履歴書の課外活動欄は、学業以外での自分の個性や魅力をアピールする良い機会です。採用担当者が課外活動でチェックしているポイントを知れば、効果的にアピールすることができます。今回は履歴書の課外活動欄での効果的なアピール方法をご紹介します。
- ・課外活動ってどんな活動があるの?
- ├サークルなどの学内活動
- └アルバイトやインターンシップなどの学外活動
- ・企業が課外活動でチェックすることは?
- ├課題への対処法
- └課外活動を通して成長したこと
- ・履歴書で課外活動を効果的にアピールする方法
- ├課外活動の内容を簡潔に書く
- ├学んだこと・得られたことを書く
- └仕事にどう生かせるかを示す
- ・課外活動の書き方と例文
- ├まずは箇条書きで書いてみよう
- └肉付けして文章にしよう
- ・履歴書の課外活動欄を書くときの注意点
- ├「とくになし」はNG
- └話を盛るのもダメ
- ・書くことがない人は
- ├これまでの経験を振り返ってみる
- ├アルバイトをしてみる
- └インターンシップに参加してみる
- ・最後に
課外活動ってどんな活動があるの?
サークルなどの学内活動
課外活動と聞くと、大学内での活動を思い浮かべる人が多いと思います。学内の課外活動には、次のようなものがあります。
【学内の課外活動例】
・サークル
・部活
・学校行事の実行委員
多くの就活生が経験しているサークルや部活動では、経験そのもので大きく差をつけることは難しいですが、そこから何を学び、どう成長したかを伝えることができれば、十分なアピール材料となります。
アルバイトやインターンシップなどの学外活動
大学外での課外活動は、次のようなものがあります。
【学外の課外活動例】
・ボランティア
・インターンシップ
・アルバイト
・留学
・資格取得
・習い事
アルバイトでも、塾講師・コンビニ店員・飲食店での接客……など様々な種類があるように、学外での活動は学内よりも幅広い選択肢から選ぶことが可能です。
そのため、「どんな活動を選んだか」「どうしてその活動だったのか」を説明することで、自分の個性や強みをアピールすることができるのです。
企業が課外活動でチェックすることは?
課題への対処法
大学の授業は教員が主導で行われますが、課外活動では自分の責任において行動することが求められます。その、課外活動でぶつかった課題への対処法を聞いていくと、その人らしい対処の仕方が見えてきます。
そこから、就活生が入社後にトラブルに直面した時に適切に対処できるかどうかを推測することができます。
課外活動を通して成長したこと
課外活動には、新しい環境に適応したり、仲間と協力するためのコミュニケーションをとったり、活動に貢献するために専門性や知識を高めたりと、自分自身を成長させるチャンスがたくさん詰まっています。
課外活動を通して何を学び、どのように成長に生かしたかを確認することで、入社後に活躍できる人材かどうかもチェックすることができるのです。
履歴書で課外活動を効果的にアピールする方法
課外活動の内容を簡潔に書く
まずは課外活動の内容を簡潔にまとめます。活動内容のざっくりとした紹介・活動の目標・自分の役割……などを具体的に記載していきましょう。
自分にとっては当たり前のことでも、採用担当者にとっては全く知識がない場合もあります。誰が読んでも頭の中に活動風景がイメージできるように、具体的で分かりやすい説明を心掛けてくださいね。
学んだこと・得られたことを書く
課外活動で学んだことや得られたことを次の3ステップで書いてみましょう。
①最初に課外活動で出会ったトラブルや、課外活動中に気づいた自分自身の課題について説明しておきます。
②次にそのトラブルや課題に対してどう対処したかを記述します。
③最後に、その経験から学んだことや得られたことを書きます。
ここでも、活動を知らない人が読んでも分かる内容になっているかをしっかり確認しておきましょう。
仕事にどう生かせるかを示す
企業が課外活動から知りたいのは、活動での頑張りではなく、入社後にその経験を生かしてくれるかどうかです。そのため、先ほどの「学んだこと・得られたこと」が仕事にどう生かせるかを示しておくことも重要です。
仕事に生かせることをアピールするには、企業の求める人材やスキル、業務内容を十分に知っておかなければなりません。企業のホームページや会社説明会、OB・OG訪問を上手に活用して、企業への理解を深めておきましょう。
課外活動の書き方と例文
まずは箇条書きで書いてみよう
いきなり文章で書き始めると、途中で「何が書きたいのか分からなくなった」と混乱してしまうことになります。まずは書こうと思う内容を箇条書きで書いてみましょう。
・合唱サークルで総務として活動していた(活動内容)
・活動方針の違いから、サークル内で対立が起きた(トラブル・課題)
・それぞれの主張を聞いた(対処法)
・1人1人の意見を丁寧に聞くことが大事だと学んだ(学んだこと・得られたこと)
・お客様のニーズを聞き取り、対応できる(仕事にどう生かすか)
肉付けして文章にしよう
私は合唱サークルに所属し、サークル全体のまとめ役を担う総務として活動していました。当時、サークル内では歌うことを楽しみたいグループとコンクールで賞を取りたいグループとが対立していました。
全体ミーティングでは感情的なやり取りが続き、話し合いがうまくいかないため、私はそれぞれのグループの主張を聞くことにしました。その結果、どちらのグループも「合唱が好き」という気持ちは同じであり、そこから意見をすり合わせて妥協案を探ることができました。
この経験から1人ひとりの意見を丁寧に聞くことの大切さを学びました。貴社でもお客様のニーズを聞き取り、満足していただけるサービスづくりに尽力したいと考えています。
履歴書の課外活動欄を書くときの注意点
「とくになし」はNG
履歴書の課外活動欄に、「とくになし」と書くのは避けましょう。課外活動はそれほど重視されないだろうと思うかもしれませんが、「なし」という記述はやる気がなく志望度も低い印象を与えてしまいます。
履歴書はあなたの魅力をアピールするチャンスです。どんなに些細なことでもいいので、アピールできる経験を探して書くようにしましょう。
話を盛るのもダメ
自慢できるような活動がないからといって、嘘を書いたり、事実と違うことを書くのもよくありません。アピールしようと話を盛ってしまうと、具体的な質問をされたときにうまく答えられず、嘘がバレてしまいます。
大切なのは実績でなく、その経験からどんなことを学んだか、どう成長したか、ということです。目立つような実績がなくてもいいので、工夫して何かを成し遂げた経験や学びのあったことについて正直に書いてみてください。
書くことがない人は
これまでの経験を振り返ってみる
「留学もボランティアもしたことないし」、と書くことがなくて悩んでしまう人もいると思います。そんな場合はこれまでの自分の経験をじっくり振り返ってみましょう。
どうしても見つからないという人は、趣味の活動について書いても構いません。個人的に興味があって勉強していることや資格を取得した経験について書くのもいいでしょう。
読書が趣味なら「読書からどんなことを学んだか」を書いてもいいですし、スポーツが趣味なら「上達のために努力したことや達成感を感じたこと」を書くこともできます。
アルバイトをしてみる
課外活動の経験がないという人は、アルバイトをしてみるのもいいでしょう。アルバイトの経験がない人は、短期のアルバイトでも構わないので何かにチャレンジしてみてください。
志望業界に関係のあるアルバイトや仕事でいかせるスキルを身につけられるアルバイトだと、履歴書やES(エントリーシート)にも書きやすくなります。
インターンシップに参加してみる
企業のインターンシップに参加してみるのもおすすめです。1日から数日の短期インターンや夏休み中だけなど期間限定のインターンもあるので、参加しやすいプログラムを探してみましょう。
課外活動の経験になるのはもちろんですが、実際に企業で仕事を体験することで、企業や仕事内容の理解が深まるので、就活の志望動機作成などにも役立ちます。
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最後に
課外活動欄は「どれだけすごい活動をしたかが評価される」と誤解されがちです。しかし、大切なのは活動の派手さよりも、そこから何を学び取ることができたかということ。
自分を大きく成長させることが出来たなら、どんなに些細な経験でも十分なアピールにつながります。あなたの持つ個性や魅力が伝わるように、履歴書の課外活動欄を作成してみてくださいね。
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