面接で泣くと不採用?泣いてしまった場合の挽回方法はある?

「面接で泣くと不採用になる」という話を聞いたことはありますか?実際には面接で泣いたからと言ってすぐに不採用になる訳ではありませんが、ネガティブな印象を与えてしまうことは避けられません。

そこで今回は、面接で泣く理由、泣いてしまった時にできる挽回方法、面接で泣かないための予防策など解説していきます。

目次

面接で泣いてしまったらどうすべき?

まずは気持ちを切り替える

就活の面接で泣いてしまい、「もうダメだ」と落ち込んでいる人もいるでしょう。しかし面接中に泣いてしまうことは、めずらしいことではありません。面接は誰でも緊張するものですし、就活中は感情が不安定になっている人も多いです。

泣いてしまったからといって、必要に以上に落ち込んだり、ネガティブに考えるのはやめましょう。落ち込んでいると他の選考にも悪い影響があるので、気持ちを切り替えて前向きに進んでいくことが大切です。

今後の対策を考えてみる

面接で泣いてしまったとしても、それが理由で不採用になるとは限りません。企業の採用担当者は、緊張や不安などから面接で泣いてしまう学生を見慣れているのでそれほど驚くこともないでしょう。

ただし、目の前でずっと泣かれて良い気持ちになる人はいません。相手に不安や不快を感じさせた後には、しっかりフォローするのが社会人としてのマナーです。フォローもできずにただ泣き続けてしまうと、採用担当者からのポジティブな評価は得づらくなります。

泣いてしまったあとは気持ちを切り替えて、挽回できるように努力をしましょう。挽回できずに面接が終わってしまった人は、なぜ泣いてしまったのが理由を考えてみてください。同じことを繰り返さないよう、今後に備えて対策をしておくべきです。

面接で泣く理由とは?

圧迫面接の恐怖でパニック

採用担当者の中には、あえて厳しい態度で質問して、就活生がどのように乗り切るか、ストレスへの耐性があるかを見るために「圧迫面接」を行う人もいます。

ただでさえ、緊張でいっぱいの就活生にさらなるプレッシャーがかかるため、思わず涙があふれることがあります。また、過去に圧迫面接を受けた就活生がその時の恐怖を引きずり、別の面接でも圧迫面接を思い出して泣いてしまうこともあるのです。

緊張で思うように言葉が出ずに情けなくなる

過度に緊張してしまうと「答えなきゃ」とは思うものの、頭が真っ白になって何も考えられず、うまく言葉が出なくなってしまいます。

採用担当者を前に何もできない自分に対し、どんどん「こんなハズじゃなかった」「こんな自分はどうせ受からない…」というネガティブな思いが沸き上がってきます。その結果、自分が情けなくなって、つい泣いてしまうのです。

企業への想いがあふれて思わず涙がこぼれる

誰でも第一志望の企業への想いへ強いものです。そのため、第一志望の企業の面接に呼ばれると「ついに自分もここまで来た!」という嬉しい気持ちになるでしょう。

反面、「うまく答えられるのだろうか」「落ちてしまったらどうしよう」など、不安な気持ちも浮かんできます。そのような企業への想いがあふれると、面接中に思わず涙がこぼれてしまうこともあります。

面接で泣いてしまった場合の挽回方法

少し時間をもらって落ち着く

涙は止めようと思ってすぐに止まるものではありません。また、「止めなきゃ」「迷惑になる」というプレッシャーのせいでさらに涙が出てきてしまうことも。

「すみません、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」など、採用担当者に伝えましょう。そして、単に涙が出ないというだけでなく、採用担当者と落ち着いてやり取りができる状態まで落ち着くことが大切です。

泣いてしまった理由を誠実に話して謝罪する

気持ちが落ち着いたら、「泣いてしまった理由」と「謝罪の気持ち」を誠実に伝えるようにしましょう。

例えば、言葉が出ずに情けなくなって泣いてしまった場合には、
「申し訳ございません。十分な回答ができない自分の情けなさに泣いてしまいました」
「大変失礼いたしました。準備が不十分であったことを反省しておりました」
などの伝え方が挙げられます。

面接で気持ちが楽になる考え方を知ろう

完璧じゃなくても大丈夫

面接で必要以上に緊張してしまう人は、完璧主義な性格の人が多いです。完璧にやらないといけない、絶対にミスはできない、そう考えることでさらに緊張が増してしまうのです。

実際には、少しくらい詰まったり、うまく受け答えができなくても、それで不採用になることはありません。完璧にやろうとするよりも、自分らしく正直に思いを伝えることに集中してみてください。

緊張していることを受け入れる

「緊張してはいけない」「リラックスしなければ」と思って、余計焦ってしまったことはありませんか?面接は誰でも緊張するものなので、面接はこういうものだと割り切ってしまいましょう。自己紹介や志望動機を頭の中で繰り返したり、深呼吸したりして、「緊張」から意識をそらしてみるのもおすすめです。

悪意のある圧迫面接ならまともに対応しなくてもいい

あまりにひどい圧迫面接で、我慢できないと感じるならまともに対応するのはやめるという選択肢もあります。人を傷つけるような発言をする採用担当者がいる企業なら、入社する価値があるかどうかよく考えてみましょう。

面接で泣かないための予防策

面接の準備をしっかりしておく

泣いてしまう背景には「緊張」が大きく関係しています。緊張は「何が起きるか分からない」という状況で生じる感情です。緊張を軽減させるためには面接の準備を徹底して、次のような点について見通しをもっておく必要があります。

・面接会場はどのような雰囲気か
・面接官がどんな風に自分を見てくるか
・面接ではどんな質問が来るか

もちろん、全ての緊張を取り除くことはできませんが、「あれだけ準備したんだから大丈夫」という自信も、緊張する自分を支えてくれるでしょう。

インターンシップに参加する

面接に慣れていない人は、インターンシップに参加するのがおすすめです。インターンシップの面接は就活本番の面接と雰囲気が似ており、聞かれることもほとんど同じなので、面接の練習には絶好の機会となります。

面接で緊張しまうのは、社会人とのコミュニケーションに慣れていないことが原因のこともあります。普段はほとんど話すことがないかなり年上の社会人と話すことに緊張してしまうのです。インターンシップに参加すると多くの社会人と関わることになるので、年上の人とのコミュニケーションにも慣れ、面接でも緊張しにくくなるでしょう。

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「今」に目を向ける習慣を持つ

面接で泣く人は、圧迫面接を受けた「過去」や面接に落ちてしまう「未来」など、「今」以外の時間を想像してしまうことが多く見られます。そのため、「今」に目を向ける習慣を持つことで、泣いてしまう危険性の軽減が期待できます。

「今」に目を向ける習慣づくりに役立つのが、マインドフルネスです。ここでは、マインドフルネスの中でも取り入れやすい「呼吸法」をご紹介します。

1. 椅子に腰かけたり、あぐらをかいたりして、楽な姿勢で座る
2. 吸った息がお腹に入り、膨らんでいくのを感じる
3. ゆっくりと息を吐き、お腹が凹んでいるのを感じる
4. この過程の間、できるだけ「お腹の動き」に注目し、ほかのことは考えないようにする。ただし、ほかの考えが浮かんでも、「こんな考えが浮かんだなぁ」と思って、考えが去っていくのを待つ
5. これを3~5分の間、繰り返す

「今」動いているお腹を感じること、「今」浮かんでいる考えを感じることが、ちゃんと「今」を見る習慣につながっていきます。

最後に

実際に働き始めても、自分のミスをフォローする場面はたくさんあります。そのため、面接で泣いてしまっても、アフターフォローがきちんと出来れば、採用担当者に「自分の失敗にも責任をもって対処できる人だ」と前向きな印象を与えるチャンスにもできるのです。事前に準備しておくことはもちろん、泣いてしまっても最後まで諦めないよう努めましょう。


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