就活の面接やエントリーシート(ES)の作成では、必ずと言っていいほど「自己PR」について聞かれますよね。自己PRでは、わかりやすいキーワードでうまく自分を表現することが非常に大切です。 今の伝え方で、あなたの人物像は本当に企業の採用担当者に伝わっているでしょうか?ここでは実際に自己PRで取り上げられることが多いキーワードである「リーダーシップ」「行動力」「企画力」「粘り強さ」について、例文を使って効果的なアピール方法を解説します。面接において注意すべきポイントもあげていくので、ぜひ参考にしてみてください。
- ・就活での「自己PR」とは?
- ├企業が「自己PR」を聞く意図
- └「自己PR」は自己紹介とは違う
- ・自己PRの伝え方のポイント
- ├具体的なエピソードを盛り込む
- └仕事の現場でどう活かせるのか
- ・「自己PR」を作成する時の注意点
- ├PRポイントは厳選する
- └言い換え表現を探してみる
- ・自己PRで「リーダーシップ」をアピールする
- ├「リーダーシップ」をアピールする時のポイント
- └自己PRの例文:リーダーシップ
- ・自己PRで「行動力」をアピールする
- ├行動力」をアピールする時のポイント
- └自己PRの例文:行動力
- ・自己PRで「企画力」をアピールする
- ├「企画力」をアピールする時のポイント
- └自己PRの例文:企画力
- ・自己PRで「粘り強さ」をアピールする
- ├「粘り強さ」をアピールする時のポイント
- └自己PRの例文:粘り強さ
- ・最後に
就活での「自己PR」とは?
企業が「自己PR」を聞く意図
企業は自己PRから、あなたが会社でどんな活躍をしてくれるのかを推測しようとしています。「どんな仕事に向いていそうか」「どんな環境で伸びそうか」ということを見ようとしているのです。
「どんなことが得意なのか」「どんなことで力を発揮できるか」がわかるのが、いい自己PRです。得意なことや、仕事でいかせるアピールポイントをうまくまとめることを意識しましょう。
「自己PR」は自己紹介とは違う
就活での「自己PR」は、「自己紹介」とは違うということを理解しておいてください。言葉は似ていますが、これらは違うものです。違いが理解できていないと、何を聞かれても同じような回答になってしまいます。
「自己PR」を聞かれているのに、ただの自己紹介ととれるような答え方をすると、「質問の意図を正確に汲み取れない人」としてマイナスの評価をされかねません。似たような質問でも混同せずに、的確に答えるよう注意してください。
自己PRの伝え方のポイント
就活の面接やESで自己PRを効果的に伝えるために押さえておきたいポイントは、次の2つです。
①アピールポイントの裏付けとなるエピソードを話す
②入社後に仕事でどのように役立つかをイメージできるようにしておく
具体的なエピソードを盛り込む
「私の強みはリーダーシップです」と言うだけでは、どうしても説得力に欠けます。面接官に深堀りされても答えられるように、以下のことをしっかり説明できるようにしておきましょう。
・実際にリーダーシップを発揮した経験
・その経験から学んだこと
・リーダーシップを発揮した行動の動機
・リーダーシップを発揮してあげた具体的な成果
仕事の現場でどう活かせるのか
自己PRで伝える自分の強みが仕事でどのように活かせるのか、ということまで話せるようにしておくとより効果的です。
仕事で活躍する姿を採用担当者がイメージしやすくなりますし、仕事内容をきちんと調べているというアピールにもなります。
自分の長所を考えたら、それが志望する職業でどのように活かせそうか、OB訪問などで聞いてみるのも良いでしょう。
「自己PR」を作成する時の注意点
PRポイントは厳選する
自己PRの作成でありがちな失敗が、「あれこれ詰め込み過ぎてしまう」ことです。なるべくたくさんアピールしたいという気持ちはわかりますが、いろいろな強みを詰め込みすぎると一番大切なポイントが伝わりづらくなる恐れがあります。
効果的に自己PRをするなら、アピールポイントはできれば一つに絞りましょう。多くても2つくらいにとどめておくことで、担当者の印象に残りやすくなります。
言い換え表現を探してみる
自己PRで就活生がアピールするのは、ある程度予測ができる言葉が多いです。「責任感」「行動力」などは多くの就活生が自己PRで話すため、採用担当者にしてみれば、どれも同じように聞こえてしまうことも。
ほかの就活生と差別化をはかるために、別の表現で言い換えることができないか考えてみましょう。ありきたりな言葉ではなく個性のある独特な表現をすれば、面接官や採用担当者の注意をひきやすくなります。
自己PRで「リーダーシップ」をアピールする
「リーダーシップ」をアピールする時のポイント
サークルやアルバイトなどでの経験を交えてアピールする人が特に多いキーワードです。そもそもリーダーシップとは何でしょうか?
企業においてのリーダーシップとは、強い意志・信頼性・情熱・先見性などを持ち、周りを巻き込んで組織の中心として統率していく力のことです。具体的なエピソードを語る際にはこれを意識して、以下のことを伝えます。
・どのような目的、意思を持って
・周りをどんな方法で巻き込んで
・どんな成果を出したのか
サークルの代表やバイトリーダーなど、「リーダー経験があるかどうか」というのはそこまで重要ではありません。
立場上リーダーでもリーダーとしての貢献をアピールできないと説得力の無い自己PRになってしまいます。逆に役職についていなくても強い意志を持って周りを巻き込み結果を出した経験があればリーダーシップをアピールできます。
自己PRの例文:リーダーシップ
私の強みはリーダーシップです。アルバイト先では、新人のスタッフの指導を任されていたのですが、仕事だけでなく環境に早く馴染めるよう食事会を企画したりもしていました。
そして普段から、なるべくスタッフ同士が多く会話をするきっかけをつくるよう心がけてもいました。社会人になっても職場全体の雰囲気作りを大切にして、仕事をしていきたいと思っています。
自己PRで「行動力」をアピールする
行動力」をアピールする時のポイント
「思ったことをすぐ実行する」「フットワークが軽い」だけでは、行動力があるとは評価されません。行動力のある人とは、難しい課題に直面した時それをクリアするために何をすべきかを考え、困難なことも実行できる人のことです。
他の人がなかなか実行できないようなことを実行し、成果に繋げた経験はありますか?なんとなくすぐに行動する、というより、強い目的意識を持って大変なことも成し遂げるような姿勢、能力が好まれます。そのようなエピソードを伝えるように意識してください。
自己PRの例文:行動力
私の強みは行動力です。大学2年の夏休みに語学留学をすると決心してから、半年間のアルバイトで留学資金を貯め、イギリスの語学学校に留学することができました。
学校とアルバイトの両立は大変でしたが、目標のために時間の使い方を工夫して、なんとかやり遂げられた時は達成感を感じられました。
自己PRで「企画力」をアピールする
「企画力」をアピールする時のポイント
「アイデアや企画を考えることが好き」「周りから企画力があると言われる」「人とは違う発想ができる」、このようにアピールする人がいますが、人と違う発想や意見を持つことが企画力ではありません。
課題を的確に捉え、問題の本質を見抜く力こそが企画力の原点です。さらに考えて、考えて、考え抜く。つまり企画とは論理的思考の積み重ねから生まれるものなのです。
学生時代に何かを企画して成功させたエピソードを伝える際にも、「たまたま思いついたことがうまくいっただけで、仕事で同じように企画力を発揮できるとは限らないんじゃないか?」と思われないようにしましょう。
そのためには、企画を考えた思考の過程、何を課題と考えてどのようなアプローチで解決策を導きだしたのか、ということまで論理的に説明できるようにしておく必要があります。
自己PRの例文:企画力
私の強みは企画力です。大学時代に所属していたテニスサークルに、なかななか新しい人が入ってこない時期がありました。
私は初心者の人でも楽しめるようなテニスを使ったゲームのイベントを企画したり、SNSを利用してサークルの楽しさをアピールしたりということを試してみました。
そしてメンバーが10人も増えるという結果につながりました。自分のアイデアで結果を出す楽しさを実感できた経験です。
自己PRで「粘り強さ」をアピールする
「粘り強さ」をアピールする時のポイント
子供の頃からの趣味、習い事、スポーツなど長く継続していることをアピールしても、伝わるのは「飽きっぽい性格ではなさそう」ということだけです。
好きなことを長く続けられるのは当たり前のことです。仕事においての粘り強さとは、目標達成・成功へ向けての強い意思を失わないことを指します。
「嫌なことがあっても目標達成のために努力を続けた」「困難に直面しても諦めずに続けた」、というようなエピソードを伝えてください。仕事では当然嫌なこと、困難なことがたくさんあります。そういうことに直面しても前向きに取り組み続けることができるということをアピールするべきなのです。
自己PRの例文:粘り強さ
私の強みは粘り強さです。私は高校時代に、吹奏楽部に所属していました。人数の多い部活だったので、ソロの演奏パートが与えられるのは選ばれた数人のメンバーだけでした。私はいつも選ばれなかったのですが、最後の演奏会ではなんとか選ばれたいと思い、毎日2時間の練習をすることにしました。
その結果、私が選ばれて最後の演奏会でソロパートを演奏することができました。最後まで諦めることなく、努力することの大切さを学んだ経験です。
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最後に
今回取り上げたキーワードは、どれも社会人に求められる資質です。自己PRを組み立てていく際に、これまでの経験を思い起こすのはもちろんですが、社会人として何が必要かを考え、仕事で役立つことがイメージできるような強みをアピールすることを意識しましょう!
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