「趣味は音楽鑑賞」を魅力的なアピールにするには?書き方や例文を紹介

就活中は、履歴書やES(エントリーシート)、面接で趣味について聞かれることがあります。音楽を聞くのが好きでも、「音楽鑑賞は趣味じゃないと言われそう」「どんな書き方をすればいいかわからない」と書くのをためらう方も多いのではないでしょうか?

趣味が音楽鑑賞なら、正直にそう答えて問題ありません。しかし、伝え方には工夫が必要です。今回は「趣味は音楽鑑賞」の効果的な書き方や伝え方を例文とともに紹介し、注意すべきポイントについても解説します。

ESや面接で趣味は音楽鑑賞って答えて大丈夫?好印象な答え方は?
目次

趣味を聞く意図とは

そもそもなぜ履歴書やエントリーシート、面接では「趣味」を聞かれるのでしょうか?企業側の意図を知っておくことで効果的な書き方ができます。

人間性を知るため

プライベートな質問をすることで、学生の人間性を知ろうとする意図があります。趣味を聞くことで、「どんな人か」「どんなタイプか」などがイメージしやすくなるので、自社との相性を見極める判断材料になります。

物事に取り組む姿勢を知るため

趣味について詳しく聞くことで、物事に取り組む姿勢を知ろうとしているケースもあります。そこから仕事への取り組み方や、何を大切にしているのかといった価値観を窺い知ることができるからです。

会話のきっかけを見つけるため

趣味の話題は、面接中の会話を盛り上げる糸口となることも多いです。深掘りされてもしっかりと答えられるよう、熱意を持って語れるような趣味を書くのがいいでしょう。

アイスブレイクのため

学生の緊張を和らげるために、趣味を聞くパターンもあります。かしこまった質問でないため学生もリラックスして答えられ、自然な会話がしやすくなるからです。

「音楽鑑賞が趣味」の書き方

おすすめの構成

趣味については次のような構成で書くとまとまりやすいです。

①結論
②エピソード
③学びや展望

①結論
まずはじめに、「趣味は音楽鑑賞です」と結論を述べます。趣味が音楽鑑賞という学生は多いので、ありきたりな印象になってしまう可能性がある点に注意してください。「ライブで生の音楽演奏を聞くことです」など、他の学生と差別化できる表現を考えるのもいいでしょう。

②エピソード
結論に続けて、具体的なエピソードなどを用いて補足説明をします。「音楽を好きになったきっかけ」「どのように音楽を楽しんでいるか」「音楽鑑賞についてのこだわり」などを具体的に書きましょう。

③学びや展望
「音楽を通じて何を得たか」「音楽鑑賞により自分がどう変わったか」など、音楽を通して学んだことや成長できたところを伝えて締め括るのがいいでしょう。「今後はこんな楽しみ方もしてみたい」などの展望を語るのもおすすめです。

趣味でやっていることや取り組み姿勢の中で、仕事にもいかせるようなことがあればアピールするのがいいでしょう。しかし無理に仕事に関連づける必要はありません。仕事に関連づけられる点がなければ、趣味をどう楽しんでいるかだけ伝えれば十分です。

「音楽鑑賞が趣味」の例文

【例文①洋楽で学んだ英語力をアピール】
趣味は音楽鑑賞です。イギリス出身のバンド〇〇がとくに好きで、前向きな歌詞にはこれまで何度も励まされました。和訳ではなく英語で歌詞を理解できるようになりたいと思い、英語の勉強にも力を入れるようになりました。その結果英語力がかなり向上し、TOEICのスコアも700点を超えました。

【例文②異文化理解をアピール】
趣味は音楽鑑賞で、好きなジャンルはK-POPです。中でもアイドルグループ〇〇が好きで、ライブに行くためにこれまで2度韓国に行き、観光も楽しみました。音楽をきっかけに韓国を訪れたことで、これまで知らなかった韓国の文化についても理解が深まりました。

「趣味は音楽鑑賞」を最大限にアピールするコツ

具体性がポイント

趣味についてのアピールでは、「具体性」が大切になってきます。「音楽全般が好き」「どんなジャンルでも聞く」という場合でも、好きなジャンルやアーティストを絞って話す方が効果的です。

「70年代の洋楽がとくに好きです」「好きなアーティストは〇〇です」というように具体的に話すと、面接官との話も盛り上がりやすくなります。

自分なりのこだわりを語る

「生演奏で聞くことにこだわっている」「音質にこだわりがありヘッドフォンやスピーカーに詳しい」など、好きな音楽に対する、自分の「思い入れ」や「こだわり」について書いてみてください。

自分のこだわりについて語ると面接官の興味を引けますし、趣味に対する真剣な姿勢を伝えることができます。

こんな伝え方はNG

「ただなんとなく音楽聞いています」

面接官が注目しているのは、「趣味が何か」ということよりも、「なぜその趣味が好きなのか」「趣味をどのように楽しんでいるか」です。「ヒマなときになんとなく聞く程度です」といった回答だと、熱中している趣味はないという印象を与えます。

「他に書けるような趣味がないから」「当たり障りがなさそうだから」という理由なら別の趣味を書いた方がいいかもしれません。

「ライブで騒ぐのが好きです」

音楽鑑賞といってもさまざまな楽しみ方があり、ライブに行くのが好きという方も多いでしょう。しかし、「ライブで騒ぐのが好きです」と正直に話すのは避けた方がいいかもしれません。

面接を担当する方によっては、「音楽が好きな若者=チャラい」という考えを持っている方もいるため、「ライブで騒ぐのが好き」と話すことで不真面目だという印象を与えてしまう可能性があります。

最後に

音楽が趣味という人は多いので、伝え方を工夫する必要があります。ただ音楽が好きというだけでなく、こだわりや学びなどをできるだけ具体的に伝えてみてください。オリジナルなエピソードや体験を盛り込んで、魅力的なアピールにしていきましょう。


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