2020年には小学校でプログラミングが必修化されるなど、IT社会においてプログラミングの重要性が日に日に増してきています。
プログラミング言語には無数の種類があり、大学の講義でも習うC言語やJavaだけではなくSwiftやKotlonのようにスマートフォンアプリを作れるもの等様々です。
本記事ではプログラミング言語の中でも初心者におすすめな「VBA」について解説します。今すぐプログラミングを始めてみたい方はぜひ参考にしてみてください。
- ・VBAとは?
- ・VBAのメリット
- ├環境構築が簡単
- ├業務で使われる事が多い
- ├習得が容易
- └クラウドソーシングで稼ぐことができる
- ・VBAのデメリット
- ・VBAが役立つ仕事とは
- ・最後に
VBAとは?
Visual Basic for Applications の略でVBAと言われています。いわゆる「Excelマクロ」とも呼ばれており、MicrosoftExcelに標準で搭載されている機能です。
Excelを利用した作業を効率化できるだけではなく、書類を作成したりWeb上のデータを取得するなど利用価値は多岐に渡ります。
特に社会に出てからの多くの業務はExcelが使われるため、VBAは欠かせません。VBAを覚えることは企業で働く上でのアドバンテージとも成り得るのです。
VBAのメリット
VBAのメリットを解説します。
環境構築が簡単
実はVBAはパソコンにMicrosoftExcelがインストールされていればいつでも使うことができます。導入方法は簡単でExcelのタブに「開発」タブを追加します。開発タブの出し方は「ファイル」タブから「オプション」を開き、「リボンのユーザ設定」から「開発」タブにチェックを入れてOKボタンをクリックします。
後はExcelのワークシート画面で「Alt + F11」を押すとVBEが開き、プログラミングを始めることができます。VBEとは「Visual Basic Editor」と呼ばれるもので、VBA専用の開発エディタとなります。
大学生なら多くの方がレポートなどでExcelを使っていると思います。前準備なしでプログラミングができるのはVBAの大きなメリットだと言えます。
業務で使われる事が多い
VBAの特徴として会社の業務で使われることが非常に多いです。業務の中でも決まった作業を同じような手続きで行うものは、VBAで自動化することが望ましいのです。
例えば、社内の会計部署での仕事に毎月の会計業務があります。社内の全ての部署の会計情報を入力とし、月々の会社全体としての会計を計算します。人力で作業するのであれば、全ての部署の会計情報が記入されたExcelをわざわざ開き、コピペで貼り付けていくことになります。VBAならばExcelファイルを開くところから数値の計算まで全て自動でやってくれるようにできます。
他にも学校の教員であれば生徒の成績管理、研究者ならば大量の研究データの計算や管理など、多くの仕事でExcelが使われています。煩雑になることが多いものの、やらなければいけない仕事です。そんな業務の効率化のためにもVBAは欠かせないのです。
習得が容易
VBAのメリットに習得が容易であることが挙げられます。他の言語と比べ、業務で使われることが多い分VBAの紹介ページは需要が高く、Web上で参考となるページが多いのです。自分の実現したいソースコードがすぐに見つかるため、躓くことなく習得することができます。
クラウドソーシングで稼ぐことができる
クラウドソーシングでもVBAの案件が多く出回っています。多くは規模の小さいものですので単価は低いですが、慣れれば少ない時間で達成できるようになります。
環境構築が簡単な点や習得な容易な点から、プログラミング初心者の方でも取り組みやすいと思います。クラウドソーシングでお小遣いを稼ぎたいならばVBAがおすすめできます。
また、VBAを覚えたものの、自分で特に作りたいものがない場合はクラウドソーシングの案件を通して勉強することも有効です。クライアントの要望どおりに開発を進めていく中で、必要なスキルが身についていくため学習の効率が高いです。
VBAのデメリット
VBAのデメリットとして、良くも悪くも性能がOfficeに依存してしまっている点が挙げられます。数千行にも及ぶような大きな処理は実行途中でExcelが落ちてしまうため、業務向きとは言えVBAでは実現できません。
また、Windows環境でしか動作できません。本格的なシステム開発だとUNIX環境にプログラムを設置していくことになりますが、VBAはOfficeに依存するためUNIXでは利用できません。
VBAが役立つ仕事とは
VBAが役立つ仕事には「プログラマ」や「SE(システムエンジニア)」があります。彼らの多くの場合は自分の企業のためにVBAを作るのではなく、VBAで開発したExcelマクロを製品として取引先に納品します。
取引先となる顧客企業から、業務の中でExcelを使って効率化したいポイントをヒアリングします。それが要件となり、自社で開発を行い完成したExcelマクロを納品します。
もちろん、プログラマやSEではない、事務職でもExcelで大量のデータを処理する仕事が多い場合にVBAは役に立ちます。普通であればVBAのノウハウを持つ情報系の部署やITベンダに開発を依頼することになりますが、自分でVBAでマクロを作ってしまえば業務効率化を狙うことができます。
企業のあらゆる仕事がExcelを使って行われています。Excelが日常の業務で使われるうちはVBAの需要がなくなることはないでしょう。
最後に
VBAについて解説しました。大学生のうちからプログラミングを学んでおくことは今後のIT社会に向けて重要となってきます。VBAならば初心者でも容易に始めることができるのでおすすめです。
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