就活の面接で「趣味は読書」と答えていい?答え方のポイントは?

就活の面接で「趣味」を質問されることがあります。そこで迷ってしまうのが「趣味は読書」という回答です。「読書ではダメ」と言われることもあれば、「読書でも問題ない」という主張もあります。

結論から言えば「趣味は読書」と答えてもOK。ただし、企業が面接で趣味を聞く意図を正しく理解しておく必要があります。そこで今回は、企業が面接で趣味をきく意図を説明すると共に、「趣味は読書」と答える時のポイントを分かりやすく解説します。

就活の面接で「趣味は読書」と答えていい?答え方のポイントは?
目次

企業が面接で趣味を聞くのはなぜ?

趣味から就活生の人柄を見るため

企業が面接で趣味を質問する意図の1つが「就活生の人柄を知る」ということです。趣味に関する質問はその人の好みや考えを知るためにうってつけです。例えば、読書であれば「1人の時間を大切にしている」「知的な活動に興味がある」といった人柄が垣間見えます。

また、1つの物事に熱中して取り組める人は、自分に合った仕事での活躍が期待できます。そのため、語れるだけの趣味を持っていることも重視されています。

会社の雰囲気に合っているか知るため

企業としては、せっかく入社した社員には長く働いてほしいと考えています。そのため、趣味に関する質問を通じて「会社の雰囲気に合っているかどうか」「会社になじめるかどうか」を知ろうとしていることもあります。

例えば、1人1人が活躍する社風の企業であれば、「読書が趣味なら、自分でコツコツと作業することも苦にならない人かもしれない」と推測することができます。

面接で「趣味は読書」と答えてもいい?

面接で「趣味は読書です」と答えること自体に問題はありません。なぜなら、採用担当者が知りたいのは趣味から見えてくる「あなたの人柄」や「企業に適した人材か」という2点であって「趣味が何か」ではないからです。

そのため、趣味として読書を挙げるときには、本や読書についての一般的な情報を説明するのではなく、読書体験から「あなた自身」が得たものや経験したことを話すことが大切です。

就活の面接で「趣味は読書」と答える時のポイント

なぜ読書が好きなのかを話す

面接で趣味が読書だと答えるときには、「なぜ読書が好きなのか」も合わせて説明するようにしましょう。読書を趣味にしている人はたくさんいますが、その背景には「知識を得るため」「リラックスするため」など、さまざまな理由があります。

そして、「知識を得るため」という人は「知的好奇心が旺盛」、「リラックスするため」という人は「自分のストレス解消法をよく知っている」など、回答によって人柄を伝えられるのです。

分かりやすく伝える

読書で自分のことを伝える際には、好きなジャンルや作家を説明するのも効果的です。しかし、採用担当者はあまり読書が好きではない可能性があり、ジャンルや作家には詳しくない可能性があります。

「ちゃんと伝えなければ」と思うと、説明が長くなります。特に知識のある趣味に関してはつい全てを伝えようとしてしまいがちです。しかし、繰り返しになりますが、趣味の質問で採用担当者が知りたいのは、
学生の人柄や魅力
企業に合った人材かどうか
という2点です。

この2つさえしっかり伝えられれば良いため、それ以外の部分は簡潔に説明できるように事前に準備しておきましょう。

読書を通じて得られた知識やスキルをアピールする

趣味について語る際に、読書を通じて得られた知識やスキルもアピールしてみましょう。読書では本から学んだ知識はもちろん、読書経験を通じて得られた「集中力」や「問題解決能力」などのスキルを得られた人も多いのではないでしょうか。

これらの知識やスキルをアピールすれば、あなたの人柄も伝わりますし、「入社した後に活躍してくれそうだ」と採用担当者に期待してもらえる可能性もあります。

ポジティブな言い回しで伝える

「これと言った趣味はありませんが、しいて言えば読書ですかね…」など、ネガティブな表現で伝えると「主体性がない」「意欲がない」と受け取られてしまいます。また、「趣味が読書なんてパッとしないのでは…」と自信なさそうに話すと、あなたの人柄が魅力的に伝わりません。

読書の楽しさを生き生きと話せば、「熱意のある人だ」と良い印象を残すことができます。ポジティブな言い回しでしっかりと語れるように準備しておきましょう。

【例文】就活の面接で「趣味は読書」と答える時の例

読書が好きな理由について語る例文

なぜ読書が好きなのか、その理由について語るパターンです。自分はなぜ本を読むのが好きなのか、掘り下げて考えてみてください。

【例文1】
趣味は読書で、国内外問わずいろいろな作家さんの小説を読んでいます。小説が好きな理由は、小説を読むとその世界に没頭できるからです。自分では体験できないことを追体験できたり、自分とはまったく違う性格の人物の気持ちを想像して楽しんでいます。

好きな作家や作品について語る例文

お気に入りの作品や好きな作家がいる場合は、好きな理由について素直に語るのがいいでしょう。

【例文2】
趣味は読書で、とくにミステリーが好きです。一番好きな作家は〇〇さんで、すべての著作を読みました。ハラハラするようなストーリー展開が魅力で、どの作品も時間を忘れて一気に読んでしまいます。

読書の魅力やメリットについて語る例文

読書から学べることや、読書してよかったと感じていることなどについて話すのもいいでしょう。企業の社風や企業が求める人物像を意識して、一致させると効果的なアピールにもなります。

【例文3】
私は本の感想を友達と話し合うのが好きで、それが読書の楽しみの一部ともなっています。同じ作品でも人によって捉え方が違ったり、印象に残っている部分が違うので、書評などを読むのも好きです。他の人の意見を聞くと自分自身の視野が広がるので、それも読書の魅力だと思っています。

趣味は読書と書く時の注意点

嘘を書くのはNG

難しそうな作品や難解な本を書いている著者をお気に入りの作品・作家としてあげたくなるかもしれません。自分を少しでもよく見せようとして、趣味について嘘を書いたり、見栄をはるのは避けましょう。

趣味は面接での話のきっかけとして使われることが多いため、面接で突っ込んだ質問をされることも少なくありません。履歴書やESに嘘を書くと、質問された時にうまく答えられずにバレてしまいます。本当は好きでない作家や読んでいない本について語ると、うまく取り繕ったつもりでも相手には嘘だとバレている可能性が高いです。

嘘や誇張はマイナス評価となります。本のレベルの高さや難しさは気にせずに、本当に好きなものについて語るようにしましょう。その方が自分自身も楽しくイキイキと話ができるはずです。

語り過ぎに注意

好きなものについて熱く語ることはいいのですが、話に夢中にならないよう気をつけてください。熱くなりすぎて面接官がついていけなかったり、長く話しすぎると、「場の空気を読めない人」と思われることがあります。

どうしても話したいポイントだけまとめておき、短い時間で要点だけを簡潔に話すようにすると好印象です。

漫画やラノベは企業を選んで

漫画やラノベが好きという人も多いでしょう。就活の履歴書に書いていいものか悩むところだと思います。漫画やアニメを製作する会社なら、漫画やラノベが好きと答えても問題ありません。

しかし年配の面接官の場合や保守的な企業の場合は、漫画やラノベに対していいイメージをもたれない可能性もあります。好きな作品として漫画やラノベをあげるかどうかは、企業によって対応を変えた方が無難です。

まとめ

就活の面接で企業が趣味を質問する意図としては、「就活生の人柄を知りたい」「企業の雰囲気に合った人材かどうか知りたい」という2点が挙げられます。これらの意図を理解した上で、「趣味は読書」と答えることには何の問題もありません。

ただし、読書を通じて「あなた自身」が得たものや経験を話すことが大切です。また、話すときのポジティブな姿勢や言い回しでも、企業にあなたの魅力を伝えることができます。
ただし、趣味についての質問に時間を割きすぎては、他の部分でアピールする時間がなくなってしまいます。簡潔に話せるよう、事前に伝える内容を整理しておきましょう。


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