夏採用はほかの採用時期と比べてどう違う?夏採用を行う企業や、注意点を解説!

一般的な就活スケジュールでは3~6月頃の「春採用」で内定を得て、就活を終えることになります。しかし、春採用で内定を得られなかった場合には「夏採用」での内定獲得も視野に入れなければなりません。

そもそも「夏採用」という言葉に馴染みがない方もいるでしょう。そこで今回は夏採用がほかの採用時期と比べて違う点や夏採用を行う企業を探す方法、夏採用を目指す上での注意点を解説します。

目次
  • 夏採用とは?
  • ├採用枠の補充として実施される選考
  • └夏採用を行う企業とは?
  • 夏採用を行う企業を探す方法
  • ├就活ナビサイトを利用する
  • ├就活エージェントを利用する
  • ├企業説明会に参加する
  • └大学のキャリアセンターに相談する
  • 夏採用の注意点
  • ├春採用より厳しくなる
  • ├優れた学生がライバルになりやすい
  • └夏採用ならではの質問に回答する準備が必要
  • まとめ

夏採用とは?

採用枠の補充として実施される選考

夏採用とは春採用で埋まらなかった採用枠を補充するために行われる選考を指します。春採用は3~6月頃に行われるのに対し、夏採用は6~8月頃に実施されます。

企業は採用活動を行う上で事前に採用枠を予定し、春採用で枠を満たすことを目指します。しかし、思うように就活生が集まらなかったり、内定辞退者が多かったりした場合、採用枠を補充するために夏採用を行うのです。

夏採用を行う企業とは?

夏採用を行っているのは次のような企業です。

■BtoB企業
私たちがCMなどで目にするのは、個人を対象として商品やサービスを提供する「BtoC(Business to Consumer)企業」です。

一方、企業相手に取引を行う「BtoB(Business to Business)企業」は、個人に宣伝活動をしないため、私たちが日常生活でその存在を知る機会もあまりありません。その結果、知名度の低さから就活生が十分に集まらず、夏採用を実施するBtoB企業も多いのです。

■大手企業のグループ会社
大手企業のグループ会社も夏採用を導入しているケースが多く見られます。春採用の段階では知名度の高い親会社に就活生の応募が集中してしまい、グループ会社にまで就活生が集まらないことがあるためです。

■通年採用を実施している企業
多くのベンチャー企業や外資系企業は「優れたスキルを持つ人材であればいつでも欲しい」と考え、春採用や夏採用といった枠組みにとらわれず、通年採用を実施しています。

夏採用を行う企業を探す方法

夏採用はすべての企業が行っている訳ではありません。ここでは夏採用を行う企業を探す方法についてご紹介します。

就活ナビサイトを利用する

夏採用を行う企業を探す方法として代表的なのが「就活ナビサイト」の利用です。おそらく就活ナビサイトは春採用の段階でもほとんどの就活生が利用するのではないでしょうか。就活ナビサイトには夏採用の企業も掲載されていますので、春採用の時と同じように企業探しに活用してみましょう。

就活エージェントを利用する

就活ナビサイトには、主に企業の「アピールポイント」が掲載されており、実際の企業の雰囲気を掴むことは困難です。就活ナビサイトに加えて活用したいのが「就活エージェント」です。

就活エージェントは、就活ナビサイトには掲載されていないような企業データをもとに、就活生にぴったりの企業を一緒に探してくれます。夏採用では仲間を見つけづらいこともあり、一緒に就活を乗り越えてくれる人がいることも大きな支えになります。

企業説明会に参加する

企業の実態を掴むには「企業説明会への参加」もおすすめです。1社だけで企業説明会を行っている場合もあれば、夏採用を行う企業が集まって合同説明会を行っていることもあります。夏採用で内定を獲得するには多くの企業に意欲的に応募することが大切なので、ぜひ様々な企業の情報に触れておきましょう。

大学のキャリアセンターに相談する

大学のキャリアセンターで相談してみるのもいいでしょう。大学のキャリアセンターには「ぜひ〇〇大学の学生に来て欲しい」と考える企業からの求人が集まりやすく、一般に公開されている求人よりも内定を得やすい可能性があります。

就活エージェントと同様に就活に向けて具体的な助言やサポートも受けられるため、春採用での就活がうまくいかなかったと感じている人はぜひ活用すると良いでしょう。

夏採用の注意点

夏採用は春採用と同じ気持ちで取り組んでいるとうまくいきません。夏採用における3つの注意点を押さえておきましょう。

春採用より厳しくなる

一般的に夏採用は基本的に春採用よりも条件が厳しくなります。そもそも夏採用は春採用の採用枠の空きを埋めるために実施されることがほとんどです。採用枠が充足している企業は夏採用を行いませんし、夏採用を行う企業の採用枠自体も少なくなります。夏採用では少ない空き枠にたくさんの就活生が集まり、春採用よりも厳しい選考となる傾向があります。

また、10月1日に内定式を予定する企業が多く、それまでに採用活動を終えるため、春採用よりもハイペースで選考が進んでいく場合があり、春採用よりも準備や対策に割ける期間が短いのも特徴です。

優れた学生がライバルになりやすい

夏採用には強みを持つ学生が参加する傾向があります。例えば、次のような学生です。

・体育会を引退した学生:夏の大会まで努力を積み重ねてきた粘り強さは高く評価されます。
・留学から帰国した学生:海外での経験や語学力がアピールポイントとなります。
・内定を得ているがもっと良い条件の企業を探す学生:すでに就活に十分な対策が取れているため強力なライバルになります。

このように夏採用では優秀な学生がライバルとなるため、準備を怠っていると夏採用での内定獲得は難しくなってしまいます。

夏採用ならではの質問に回答する準備が必要

多くの就活生は春採用で内定を得て、就活を終えます。そのため、夏採用に参加している学生に対して企業は「どうして春採用で内定を得られなかったのだろうか?就活をサボっていたのだろうか?」と疑問をもちます。

・なぜ春採用では我が社を受けなかったのか
・これまでの就活で内定は得ていないのか
・これまでどのように就活を進めてきたのか

このような夏採用ならではの質問が飛んでくる可能性があるため、落ち着いて回答できるように準備しておきましょう。

まとめ

夏採用とは春採用の採用枠を補充するために行われる選考です。BtoB企業・大企業のグループ会社といった知名度の低い企業や、外資系企業・ベンチャー企業など通年採用を導入している企業が行っています。

夏採用を行う企業を探す方法としては「就活ナビサイト」「就活エージェント」「企業説明会」「大学のキャリアセンター」などがあります。
夏採用には3つの注意点があります。

・春採用より倍率や選考ペースが厳しい
・優れた学生がライバルになりやすい
・夏採用ならではの質問に回答する準備が必要

以上の点をふまえて万全の対策を取り、夏採用に臨みましょう。


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