ESが通らないのには理由がある?落ちるESと受かるESの違いを徹底解説!

エントリーシート(ES)が通らない場合、「自分ではちゃんと書けていると思うんだけど…」と思っていても、実際には通らない原因が必ず潜んでいます。原因を解消しないままESを出し続けても、思うような成果は得られません。早めに通らない原因を分析・解消して、時間も手間も無駄にせずに就活を進めていきましょう。
今回はESが通らない理由とESが通らないときに試したい対処法について、受かるESと比較しながら解説します。

目次

ESが通らない理由とは?落ちるESと受かるESの違い

ここではESが通らない理由について、落ちるESの文章をNG例、受かるESの文章をOK例として比較してみましょう。

文章が読みにくい

通らないESの特徴としては「文章が読みづらい」ことが挙げられます。読みづらくなる原因としては「主語と述語がずれている」「『だ・である調』と『です・ます調』が混ざっている」「誤字脱字が多い」の3つがあります。それぞれNG例とOK例を見てみましょう。

■主語と述語がずれている
【NG例】私の長所は人に優しく接します。
→「私の長所は」という主語に対して、「優しく接します」という述語が対応していません。
【OK例】私の長所は人に優しく接するところです。

■「だ・である調」と「です・ます調」が混ざっている
【NG例】私の長所は人に優しく接するところです。私は高校時代ボランティア部に所属していた。ボランティア部では小学生の学習支援を行っていました。
→「だ・である調」と「です・ます調」が混ざると、文章のテンポが悪くなってしまいます。どちらかの文体で統一するようにしましょう。
【OK例】私の長所は人に優しく接するところです。私は高校時代ボランティア部に所属していました。ボランティア部では小学生の学習支援を行っていました。

■誤字脱字が多い
【NG例】私が汽車を脂肪するのは…
→誤字脱字は読みづらいだけでなく、「大切なESを見直しもせずに出すなんていい加減な人だ」とネガティブな印象を与えてしまいます。
【OK例】私が貴社を志望するのは…

文字数が少ない・空欄がある

通らないESの特徴としては、質問に対する回答の文字数が少ない、あるいは回答せずに空欄になっているといった点が挙げられます。「回答が思い付かないから」と文字数が少なかったり、空欄だったりすると「この人は意欲がない」「我が社に興味がない」と判断されてしまいかねません。
【NG例】文字数が少ない。空欄や「特になし」という回答がある。
【OK例】記入欄を9割程度埋めている。

質問に答えていない

通らないESの特徴の3つ目は、質問に答えられていない点です。例えば、「学生時代に頑張ったことは何ですか?」という質問に対する回答を見てみましょう。
【NG例】私は大学時代にラクロス部に所属し、毎日頑張っていました。
→ラクロス部に所属していたことは分かりますが、何を頑張っていたのかが分からず、回答としては不十分です。
【OK例】私は大学時代にラクロス部に所属し、主将としてチームメイトをまとめられるようマネジメントの勉強に取り組んできました。

具体性や根拠に欠ける

通らないESの特徴としては「具体性や根拠に欠ける記述が多い」という点もあります。「自己PRをしてください」という質問への回答例を見てみましょう。
【NG例】私の強みは優しいところです。貴社に入社した際には、この優しさを生かしたいと考えています。
→「優しい」という言葉には様々なニュアンスが含まれています。例えば、困った人を率先して助けることも優しさですし、人の話を遮らずに聴けるのも優しさです。この人の優しさは一体どんなものなのかが具体的に分からないため、回答を読んでも「結局、どんな人なんだろう?」という疑問を解消できません。
また、「優しい」という強みも「自分がそう思い込んでいるだけ」という可能性が残ってしまいます。自分が「優しい」という根拠を示すエピソードが必要です。
【OK例】私の強みは困っている人を必ず助けるところです。視覚障害を持つ方が駅で困っていた際には積極的に声をかけ、駅の出口まで送り届けました。貴社に入社した際には、顧客の困りごとに寄り添った商品開発に取り組みたいと考えています。

他の企業でも使い回せる回答になっている

通らないESは「他の企業でも使い回せる回答になっている」という特徴も見られます。「志望動機を教えてください」という質問に対する例文を見てみましょう。
【NG例】私が貴社を志望したのは社風に共感したからです。
→「社風に共感した」という言葉はどの企業にも使えてしまうため、「あまり我が社のことを調べていない。熱意がなさそう」と感じさせてしまいます。そのため、「この企業の○○なところが好きだから入社したい!」という熱意を伝える必要があります。
【OK例】私が貴社を志望したのは「お客様も社員も笑顔!」という社風に共感したからです。インターンシップにも参加し、実際に社員の方が笑顔で働いている姿にも感銘を受けました。

ESが通らない時に試したいこと

「ESが通らない!原因が分からない」と行き詰まってしまったときに試したい2つの方法をご紹介します。

第三者の添削を受ける

書き上げたESは一度第三者に添削してもらうのがおすすめです。自分では「分かるだろう」と思っている表現が、第三者にとっては「意味が分からない」「この表現からは意欲が伝わらない」と感じるものになってしまっている場合があるからです。
家族や友人など身近な人に頼んでもいいですし、大学のキャリアセンターにお願いしてもいいでしょう。第三者目線で分かりやすい表現にできれば、ESの通過率もぐっと高まるはずです。

自己分析や企業研究をやり直す

「ESに何を書けばいいのか分からない!」という方に不足しているのは、自分自身や企業に対する知識や理解です。いったん時間を取って自己分析や企業研究に丁寧に取り組んでみましょう。志望する企業で自分がどんな風に働いているかをリアルにイメージできれば、ESで企業に伝えたいことや質問したいことも自然と具体的になってきます。

まとめ

この記事では、ESが通らない理由として「文章が読みにくい」「文字数が少ない・空欄がある」「質問に答えていない」「具体性や根拠に欠ける」「他の企業でも使い回せる回答になっている」の5つをご紹介しました。
これら5つに共通するのは「ESを読む人の気持ちを十分に考えられていない」ということです。そのため、第三者から添削してもらい、読む人がどう感じるかを知ることが受かるESを作成する近道になります。ぜひ積極的にチェックしてもらうようにしましょう。


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