしてアピールすると、より効果的な自己PRができるでしょう。
社会人に求められる「計画性」を知っておこう
社会で求められる計画性とは
就活で計画性をアピールするときに重要なのは、「計画を立てたこと自体が重要ではない」ということです。計画を立ててその計画に従って目標を達成できてはじめて、「計画性」は評価されることを覚えておいてください。
仕事をする上で計画性は不可欠!
多くの企業は、年度の始まりに経営計画や経営方針など大筋の計画を打ち出します。随時修正したり見直したりすることはありますが、その計画にそって企業活動を行います。企業が機能するうえで、計画は指針となる欠かせないものです。
また、部署や課、個人レベルの仕事においても、計画を立てることは欠かせません。仕事の内容やボリューム、納期に合わせて、期日までに仕事を納めるための計画を立てます。
計画を立てる際は、メンバーの仕事のスピードなども加味しながら、仕事の進み具合を予測します。計画がスタートしてからは、随時、進捗度合いや出来をチェックし、計画を見直しながらゴールを目指します。
もうひと工夫でほかの就活生に差をつける
就活の自己PRで「計画性」をアピールする就活生は多いです。「計画性」にさらにアピールポイントをプラスすれば、ほかの就活生に差をつけることができます。例えば、以下のような要素に基づいたエピソードを盛り込むといいでしょう。
自己管理だけでなく、チーム全体の管理もできた
仕事は一人でするものではないので、一緒に仕事をしているすべてのメンバーが、目標達成に向けて遅れをとらないように動く必要があります。ときには、計画に大幅に遅れをとっている人をサポートすることも求められます。メンバー全員の進捗管理をした経験があれば、管理能力があることのアピールになります。
同時進行している事柄の優先順位がつけられた
仕事の現場では、複数の仕事が同時進行する場面は多いです。やるべきことに優先順位をつけて結果を出したエピソードがあれば、優先順位を意識しながら行動できることをアピールできるでしょう。
計画通りいかなかった時にうまく対応できた
トラブルなどに見舞われた場合、計画が頓挫することもあるでしょう。それでも決められた期日までに目標を達成するためには新しい計画を立てる必要があります。計画を立て直した結果目標が達成できたというエピソードがあれば、状況に応じて的確な対応ができる臨機応変さをアピールできます。
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最後に
ビジネスで求められている計画性を理解したうえで自己PRを考えると、より効果的なアピールができます。具体的なエピソードを盛り込み、自分の計画性が魅力的に伝わる自己PRを考えましょう。
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