新しいことに前向きにチャレンジする人材が求められている就活の場では、好奇心があることは重要なアピールポイントになります。そのため、自己PRで好奇心の旺盛さをアピールしようとする就活生は多いです。
就活の自己PRで好奇心が旺盛なことを効果的にアピールするには、「仕事の現場で求められている好奇心がどんなものか知ること」「具体的なエピソードを盛り込むこと」がポイントとなります。
ここでは実際に自己PRで使える例文とともに、好奇心をうまくアピールする方法や気をつけるべき点について解説します。
- ・好奇心は就活の場でどう評価される?
- ├好奇心とは?
- └企業は「好奇心旺盛」な人材を求めている
- ・仕事で求められる好奇心とは?
- ├探求心が旺盛で勉強家
- ├新しい世界に物怖じせず飛込める行動力がある
- └流行やビジネスのトレンドに敏感である
- ・「好奇心」をアピールする自己PR文はこう書く
- ├①強みをわかりやすく一言で伝える
- ├②具体的なエピソードを盛り込む
- └③好奇心をどう仕事でいかしたいかでまとめる
- ・自己PRで「好奇心」をアピールする時に注意すべきこと
- ├言い換え表現で差別化
- ├短所に聞こえないか
- └企業が求める人物像を意識する
- ・自己PRで「好奇心」をアピールする例文
- ├「好奇心」をアピールする例文①インターン
- └「好奇心」をアピールする例文②趣味
- ・最後に
好奇心は就活の場でどう評価される?
好奇心とは?
好奇心が旺盛というのは、「自分の知らないことや新しいことに興味があり、それをもっと知りたいと思う気持ちがある」ということです。
「前向きに物事に取り組む」「行動力がある」など、積極性がありポシティブな思考であるというイメージを与える要素でもあります。
企業は「好奇心旺盛」な人材を求めている
「新しいことに前向きにチャレンジできる」「知らないことを積極的に学ぼうとする知識欲がある」「固定観念や古い価値観にとらわれず、トレンドを取り入れられる」などの特長がある人材は、企業から高く評価されます。
いずれも企業が求める人材の特長の一つですので、好奇心を就活の場でアピールすることは効果的です。
仕事で求められる好奇心とは?
仕事上で求められる、または活かすことのできる好奇心には、大きく3つのタイプに分けられます。自分の好奇心がどのタイプになるのか意識しながら書くといいといいでしょう。
探求心が旺盛で勉強家
好奇心の中でも知的好奇心が旺盛な人は、興味を持ったことをとことん調べます。その分野の関連書籍などを読み、知識を蓄積する力と集中力は、プロフェッショナルを目指す仕事の場において、魅力的な要素と言えます。一般職でも評価されますが、特に専門職で重宝される特長です。
新しい世界に物怖じせず飛込める行動力がある
社会情勢やビジネスを取り巻く環境は常に変化していることから、仕事においても常に変化があります。そのため、これまでのやり方にこだわってしまうタイプよりは、積極的に新しいやり方でチャレンジできる人材が求められます。
また、業種や職種にもよりますが、海外出張が多い、海外赴任があるなどの場合は、海外でも物怖じせずに行動できるタフさを持った人材が必要とされています。
流行やビジネスのトレンドに敏感である
ビジネスのトレンドや世の中の流行から、新しいビジネスのヒントが見つかることもあることから、どの仕事においても流行やビジネスのトレンドに敏感であることは欠かせません。
好奇心が旺盛な人の中でも流行に敏感な人は、いち早く流行やトレンドをキャッチし、またそれを受け入れる柔軟さがあります。また、センスがよいことも多いので、クリエイティブ職での活躍も期待ます。
「好奇心」をアピールする自己PR文はこう書く
就活の自己PRで「好奇心」をアピールする際は、次のような構成で組み立てるとうまくまとまります。
①強みをわかりやすく一言で伝える
②具体的なエピソードを盛り込む
③好奇心をどう仕事でいかしたいかでまとめる
①強みをわかりやすく一言で伝える
自己PRではまずはじめに、「私の強みは〇〇です」と結論を一言で述べましょう。この文章はなるべく短く簡潔にまとめるようにします。あれもこれもと伝えたくなるものですが、内容を詰め込みすぎると要点がわかりづらくなります。簡潔な文章の方が理解しやすく、印象にも残りやすいです。
②具体的なエピソードを盛り込む
ただ「好奇心が旺盛です」「いろいろなことに興味があります」と言うだけでは、説得力にかけます。説得力のある自己PRをするには、具体的な理由付けが必要です。好奇心をアピールするときは、「好奇心を持ちそこから行動に移したエピソード」を盛り込むようにします。
エピソードは素晴らしい成果をあげたものでなくて構いません。日常の些細な心がけなどでもいいので、オリジナルであることが大切です。これまでの経験を振り返って、あなたの好奇心旺盛さをよく表している具体的なエピソードを探してみてください。
③好奇心をどう仕事でいかしたいかでまとめる
最後は好奇心を職場でどういかせるのかを示して、自己PRを締めくくるのがいいでしょう。実際にその職場で自分が働いているところをイメージして、自身の好奇心を仕事でどうどのように役立てられるか考えてみてください。
具体的な仕事内容がわからない場合やイメージできない場合は、職場の人とのコミュニケーションや自身の成長のためにいかしたいなど、職種にかかわらず好奇心が役立つ場面を考えてみましょう。
自己PRで「好奇心」をアピールする時に注意すべきこと
言い換え表現で差別化
就活の自己PRで「好奇心」をアピールする就活生は多いです。具体的なエピソードを盛り込んで説得力を高めるのはもちろんですが、できれば表現を変えて「好奇心」を別の言葉で言い換えることをおすすめします。
興味を持ったことについて詳しく調べる人なら、「探究心がある」「知識欲が高い」と言い換えることができますね。
参考までに、好奇心旺盛の言い換え表現としては次のようなものがあります。
・向上心がある
・探究心がある
・何事にも意欲的である
・チャレンジ精神がある
・視野が広い
・柔軟性がある
ほかの学生とかぶらないような、オリジナリティのある表現ができないか考えてみてください。
短所に聞こえないか
好奇心が旺盛なのは長所として捉えられることが多いですが、伝え方を間違えると「短所」のように聞こえる可能性があります。
「ひとつのことを長く続けることが苦手なのでは?」「飽きっぽいだけでは?」という印象を与えないように、一定期間続けてそれなりの結果をあげたことを取り上げましょう。成果やそこから学んだことをアピールできれば、マイナスのイメージにはつながりません。
企業が求める人物像を意識する
自己PRの作成では、企業が求める人物像とのマッチングも意識してください。どんなに優れた人材でも、「うちの会社には合わない」と思われてしまうと選考は突破できません。「職場に馴染めそう」「この仕事で活躍してくれそうだ」と思ってもらうためには、企業の文化や求める人物像を知っておく必要があります。
企業の文化や求める人物像を理解するには、インターンシップに参加するのがおすすめです。社内の雰囲気は実際に行ってみないとわからないことがほとんどです。イメージとのギャップがはっきりすれば、ミスマッチを防ぐことにもつながります。
インターンシップでは社員の方との座談会や質疑応答の時間が設けられていることが多いので、企業が求める人材やどんな人が活躍しているかを聞いてみるといいでしょう。
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自己PRで「好奇心」をアピールする例文
「好奇心」をアピールする例文①インターン
知的好奇心が強く、行動力があることが私の強みです。
学生時代は、ITの技術に対する興味があったことから、IT系企業でインターンとして働いていました。当初はまったく技術がないため、雑用を中心に社員のサポートをしていましたが、技術をつけて少しでも戦力となりたいという気持ちから、業務で役立つ技術の勉強を始めました。
一日3時間の勉強時間を設け、分からないところは社員の方に教えてもらいました。私の一生懸命さが伝わったのか、社員の方も積極的に私に技術を教えてくれるようになり、最終的には責任ある業務も請け負わせてもらえるまでに成長することができました。
御社においても、自分の専門分野を突き詰めて勉強するひたむきさを忘れずに、成長していきたいと思います。
【ポイント】
・興味を持ったことを深く学ぶ、好奇心の旺盛さや探求心の強さがアピールできている
・目標達成のために自主的に勉強したり、教えてもらったりなど、行動に移せることをアピールできている
「好奇心」をアピールする例文②趣味
私の長所は、何でも自分で試してみたいと思う好奇心の旺盛さと、それを実行する行動力です。 大学時代は輸入食材を扱うお店に興味を持ち、よく買い物に行っていました。普通のスーパーでは手に入らない香辛料や調味料などがあり、気になったらお店の人に使い方やレシピを教えてもらい、自分で料理するのが趣味でした。
そこから、その国の食文化や生活にも興味が生まれました。特にタイの食文化に興味を持ったので、実際に旅行に行き、観光向けではなく現地の人が食事に利用するお店を中心に食事を楽しみました。珍しい食材や味付け方法、調理の仕方などを店の人に片言の英語で聞き、ノートに記録し、帰国してからも自分なりに再現して家族や友人にふるまうのが楽しみでした。
興味を持ったことを深く知ることで、自分の世界が大きく広がり楽しめることを知りました。御社においても自分の仕事の分野について深く学び、プロフェッショナルとして活躍できる人材になりたいと思います。
【ポイント】
・海外でも物怖じせずに行動できるタイプであることが伝わる
・学んだことを実生活に落とし込める行動力があることをアピールできている
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最後に
自己PRでは、アピールポイントを相手に的確に伝えることが重要です。自分で判断するだけでなく、友達や家族などにも聞いてもらい、自分の意図した趣旨がうまく表現できているかどうか、確認するとよいでしょう。
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