就活で提出する成績証明書とは?発行方法と企業が提出を求める意図も解説!

就職活動をする中で、「成績証明書を提出してください」と言われることがあります。これまでの学生生活の中ではあまり耳にすることがなかった「成績証明書」とはどのようなものなのでしょうか。

どこでどのように発行すればいいのか、そして企業はなぜ「成績証明書」の提出を求めるのか、提出のタイミングや提出方法などを解説していきます!

就活で提出する成績証明書とは?発行方法と企業が提出を求める意図も解説!
目次

成績証明書とは何か?

そもそも「成績証明書」とはどのようなものなのでしょうか。その名の通りみなさんの大学での成績を証明するものではありますが、どこまで詳細に記載されているのか気になりますよね。

いわゆる公式の「成績表」

「成績証明書」とは、大学で履修した講義名とその取得単位数、さらに科目ごとの評価などが詳細に記載されている成績表です。大学側から外部の方に対して成績を公式に証明するものです。

大学にもよりますが、より詳細な大学であれば「取得した単位の数」「欠席日数」「成績の評価」なども記されており、その学生が大学の授業に対してどのように取り組んできたのかがその「成績証明書」を見るだけでかなり詳細に分かってしまうというわけです。

封をしてあり、開封厳禁!

そんなにいろいろと書かれているのであれば、自分でも事前に中身を確認しておきたい……と思うかもしれませんが、この「成績証明書」はしっかりと封がされており、事前に中身を確認することができません。

もしも無理矢理開封すればそのことは提出時にすぐにバレてしまいます。もしも中身を確認したい場合には自分用に1通取り寄せる必要があります。もちろん、中身を書き換えるなんてことは絶対に不可能です。

発行方法は大学により異なる

発行方法はどのようにすればいいのでしょうか。大学にもよりますので、自分の大学での発行方法は学生課やホームページなどで確認しましょう。

多くの場合、自宅に郵送される場合や、大学構内になる自販機などでの発行が多いようです。1枚発行するごとにお金がかかります。

企業が成績証明書の提出を求める意図は?

それでは、なぜ企業側は「成績証明書」を提出するように求めてくるのでしょうか?ここでは企業の意図について解説します。

卒業できるかの確認と経歴の証明をするため

まずは、本当に予定通り卒業できるのかを確認する意図があります。あまりにも履修すべき単位に対して取得単位数が足りていない場合、「大丈夫かな?」と本人に確認をする場合もあります。

履歴書に嘘がないかを確認する意図もあります。「大学では○○を勉強していました!」と言っているのにその科目を履修していなかった、なんて場合も「成績証明書」をチェックすればすぐにバレてしまいます。

学生についてよく知るため

ほかにも、履修した科目などからどういうことに興味のある学生であったのか人物像を確認することもあります。

大学でどんなことを勉強していたのか知ることで、学生にどんな知識が身についているのかを知ることも可能です。成績からは、どのような姿勢で勉強に取り組んでいたかを計り知ることもできます。

成績証明書を提出するタイミングや提出方法は?

就活のどのタイミングで成績証明書の提出を求められるのでしょうか?提出のタイミングや提出方法について解説します。

最終面接の直前に提出することが多い

「成績証明書」を提出するタイミングは企業によって異なりますが、選考の中盤から終盤に提出を求められることが多いです。内定が確定した後に、内定承諾書と一緒に提出を求められることもあります。

選考途中で「成績証明書」の提出を求める企業の多くは、最終面接の前あたりで提出を求めます。つまり、最後の判定に大きな影響を及ぼす可能性が高いということですね。

成績証明書の提出方法は?

成績証明書は、郵送と手渡しのどちらかの方法で提出するよう指示されることが多いです。郵送の場合は、成績証明書だけでなく「送り状」も同封するのを忘れないよう注意してください。 手渡しの場合は、封筒に入れる必要はありませんし送り状も不要です。持っていく間に折れ曲がったり汚れたりしないように、クリアファイルや書類ケースに入れて運ぶのがいいでしょう。

担当者の前でクリアファイルから出して、担当者から見て正しい向きになるようにして提出します。

成績証明書提出時の疑問を解消しよう

「成績証明書」を提出する際に、よくある疑問をいくつかまとめてみました。こんなときはどうすればいいのだろう……と迷ってしまう場合には、できるだけ真摯に、そして丁寧に対応しましょう。

1通200円以上はキツイ!コピーでもOK?

多くの大学では、「成績証明書」の発行には手数料を求められます。1通200円程度であることが多いですが、たくさんの企業に提出しなければならない場合、けっこうな金額になってしまうこともあります。

1枚だけ発行して、それをコピーすればいいのでは……とつい考えてしまいがちですが、これは絶対にやってはいけません。「成績証明書」は前述したとおり、封筒に入れられ、封がされています。そうした正式な状態で本来提出しなければならないので、コピーでの提出は絶対にNGです。

コピーで提出すると「改ざんしたのでは」と疑われることもありますし、なにより誠実ではない印象を与えてしまいます。お金がかかってしまいますが、必ず提出する企業ごとに1通ずつ手配しましょう。

成績証明書が封筒に入らない!折ってもいいの?

「成績証明書」は多くの場合A4サイズですが、普通郵便で送ることのできるサイズの封筒にはそのままでは入りません。しかし、絶対に折ってはいけません。必ずクリアファイルに入れてそのまま入る大きな封筒で郵送するようにしましょう。

成績証明書の発行が間に合わない場合は?

大学によっては「成績証明書」の発行に数日から1週間程度時間がかかる場合があります。手配できるのが提出期限までに間に合わない、と言う場合には、必ず事前に人事に相談し、いつまでに手配できるか伝えるようにしましょう。

成績は採用にどれくらい影響する?

大学の成績は就活での合否判定にどのくらい影響するのか気になる方も多いでしょう。大学の成績だけで採用・不採用が決まることは滅多にありません。

成績証明書はあくまで判断材料のひとつで、参考程度に見ている企業がほとんどです。成績が悪いからといって、それだけで不採用になることはないので安心してください

しかしあまりにも成績が悪いと、よくないイメージを持たれる可能性はあります。勉強以外に力を注いでいたことをアピールするなどして挽回する対策を考えておくのがいいでしょう。

最後に

大学生になっても「成績証明書」の存在はないがしろにできません。就活に専念しつつも、決して大学の授業をおろそかにはできないということですね。また、「成績証明書」の取り扱いには十分注意し、失礼のないように注意しましょう!


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