聞き上手というのはコミュニケーションにおいて重要なスキルであり、自己PRでもいいアピールポイントとなりますです。しかし、アピールすることが非常に難しいスキルでもあります。
「聞き上手」というアピールポイントは、どうすればうまく伝えられるのでしょうか?「聞き上手」の効果的な自己PR方法について、例文つきで解説します。
- ・「聞き上手」を就活の自己PRでアピールするのはアリ?
- ├「聞き上手」であることは高評価
- └「聞き上手な人」ってどんな人?
- ・「聞き上手」をアピールする方法
- ├「聞き上手」のアピールは難しい
- ├「具体的な成果」と「仕事でどういかせるか」を話すことがポイント
- └「聞き上手」の自己PR具体例
- ・「聞き上手」をアピールする際の注意点
- ├理解力や聞く姿勢も大切
- ├短所と捉えられないよう注意して
- ├言い換え表現をうまく使おう
- └面接でも「聞き上手」を意識する
- ・まとめ
「聞き上手」を就活の自己PRでアピールするのはアリ?
「聞き上手」であることは高評価
仕事は多くの人とコミュニケーションをとりながら進めていくものなので、「人の話をしっかりと聞くことができる」という資質はとても大切です。
「聞き上手」であるということは、就活の場では高く評価されるポイントとなります。どの職種でも必要な力なので、上手にアピールすることができれば好印象を与えられるでしょう。
「聞き上手な人」ってどんな人?
聞き上手な人には、3つの特徴があります。
①相手の立場を考えることができる
②相手を否定せず自分の意見を押し通さない
③相手に共感する
「相手の目を見てきちんと話を聞く」「適切な場所で相槌を打てる」というのも、聞き上手な人の特徴です。
「聞き上手」をアピールする方法
就活の自己PRでは「聞き上手」をどのようにアピールすればよいのでしょうか?
「聞き上手」のアピールは難しい
「聞き上手」というのは相手がいてのものであり、主観によるところが大きいと言えます。自分は聞き上手だと思っていても、相手は聞き上手だと思っていないという可能性もあるのです。
立証が非常に難しいため、客観的事実をもとに自己PRを考える必要があります。一番のポイントは、「自分が聞き上手だったためどのような良いことがおこったか」という結果をしっかりと話すことです。
「具体的な成果」と「仕事でどういかせるか」を話すことがポイント
面接官が知りたいのは「聞き上手」という言葉ではなく、具体的な経験です。「聞き上手なことを活かしてどのような成果を上げたか」「なぜ聞き上手だと言えるのか」ということです。
「相手の話をよく聞き、相手のことを考えて行動した」というように、エピソードの中に自分の謙虚さや誠実さを表現できるような文章を入れるとなおよいでしょう。
企業は「これからはどのような活躍をしてくれる可能性があるか」、という点に注目しています。活躍がイメージできるよう、具体的なエピソードを盛り込んでアピールするようにしましょう。
「聞き上手」の自己PR具体例
例えば家庭教師のアルバイトをしている人なら、次のような自己PRができます。
私の長所は聞き上手な点です。大学生時代、私は家庭教師のアルバイトをしていたのですが、教えていた生徒の中になかなか成績が上がらない生徒がいました。もしかしたら勉強以外のことに問題があるのではないかと考え、その生徒としっかりとコミュニケーションをとることにしました。
そして話を聞いていく中で、「部活が忙しく、勉強をしようと思っても疲れて寝てしまい集中できない」という悩みを抱えていることが発覚しました。その生徒に対しては個別の勉強カリキュラムを作り、部活のない日に重点的に宿題や勉強をするよう指導しました。
その結果、1ヵ月後の学力テストでは学年1番の成績を取ることができました。このような結果を残すことができたのは、生徒の話をしっかりと聞き、問題解決のために動くことができたからだと考えています。御社入社後も顧客の考えをしっかりと聞き、信頼関係を築いていきたいと思っています。
「聞き上手」をアピールする際の注意点
「聞き上手」をアピールする際は、次の点に気をつけましょう。
理解力や聞く姿勢も大切
「聞き上手」は単に相手の話を黙って聞くだけではなく、一を聞いて十を知ることが求められます。話をきちんと理解できることが聞き上手の本質でもありますので、相手の話の意図を汲み取った発言を心がけなければなりません。
説明会や面接などでは、担当者だけでなく同じ就活生の話もしっかりと聞く態度を示すようにします。「他の人の話をよく聞きとっさの質問にも答えられるようにしておく」「面接官の質問の真意をきちんと把握して答える」など、自己PR以外のところでも「聞き上手」をアピールできるようにしておきましょう。
短所と捉えられないよう注意して
「聞き上手」をアピールする時に伝え方を間違えてしまうと、面接官に「自己主張が弱い性格なだけでは?」「自分の意見をはっきりと言えないのでは?」といったイメージを与えてしまう可能性があります。
こうした消極的なイメージを与えないように、エピソード選びや伝え方に注意してください。周囲の人の話を聞く姿勢を持っていることに加えて、「自分の意見をしっかりと発言できること」も盛り込むといいでしょう。
言い換え表現をうまく使おう
「聞き上手」であることをアピールする就活生は多いです。そのため、よくあるエピソードやありきたりな表現では、面接官に「他の就活生と同じような自己PRだな」という印象を与えてしまう可能性があります。
「聞き上手」を別の言い回しで表現するなら、次のようなものがあります。
・傾聴力が高い
・コミュニケーションではとくに「聞くこと」を意識している
・人の話を聞くのが好き
・素直な性格である
・自分とは違った意見を受け入れることができる
・いつも冷静で客観的な視点を持つことを心がけている
言い換え表現を使って他の就活生と差別化を図り、面接官の印象に残るような個性のある自己PRを作成しましょう。
面接でも「聞き上手」を意識する
「聞き上手」をアピールしたいのに、面接での質問の受け答えで「聞き下手」な自分を披露してしまっては、自己PRでいくら良いことを話しても説得力に欠けてしまいます。
「聞き上手である」と一生懸命に自己PRするあまり喋りすぎてしまったり、喋っているうちに何を話しているか分からなくなってしまっては、「聞き上手」という印象は与えられません。
面接ではとくに、次のポイントを意識してみてください。
・話を途中で遮らない
・適度に目線を合わせる
・頷きや相槌を忘れずに
・質問の意図をしっかりと理解する
「聞き上手」を長所としてアピールするなら、内容を簡潔に話すことを意識してあまり喋りすぎないように注意しましょう。
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まとめ
相手の話をじっと聞くということは、誰にでもできることではありません。人は、ついつい自分の意見を押し付けるのに必死になってしまうものです。
相手の話を聞けるということは、自分の感情をコントロール出来るということにもつながります。「聞き上手」というのはコミュニケーションにおいて非常に重要な要素であり、しっかりとアピールできれば非常に効果的な自己PRになります。
これまでの経験をうまく盛り込んで、効果的に「聞き上手」をアピールできるようにしましょう。
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