学生が企業から内定を獲得するために行う活動のことを就職活動「就活」と呼び、志望企業の内定を獲得したら就活を終わらせる学生は多いです。
しかし、最近は内定を獲得しても就活を終了せずに「ハイカツ」を行う学生もいます。では「ハイカツ」とは具体的にどういった活動のことを指すのでしょうか。
ここでは、ハイカツとは何かやどんなことをするのか、ハイカツするメリット、ハイカツの注意点、ハイカツする前に考えるべきことなどについて紹介していきます。
- ・「ハイカツ」とは
- ├配属活動を略して「ハイカツ」
- └「ハイカツ」は日本独自の文化
- ・「ハイカツ」の種類
- ├人事や希望部署の社員にアピールする
- ├専門学校や社会人向け講座などでスキルを磨く
- └インターンなどに参加する
- ・「ハイカツ」するメリット
- ├ミスマッチを回避することができる
- ├自分のスキルアップにつながる
- └企業側も人材の流出を防ぐことができる
- ・「ハイカツ」の注意点
- ├必ずしも希望通りにはならない
- ├自分のやりたいことが変わることがある
- └希望の部署の仕事がイメージと違うことも
- ・「ハイカツ」する前に知っておくべきこと・考えておくべきこと
- ├配属後に部署を移動することも可能
- ├柔軟なキャリアプランを考えよう
- └大学生のうちにやっておきたいことはないか?
- ・最後に
「ハイカツ」とは
配属活動を略して「ハイカツ」
「ハイカツ」とは就活生が内定獲得後に希望の部署に配属されるように内定先に働きかける配属活動の略称のことです。
配属活動、「ハイカツ」が行われる理由の一つは日本の雇用慣行である新卒一括採用にあります。新卒一括採用では総合職の募集を行う企業が多く、そこでは職務や配属先は入社式に発表されます。
学生は、入社後に配属が決まる「配属ガチャ」という現象を嫌います。「ハイカツ」を行うことで、なるべく自分の希望通りに行くようにアプローチをかけるのです。
「ハイカツ」は日本独自の文化
この「ハイカツ」という文化は新卒一括採用を行っている日本企業で見られる現象で、欧米では「ハイカツ」を行う学生はいません。
というのも、欧米の企業は職務や勤務地をあらかじめ明確にしたジョブ型採用を行っているので、採用が決まった時点で自分のやりたい職務ができることが決まっているからです。
「ハイカツ」の種類
では「ハイカツ」は具体的に何を行えばいいのでしょうか。「ハイカツ」は社員にアピールする方法と、自分磨きをする方法の2つに大きく分けることができます。自分磨きの方法としては、専門学校などで専門的なスキルを学ぶ、インターンに参加して社会人経験をするなどがあります。
人事や希望部署の社員にアピールする
企業側も新入社員にすぐには辞めてほしくないので、なるべく新入社員の希望をかなえようとします。ですので、自分が行きたい部署を人事部に相談する「ハイカツ」は効果的です。また人事部に希望部署の社員を紹介してもらって、接触を図る学生も多いです。
専門学校や社会人向け講座などでスキルを磨く
希望する職種に必要なスキルを磨くことも「ハイカツ」の一種です。社会人向けの有料講座に自費で参加して同期と差をつけようとする人もいます。
社会人が参加する講座なので、講義の後に交流することで仕事に対する具体的なイメージがつくこともあります。中には海外部署で働きくために、短期留学をして語学力の向上を図る人もいます。
インターンなどに参加する
インターンは入社前に社会人経験を積むことができる機会です。企業によっては内定者を対象にしたインターンを開催するところもあるので、社会人経験を積みながら、自分の行きたい部署について人事部にアピールすることもできます。
同じ業界の企業でなくても、ビジネスマナーを学べたり内定先の企業の業界とのつながりを知ることは自身の成長につながります。内定が決まった後にもインターンに行ってみてはいかがでしょうか。
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「ハイカツ」するメリット
ミスマッチを回避することができる
「ハイカツ」をすることで、企業は学生のやりたいことを把握することができます。そうすることで新入社員を希望部署に配属させることができ、ミスマッチを回避することができます。
また、インターンや有料講座に参加して自分磨きをすることで自分の適性を再確認することもできます。
自分のスキルアップにつながる
長期インターンに行ったり、社会人向けの講座に参加することで入社前にスキルアップして同期に差をつけることができます。メールでのマナーや電話対応、PCスキルなどは部署問わず社会人として必要なスキルです。
入社前に自分磨き、「ハイカツ」をすることで、希望部署に配属されなくても「ハイカツ」で得た経験は必ず役に立ちます。
企業側も人材の流出を防ぐことができる
企業は採用活動に時間と費用をかけているので、新入社員にすぐ辞められてしまうと大きな損失になります。
そうならないように企業もなるべく新入社員の希望をかなえようとしています。学生側の意見を聞ける「ハイカツ」は人材の流出を防ぐことにもつながるのです。
「ハイカツ」の注意点
必ずしも希望通りにはならない
企業によっては部署ごとに年次構成が決まっていたりと、様々な理由で希望通りの部署に配属されるとは限りません。人事も長期的な視点で配属先を決定したりするので、「ハイカツ」が必ず実るわけではないことを念頭においておきましょう。
自分のやりたいことが変わることがある
長期インターンなどに行っているうちに自分のやりたいことが変わってくることもあります。内定先ではできないことがやりたくなって、内定を辞退して就活を再開する人もいます。万が一内定を辞退する場合は失礼のないようにしましょう。
希望の部署の仕事がイメージと違うことも
たとえ希望通りの部署に配属されたとしても、部署の仕事がイメージと違ったというケースも少なくありません。仕事の内容ややりがいは実際にやってみないとわからないものです。
ハイカツするつもりなら、インターンシップに参加するなどして、仕事に対して自分が抱くイメージと実際の仕事とのギャップを埋めておくことが重要です。
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「ハイカツ」する前に知っておくべきこと・考えておくべきこと
配属後に部署を移動することも可能
入社後に希望とは違う部署に配属されたとしても、それほど落ち込む必要はありません。数年すれば部署異動がある企業が多いですし、異動の希望を聞いてくれることもあります。
実際にどの部署やチームの仕事が自分にあっているかは、入社後に自分の目で見て確かめた方が判断しやすいでしょう。
入社前に無理してハイカツを頑張ることはありません。キャリアプランを考えるのは、入社をして会社や仕事のことをよく知ってからでも遅くないのです。
柔軟なキャリアプランを考えよう
学生のうちからキャリアプランを考えるのはとてもいいことですが、プランに縛られないようにしましょう。
状況や気持ちは変わるものなので、柔軟なプランを考えておくのがおすすめです。ガチガチにプランを固めすぎると、視野が狭くなり自分の可能性を狭める可能性もあります。
理想のイメージは持ちつつも、なるべく柔軟なプランを立て、臨機応変に対応できるようにしておきましょう。
大学生のうちにやっておきたいことはないか?
自分の行きたい部署に配属されるために「ハイカツ」をすることも重要ですが、時間のある大学生でしか出来ないことをやることも大切です。
友人と海外旅行したり、免許を取りに行ったりと社会人では中々できないことはたくさんあります。残り少ない学生生活、悔いの無いように過ごしましょう。
最後に
日本の企業は職種を限定しない総合職の募集多く、希望部署に行くためにも「ハイカツ」を重視している学生は多いと思います。
ですが「ハイカツ」をしても結果に結びつかないこともあります。配属に期待しすぎず、配属された部署で自身のスキルアップを図っていくことが重要です。
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