ESで落ちる就活生が見直すべきポイント

インターンシップや就職活動を始めようとすると、必ずついて回るのがES(エントリーシート)です。しかし就職活動を始めるまで、ESなんて書いたことも聞いたこともないという人は少なくないでしょう。

「ESってそもそも何?」という方もいるかもしれませんね。「アピールできるものが何もなくて、どうやってESを書けばいいかわからない」「実績があるのにESで落とされてしまう」など、書き方がわからない人やESで落ちてしまう原因がわからず悩んでいる就活生も多いと思います。

今回は、いつもESで落とされてしまうという就活生のために、なぜESで落ちるのか、ありがちなNG例や選ばれるESのポイントなどをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ESチェックポイント
目次

なぜあなたのESは落ちるのか?

原因が分析できていない

いつもESで落ちてしまうのは、何か原因があるはずです。どこに問題があるのか、落ちる理由を分析してみる必要があります。これから解説する落ちるESの特徴と照らし合わせながら、一度自分のESを見直してみてください。自分だけで原因がわからなければ、友人や先輩、大学のキャリアカウンセラーなどに見てもらうのも良いでしょう。

学歴フィルター

応募者の多い企業は、書類の数も膨大になります。選考を効率的に進めるために、学歴によってある程度絞り込みをする企業も中にはあります。

企業に合わせたアピールができていない

どの企業にも同じ内容のESを出していませんか?企業によって求める人物像は違うため、同じ強みやアピールでも、強調する部分や言葉を変える必要があります。
企業の文化や求める人物像に合わせて、自身の強みの表現の仕方を変えるなどの工夫も必要でしょう。

ESのルールを守れていない

エントリーシートは企業に提出する公式な書類です。不備があるとそこで落とされてしまうことがあります。

基本的なことですが
・必要書類をすべて提出している
・証明写真のサイズが正しい
・消えないボールペンや万年筆で記入している
などができているか確認しましょう。
また、誤字脱字がないか、文字数が守れているかなども提出する前に確認しておきましょう。

締切ギリギリに提出している

ESを締切前日や当日に出してしまうとその企業に対する志望度が高くないと思われてしまいます。なるべく余裕をもって締切の数日前にはESを提出できるようにしましょう。
企業によっては第一締切日、第二締切日というように締切日を複数設定しているところもあります。なるべく第一締切日の数日前に提出するようにしましょう。

やりがちなNG文章

「文字数が全然足りない!」と困ったり、「上手くまとまっているのに、どうして通らないんだろう」と思ったことはありませんか? その場合の多くは説明不足であったり、以下のようなNG例に当てはまっているかもしれません。早速、自分のESをチェックしてみましょう!

具体性に欠ける

5W1Hを意識できていますか?「どのような状況でどのような目標を持って現状打開のための行動をしたか」「結果としてどのような成果があったか」、というように内容を具体的にすると伝わりやすくなります。エピソードを「Z読み」の型に当てはめて、棚卸してみてください。

情報を詰め込み過ぎている

質問に対し、自身が経験したことをいくつも書いてしまうと、結局何をアピールしたいのかわからないということがあります。

これは一貫性に欠けるESになる原因の1つでもあります。まずは伝えたいことを1つに絞り、限られた字数の中でどれだけ深く自分を表現できるかを考えましょう。

【アルバイト経験について教えてください】
NG例:◯◯塾で英語を教える講師を1年、コールセンターで事務・クレーム対応を1年していました。現在は歯科医院で事務・フロント業務、カルテ整理、電話対応など幅広くサポート業務をしています。

OK例:歯科医院の受付として電話対応、カルテ管理、医師と患者の連絡係としての業務、事務全般の経験を通して、救急時の迅速な判断力と患者様のニーズに合わせた診療スタイルを選択するスキルを身につけることができました。

これで内定獲得!人気企業100社のエントリーシート事例

志望動機が会社の特徴になっている

ESの志望動機で企業を褒める必要はありません。あなたのどのような体験が、企業にとってプラスになるのかをしっかりと説明しましょう。

書き方としては、次のような流れを意識します。 私はこれを頑張りました→今後はこれをしたいです→だから御社で働きたいです

主張と根拠が合っていない

ESで落ちてしまう原因として、自分がアピールしたい強みとエピソード合致していないことが考えられます。

この場合、自己分析のやり直しが必要です。自分が最も楽しい時はどのような時か、エピソードを書き出し、その中でワクワクした経験の共通点を探すと、自然と主張と根拠の矛盾が解消され、あなたらしさが出てくるはずです。

【あなたの一番の強みはなんですか】
NG例: 私の強みはスポンジのような吸収力です。大学2年次に◯◯部マネージャーとして入部しました。1年の遅れを取り戻すため、Webサイトでルールの勉強や講習会で怪我やテーピングの巻き方などを身につけました。その努力が認められ、翌年にはマネージャー代表に選ばれました。この経験から・・・

OK例:私の強みは向上心の高さです。夏にインターンシップをした経験から相手の立場に立って物事を考える視点が足りないことに気づき、1年半続けた歯科医院の受付のアルバイト辞めてコンサルティング会社の営業として長期インターンシップを始めました。この経験からわかるように・・・

読みにくい文章になっている

一文一文が長く、読点の打ちどころがおかしかったり、「てにをは」がおかしかったりする読みづらい文章だと、内容がいかに優れていてもあまりいい評価をもらえません。一文は長くても50文字程度にして、細かく区切って内容を詰め込みすぎないようにしましょう。Wordの校正機能である程度は誤字を修正できますが、見落とされる箇所もあるので自分でも確認・修正するようにしましょう。

選ばれるESとは?

ES(エントリーシート)の役割

なぜ選考を受けるためにはESを通過しなくてはならないのでしょうか?まずはESにはどんな役割があるのか考えてみましょう。一言で言うと「ES」とは、「就活生がどんな人物かを知るためのもの」です。

ESには文章のみ、文章+写真添付、白紙に自由記述、動画提出など様々なタイプがありますよね。就活生がどのような性格で、どのような考え方を持っているのか、様々な質問や方法を通してその人物を知ることを目的としているためです。

選ばれるESのポイントは「読みやすさ」と「分かりやすさ」

選ばれるESを作成するには、実績があるかどうかよりも、ESの書き方を知っているかどうかが重要になります。

人事の人がES1枚あたりにかける時間はおよそ30秒〜3分と言われています。その中で、どれだけ自分に興味を持ってもらえるかが勝負となります。

しかし、難しいことではありません。「分かりやすさ」と「読みやすさ」のたった2つさえ意識して書けば、ESの通過率はぐっとアップします。では、ESで人柄をしっかりアピールして通過するための方法を見ていきましょう!

通過するESのポイント①分かりやすさ

具体的な数字を盛り込む

ESで数字を使う場合は、比較を用いると分かりやすくなります。「結果が大きく見える」ように工夫ができると、なお良いです。

たとえば「5人から10人に増えました」と「2倍に増えました」では、後者の方が同じ内容でも成果があるように見えるのでオススメです。

誰にでも伝わる表現を心がける

落ちるESでよくありがちなのが、「演劇大会」「幹部代」など、サークルで当たり前に使われている言葉をしっかりと説明せずに使用している例です。

「演劇大会」とは、どのような団体によって構成されているのか、頻度、規模、目的、大変さなど文字からは何もわかりません。きちんと言葉の定義付けをするようにしましょう。

誤解を生むような言葉は避ける

ESを書く際、きつい印象を与える言葉や、ネガティブな意味で使われることがある言葉は、なるべく別の表現で言い換えるようにします。

たとえば、指導・教育・教える・伝える・鍛えるなど似た意味を持つ言葉であっても、どの表現を選ぶかにより相手に与える印象は変わります。できるだけ、ポジティブで柔らかい印象を持つ言葉や表現を選ぶようにしましょう。

ES全体に一貫性を持たせる

ESでは似た設問が続くことがあります。「これ同じ内容じゃない?」「なぜ同じようなことを聞くの?」と疑問に思われたことがあるかと思います。それぞれの設問で全く違う強みをアピールしたり、違う側面を見せようとしたりしていませんか?

ESで大切なのは、ES全体に一貫性があるということ。一貫性があると各設問をつなげて読んだ時に、1人の人物像がしっかりと浮かび上がってきます。

自己PR(過去)→学生時代に力を入れたこと(モチベーション)→志望動機(未来)の流れに一貫性があるでしょうか?志望動機が自身の経験とモチベーションによって実現可能であることを証明するように書くといいでしょう。

通過するESのポイント②読みやすさ

一文につき一つの内容にする

一文に内容を詰め込みすぎてしまうと、冗長な文章になって何を伝えたいのか分からなくなります。一文で伝える内容を一つに絞ることで、短くまとまった読みやすい文章にすることができます。

人事が「Z読み」をしていることを意識する

Z読みとは、最初と最後以外は流し読みをしているということです。つまり、最初と最後さえ読めば話が伝わる文章を書く必要があります。まずは「Z読み」に最適な型をマスターしましょう。

「Z読み」に最適な型は、「結論→課題→解決のための行動→成果→学び」です。基本的な書き方「結論→エピソード→結果」と同じですが、もう少し具体的に基本的な書き方を分解した型ということです。この書き方をマスターすればESで通過する確率もアップするでしょう。

他の就活生に差をつけるESとは

ここでは、通過することを目的とするESではなく、面接まで意識したESの書き方について紹介します。

PDCAサイクルを意識する

PDCAサイクルとはPlan(計画)、Do(実行)Check(評価)Action(改善)の頭文字をとった言葉です。企業は、PDCAサイクルを繰り返し回せる人材を欲しています(実際に何人もの人事の方が言っています)。

PDCAサイクルを意識していることがわかるESは、面接において非常に好感を抱いてもらえます。これまでに反省・改善をしてうまくいったことがあれば、そうしたエピソードを盛り込んでみてください。

はじめに強みや信念を一言で書く

人物像がはっきりし、すべてのエピソードを強みや信念を前提にESを読んでくれます。結果、人事が学生の言葉や考え方を補足して受け取ってくれるようになり、主張が伝わりやすくなります。これは面接でも使えるテクニックですので、ぜひ試してみてください。

人事のニーズを考える

人事はどのような課題を抱えているのでしょうか?辞退する学生を減らしたいのかもしれません。優秀な人材を見逃さないようにしているかもしれません。なぜこの学生を次の面接に進ませたのかという批判を受けたくないのかもしれません。

面接官や人事も必ず目的やニーズを持っています。そのニーズを予想し、自分は応えられる人材であることをアピールしましょう。こうした視点が持てると、他の学生とは一線を画したESを作成することができます。

まとめ

ESとは、学生の人物像を見るためのものです。ESには「絶対こう書くべき」というものはありません。自分らしい強みやエピソードを論理的に、客観的に伝えることができれば必ず通ります。

まずは、ESを書いて色々な人に読んでもらいましょう。何度も書き直していくうちに質の高い文章を短い時間で書けるようになります。何度も書いて、鍛えていきましょう!



ES(エントリーシート)の書き方の記事一覧
大学生おすすめコンテンツ