面接で聞かれる鋭い質問と回答例!評価がアップする逆質問のコツも

面接で聞かれる質問はある程度傾向が決まっていて、回答を準備しておくことができます。しかし、なかには準備が難しい質問や、正直に答えにくい質問をされる場合もあります。この記事では、そんな鋭い質問にどう返すべきかについて、好評価に繋がる逆質問のコツとともに紹介します。

目次
  • 企業が面接で鋭い質問をする意図
  • ├瞬発力をはかりたい
  • ├余裕を持って面接に臨めているか知りたい
  • └本来の姿を見られる質問がしたい
  • 面接で鋭い質問をされた際の回答例
  • ├専攻と違う分野を志望する理由を聞かれた
  • ├同業他社ではなくその企業で働く意義は何か聞かれた
  • ├自分を採用することで企業側が得るメリットを聞かれた
  • ├採用した場合は実際に入社するか聞かれた
  • ├企業の改善点は何かを聞かれた
  • └自分を何かに例えてほしいと言われた
  • 評価を上げられる逆質問をするコツ
  • ├自分がされた質問を面接官に聞き返す
  • ├入社までに準備しておくべきことを聞く
  • ├社員として活躍する意思を見せられる質問をする
  • ├試験の空気を柔らかくできる質問をする
  • └「はい、いいえ」で答えが済む質問をしない
  • 最後に

企業が面接で鋭い質問をする意図

面接で唐突に予想していなかった鋭い質問をされた場合、大抵の方は焦ってしまうと思います。前もって「なぜ企業が鋭い質問を学生にするのか」を把握しておくことで、ある程度焦る気持ちを抑えられるので、ここで確認しておきましょう。

瞬発力をはかりたい

やり直しがきかない口頭試験である面接において、準備しづらい質問をすることで就活生の瞬発力をはかりたいという企業は多いです。仕事の現場では即座にどんな対応をするべきか判断しなくてはならない場面も発生するので、その状況に適応できるのかを試すのが狙いです。

余裕を持って面接に臨めているか知りたい

どれだけ余裕をもって面接に臨んでいるかの指標としても、鋭い質問は用いられます。念入りに準備をして、本番で様々な状況に対処できるという自信があれば、事前の予想が難しい質問にも答えられるだろうというのが企業の考えです。

またこういった鋭い質問には、自身や企業についてのものが少なくありません。こういった質問をすることで、就活の基本である自己分析や企業研究をどれほどできているかの確認が意図されている場合もあります。

本来の姿を見られる質問がしたい

面接にはもちろん事前準備が必要ですが、企業側にとっては用意された回答からは就活生の本来の姿が見えづらいという面があります。そこで、面接の場で答えを用意できないような鋭い質問をすることで、就活生の本来の姿を引き出そうとしている企業も多いです。

企業側としては、自社にそぐわない人材の採用はできるかぎり避けたいものです。そのため、面接を通じて「本来の姿を見て判断する」というのは誠実な考え方だと言えるでしょう。言葉遣いが乱れるなどのミスがあったとしても、質問に対して真摯に答えることが重要だといえます。

面接で鋭い質問をされた際の回答例

鋭い質問に対して事前に回答を作っておくのは難しいですが、質問のジャンル別にある程度内容を考えておくことは可能です。6つの質問に対しての回答例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

専攻と違う分野を志望する理由を聞かれた

大学の専攻分野と志望業界が異なる場合に聞かれがちな質問です。ただし、専攻と関係のない職に就く人は少なくないため、否定されたと感じる必要はありません。なぜその企業を志望するようになったかの経緯を答えればよいだけです。

具体的には、「就職活動を始めた当初は○○分野の職種を探していたのですが、企業研究を続けているうちに××業界でも○○分野の知識を活かせる、自分の~という点は××の業界の方が活かせるという結論に至りました」などと答えると良いでしょう。

同業他社ではなくその企業で働く意義は何か聞かれた

同業他社ではなくなぜ自社を選んだのかという質問の答えも準備しておくと安心です。答える際は、その企業にしかない要素(企業理念、特定のプロジェクトなど)を含める必要があります。

例を挙げると、「御社の~という企業理念に深く賛同したことから御社に興味を持ち、○○プロジェクトにおいてこの理念が形にされていると感じたので、ぜひこちらのプロジェクトに参加したいと考えたからです」というように答えることができます。

自分を採用することで企業側が得るメリットを聞かれた

企業によっては、多くの就活生を審査するなかでより自社の成長に貢献しうる人材を見極めようと、就活生自身に対し「自分を採用することで企業側が得られるメリット」を聞くケースがあります。この質問への回答では、自分の強みと志望している業務を結びつけると好評価を得やすいです。

例えば、「私の強みはコミュニケーション能力と言語化能力なので、御社で営業の業務に就いたあかつきには、サービスの魅力を効果的に顧客に伝え、業績アップに貢献できます」などと答えられます。

採用した場合は実際に入社するか聞かれた

採用されたら実際に入社するのかの確認も珍しくありません。この場合、実際その企業が第一志望かに関わらず、入社の意思があると言ってしまっても構いません。

答え方もシンプルなもので大丈夫です。「はい、内定をいただけた場合ぜひ入社したいと考えております」と簡潔に答えましょう

企業の改善点は何かを聞かれた

企業が改善すべき点を聞かれる場合は、就活生がどれほど企業を理解できているかの確認であることが多いです。気を使って企業を肯定する必要はないため、企業研究の際に感じた弱みを素直に言葉にすればOKです。

「弱みはない」と答えるのは、理解や研究が足りないと捉えられかねないので避けましょう。コツとしては、自分が望んでいる職種に注目すると答えを作りやすいです。

御社のホームページを見ていた際、スマートフォン上ではUIが少し不便にデザインされてしまっていると感じました。現在はPCよりもスマートフォンの方が普及しているため、この点は改善されるべきだと考えました。入社後にカスタマーサポート部で業務をする際は、お客様に寄り添うことでホームページをより分かりやすくし、商品をより多くの人に届けられるようにしたいと思っております」などと答えれば、企業理解の深さとともに入社への意欲も同時にアピールできます。

自分を何かに例えてほしいと言われた

自分を何かに例えてほしいと言われたら、面接でなくても悩んでしまうと思います。動物に例える、モノに例える、色に例える、などの場合もあるため、この3つに対しての答えを用意しておくと安心です。

答えの作り方としては、自分の強みを1、2個ピックアップして、それをベースにしていくのがおすすめです。強みが「柔軟性」と「素直さ」であるなら、どんな形にも変化できて透き通っている「水」に例えることができます。ここに強みを裏付けるエピソードを足せばより強力になります。

これを回答として落とし込むと、「私をモノに例えるとするなら水です。周りの状況に応じて形を変えられる柔軟さ、透明な水のように隠し事をしない素直さが私の強みだからというのが理由です。学生時代の長期インターンで仕事につまずいた際も、自分の失敗を隠さず社員の方に相談し、アドバイスを柔軟に受け入れることで、スムーズに業務がこなせるようになりました。」という形になります。

評価を上げられる逆質問をするコツ

面接では予想できないような鋭い質問に加え、就活生から面接官への質問を促される、いわゆる「逆質問」が設けられていることが多いです。逆質問も何を聞けば良いか悩む方が多いポイントなので、評価を上げられる逆質問のコツを5つ紹介します。

自分がされた質問を面接官に聞き返す

自分がされた質問をそのまま面接官に聞き返すのは比較的手軽な対処法です。「先ほど〜という質問がありましたが、○○さん(面接官の名前)ならどのように答えられますか」などと質問しましょう。

ただし、他に面接を受けている就活生がいて、その人が先に同じような逆質問をした場合は避けましょう。「~という質問」の部分を変えたとしても、他の人の真似をしたように捉えられかねません。

入社までに準備しておくべきことを聞く

入社の前に準備しておくべきことを聞くのは、参考になるうえ入社への意欲もアピールできる効果的な質問です。逆質問は面接の最後の方に持ってこられるケースが多いので、念押しとしても有効です。

社員として活躍する意思を見せられる質問をする

社員として活躍する意思を見せられる質問も、ポジティブな印象につながるためおすすめです。

・「○○部門で活躍されている人の特徴を教えてください。
・「○○の業務の際に意識していることがあれば教えてください。

などと、入社後の実務で参考にできそうなことを聞きましょう。

試験の空気を柔らかくできる質問をする

企業によって面接中の雰囲気は様々ですが、ある程度フランクな雰囲気であるなら、答える側が楽しくなるような質問をしてみても良いでしょう。具体的には、次のような質問です。

・「社内でのエピソードで一番楽しかった(面白かった)ことを教えてください。
・「同僚の方とは、勤務時間外ではどれほど交流があるのかを教えてください。

雰囲気を和やかにしつつ、社内の雰囲気や風通しの良さを測れる質問なので、面接の雰囲気に合わせてぜひ使ってみてください。

「はい、いいえ」で答えが済む質問をしない

逆質問の際には、どのような質問をするとしても心掛けておくべきことがあります。それは回答が「はい、いいえ」で完結するような質問をしないということです。

面接での会話と日常会話は異なるので、面接官が質問に対して掘り下げて答えられるようなことを聞くよう意識してください。実際に自分が聞かれて内容を掘り下げられる質問かどうか、確認を怠らないようにしましょう。

最後に

面接では事前に心構えができないような鋭い質問、就活生が面接官に質問をする「逆質問」に対応する必要があります。どちらもぶっつけ本番ではなかなか答えにくいですが、予測を立て、コツを意識して回答を作っておけばある程度対策しておくことは可能です。この記事を参考に、鋭い質問や逆質問にも焦らないよう準備をしておきましょう。


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